こうやって眺めてみると、ADSLとVDSLが重なっているのは、ADSLが周波数帯を広げたAnnexの場合のみであることがわかる。VDSLが使用する周波数帯を決めるときも、ADSLの基本規格であるG.992.xを回避したというわけで、当然の結果である。一方でVDSLより後発のADSL Annex(double/quad-spectrum)も、VDSLの上りの下限が3.75MHzであるから、本来数字上では4.4MHzまで伸ばしたいにもかかわらず3.75MHzまでしか使用していない。3.75MHz~4.4MHzを下りで使ってしまうと、VDSLの上りと反対方向で干渉するので・・・というのが建前だが、同一線上で自宅~局間を使うことなどできるわけがないので、やはり1.1MHz以上はVDSLのために空けておきたい。 ADSL 8M以下であれば、VDSLと使用する周波数帯が重複することもなさそうだ。 だい