2.1 コマンド行オプション このリンカは, 多数のコマンド行オプションをサポートしているが, 実際には, そのほとんどがどの特定の文脈でも使われることがない. 例えば, ld の使われ方で多いのは, 標準の, サポートされている Unix システム上で標準の Unix のオブジェクトファイルをリンクすることである. このようなシステムで hello.o というファイルをリンクするには 以下のようにする. これは, ld に, ファイル /lib/crt0.o と hello.o, ライブラリ libc.a をリンクした結果として output という ファイルを生成することを指定する. ここで, ライブラリ libc.a は 標準の検索ディレクトリから得られる. (以下の `-l' オプションの説明を参照のこと. ) ld のコマンド行オプションのいくつかは, コマンド行のどの位置で