メディア環境が変化し、消費者の行動特性やライフスタイルが多様化する中、マーケティング・コミュニケーションの手法・表現も、時代に合わせた対応が求められています。ここでは、今年のカンヌから見えてきた3つのキーワードを通じて、ブランドが消費者と深くつながる上で欠かせない“作法”を考えます。
行動経済学により「人間が必ずしも合理的な行動をとらない」ということが証明されましたが、それはまさに購買活動にもあてはまるのです。 例えば、日々の必需品を買いに行っているはずのスーパーマーケットにおいてすら、レジを通る商品の8割を「計画外の購買商品」が占めているということなどは、正にその好例のひとつと言える。こうした生活者の「計画外の購買行動」について、『行動経済学』を引用し、解説を試みた例はこれまでにも数多くあったはずですが、計画外の購買行動を意図的に引き起こすにはどうしたらいいのか?について『行動経済学』と同じ立場に立ち、科学的に取り組もうという試みはほとんどされてこなかったように思う。 先月発売となった『売れるロジックの見つけ方』は、そんな計画外の購買行動を発生させる、直観的で合理的ではない購買意志決定までの心理変容・・・ロジックをLPOツールの力を借りることにより合理的に発見し、更に
毎年、米ラスベガスでは正月明けにCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が開催されます。CESは出展企業が2700社以上、さらに世界140カ国から15万人以上が参加する世界最大規模の家電トレードショーです。また、ここ数年は家電以上にIT・テクノロジーに関する最新トレンド発信の場として注目されています。 (著者:電通 コミュニケーション・デザイン・センター プロデューサー森 直樹) さてレポート最終回の今回は「ウォール・ストリート・ジャーナル」などでコラムニストをされている、NY在住のジャーナリスト・津山恵子さんに現地で話を伺いながら、2015年のCESを総括したいと思います。 大企業のハードウェアから、スタートアップのIoTへ 森:津山さんはこれまで、CESにはどれくらい参加されていますか? 津山:2004年からの参加なので、今回で11回目になります。1年も欠かさずに参加していま
マーケティングにデジタルもアナログもない。マーケティングはマーケティング。ネット系、トラディショナル系なんて言っていないで、すぐにでも融合すべき――。 こんな声をかなり前から聞いています。そして相変わらず耳にするのは、「必要だとは分かっているけど相容れない何かによって融合が妨げられている」と、多くの方が感じているということなのでしょう。デジタルとアナログの両側で分析業務をしてきた筆者からすると、確かにデータの使い方や考え方が明らかに異なると感じています。しかし、だからこそ両者が混ざりあった時に新たな視点が生まれるのではないかと思います。 元々私はコンサルティングファームや総合広告代理店で比較的大きな調査データの分析をベースとしたプロダクトマーケティングやCI、BIなども含むブランディングなどのお手伝いをしてきました。その後、より大量のデータを求めてデジタル側に足を踏み入れたのです。デジタル
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く