サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
www5e.biglobe.ne.jp/~yotteman
実際にあったお話です。 「船長、あんたの免状はなんや?」 フェリーの乗客が船長を捕まえて訊く。 「三級ですが・・・・。」 船長は怪訝そうな表情で答えた。 「三級かいな。わしは一級やけどな。」 乗客は聞こえよがしに言ってのけた。 「・・・・・それがなにか?」 船長は困った顔で唇を噛んでいる。 「三級でこんな船の船長できるんか。わしの免状やったらもっと大きい船の船長をできるな。」 乗客が満足げに高笑いをはじめた中、船長は何も言わずにその場を立ち去って行った。 船乗りに免状を訊いて、小型の免状を答える者はいません。 「私の旦那さんは船舶の一級を持ってるんですよ。」 2日前に入った派遣社員のA子は我が事のように自慢げだった。 「ふ~ん、船乗り?」 私はてっきり一級海技士の話だと思ってしまった。しかし、それでも私の友人・先輩・後輩にあっては、そんなものを持った奴は腐る
船乗りのロマンは遥か水平線の彼方に 狭い日本にゃ住み飽きた 海の彼方に夢がある 欧州航路と洒落込んで おいら商船校の愚連隊 ああ、わびしき我が姿 なんてかっこいい歌がありましたっけ・・・。船乗りって外国にタダで行けるし、優雅な仕事だなあなんて思われがちですが、そうでもないんですよ。船は飛行機と違って2~10時間もあれば他国に行けるというものでもなければ、簡単にそこへ達する訳でもありません。例えばロスへ行くとして、どんなに早い船でも2週間はかかるのです。その間は完全に世界から閉ざされて自分が存在します。乗組員が20名いたとしても、それぞれの持ち場は異なるし、3直制交代制をとる船での人間交流は少ないのです。要するに孤独です。 そして、なによりも自然が過酷に立ち向かってきます。「板子一枚、下は地獄」という話を聞いたことがあるでしょうか? 七洋どこへ行っても嵐は付き物なんです。低気圧の墓場と言われ
何故、鉄でできた船が水に浮かぶのでしょう? 不思議ですね。それは一言でいえば、アルキメデスの原理です。 「物体は排除した液体の重量に等しい浮力を受ける」と、いうのがそれです。 ですから、同じ体積(容量)では、液体の重さが物体の重さにまさる場合に物体は浮くということになります。(体積が1リットルでは約1kgの浮力を得ます。この場合、物体の重さが1kgより重ければ沈み、軽ければ浮かぶのです) 船の中はガランドウなので、これにあてはまります。 しかし、船が荷物を積んで重くなれば、どんどん喫水は深くなります。したがって、「これ以上積んではその体積が水の重さに近くなります」というのが船のMIDSHIPに描かれている満載喫水線です。 船はUPRIGHT(垂直に立っている)の場合、船の中心線上に重心Gと浮心Bが存在し、安定してつりあっていますが、船が傾いた場合には、浮心Bは傾いた方向に移動します。それに
船・海・港・船乗りの専門的トータルサイト。船乗り気分を味わって下さい。当HP「われら海族」は、名も無き船会社にて乗船していた元外航航海士(港湾倉庫会社⇒船社)が経験及びその他接触した方々の話を元に構成・製作しておりますので、虚偽または誇張の記述はないつもりです。 しかしながら、上品な船乗り生活を送らなかった作者の個人的な見解も随所に見られますことと、経験のない大手船社やその他現在運航されます船において、多少の差異・相違があることもご了承下さい。 ご利用の方々は他のHP等を充分に比較参照の上、それらを幅広くご理解下さいますようお願い致します。 また、船員の地位向上のために当HPを製作しているなど、大それた意志はありません。海に囲まれた日本ですから、海・船・港などに親しみを持って頂けますよう、皆様に雑学程度のものとして提供しています。
航海日誌(Log book) は船員法第18条によって備えておかなければなりません。 総トン数5トン未満の船舶は適用外のようですが、航海の記録は事故の際や以後の参考として、なんらかの役にたちますので、小型船舶の方も何かそれらしい物を継続して作成されますよう、お薦めいたします。 航海日誌には船用航海日誌、航海概要日誌、公用航海日誌、機関日誌などがありますが、ここでは、航海士が日々記述する船用航海日誌、その中でも記事欄に重点をおいてご説明します。 1. 日誌文は主語を省略します。2. 日誌文は過去形で書きます。 3. 記事の前には必ず時間をいれます。 4. ペン書きです。 5. 誤記による訂正・削除は二本線で行い、語句を抹消してはいけません。 6. 1ワッチ(4時間)分は6行しかないので、記載事項が多くなる場合はあらかじめ定規などで増行します。 7. 記述にはパターンや略語があります。
当HP「われら海族」は、名も無き船会社にて乗船していた元外航航海士(港湾倉庫会社⇒船社)が経験及びその他接触した方々の話を元に構成・製作しておりますので、虚偽または誇張の記述はないつもりです。 しかしながら、上品な船乗り生活を送らなかった作者の個人的な見解も随所に見られますことと、経験のない大手船社やその他現在運航されます船において、多少の差異・相違があることもご了承下さい。 ご利用の方々は他のHP等を充分に比較参照の上、それらを幅広くご理解下さいますようお願い致します。 また、船員の地位向上のために当HPを製作しているなど、大それた意志はありません。海に囲まれた日本ですから、海・船・港などに親しみを持って頂けますよう、皆様に雑学程度のものとして提供しています。
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『われら海族 The Sea Fellows』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く