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書評に関するorionoのブックマーク (92)

  • 神田神保町とヘイ・オン・ワイ―古書と街づくりの比較社会学 - いるか書店言行録

    神田神保町とヘイ・オン・ワイ―古書とまちづくりの比較社会学 作者: 大内田鶴子,小山騰,藤田弘夫,熊田俊郎出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2008/07/01メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る ☆☆★★★*1 発売当初から注目していた。ヘイオンワイの歴史的形成を扱う論文、同業者集団としての神保町の歴史的特徴を若手店主へのインタビューから考察した論文、不忍ブックストリートなどの古を題材としたイベントを考察した論文を収録した論文集。特に期待をしていたのは、ヘイオンワイを扱っていた論文だが正直がっかりした。関係者のインタビューはおもしろいものの、論文の構成が弱く全体として説得力を欠いていたと思う。それに加えてヘイオンワイへの旅のエッセイも収録していたので、似たような内容を何度も読むことになってしまった。また、書の三分の一は神保町の若手店主のイン

    神田神保町とヘイ・オン・ワイ―古書と街づくりの比較社会学 - いるか書店言行録
    oriono
    oriono 2009/01/09
    大内田鶴子・藤田弘夫ほか『神田神保町とヘイ・オン・ワイ―古書とまちづくりの比較社会学』。やや辛辣なコメント。
  • 神保町系オタオタ日記

    平成27年みやこめっせの古まつりで軍艦郵便の葉書が挟まった矢野峰人『近代英文学史』(第一書房、大正15年6月)を購入した。彙文堂の出品で1,000円ぐらいだったと思う。発信者は上海に寄港した岸健雄で、消印は1926(大正15)年7月12日、MOJI(門司)局である。文面は同月9日付けで、上海に無事入港したこと、世界の自由市たる上海には東京も大阪も神戸も及ばないこと、香港へ向かって出港することなどが書かれている。 岸健雄は、大正15年3月31日付け『官報』で海軍機関少尉候補生の発令を受け、出雲への乗組を命じられたことが分かる。横山裕三『日の軍艦郵便』(仙台優趣会・東北郵趣連盟、平成23年9月)の「少尉候補生遠洋練習航海」一覧表によると、第47回遠洋航海の閉囊交換局は門司で、期間は大正15年6月30日~昭和2年1月15日、艦隊(出雲・八雲)の行き先は上海、地中海、バタビア、マニラであっ

    神保町系オタオタ日記
  • 書評空間 : 哲学者、翻訳家・中山元の書評ブログ

    中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。 哲学者・翻訳家。 インターネットで、哲学リソースサイト Polylogos (ポリロゴス) http://www.polylogos.org/ を主宰。 著書に、『思考の用語辞典』(筑摩書房)『フーコー入門』 『〈ぼく〉と世界を結ぶ哲学』(ちくま新書)などがある。訳書には、フロイト 『自我論集』 『エロス論集』フーコー『精神疾患とパーソナリティ』メルロ=ポンティ 『メルロ=ポンティ・コレクション』デリダ『パピエ・マシン』(ちくま学芸文庫) 、エレン・メイクシンズ・ウッド『資の帝国』バーナード・ルイス『聖戦と聖ならざるテロリズム』(紀伊國屋書店)などがある。 →bookwebで購入 「スティグレールの哲学の巧みな要約」 書は、スティグレールの技術と時間についての著書の内容について、フランスのラジオ番組での連続イ

  •  「行動・生態の進化」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    行動・生態の進化 (シリーズ進化学 (6)) 作者: 長谷川真理子,河田雅圭,辻和希,田中嘉成,佐々木顕,長谷川寿一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/06/28メディア: 単行購入: 9人 クリック: 75回この商品を含むブログ (10件) を見る これは岩波書店のシリーズ進化学の第6巻.行動生態の中級向けの日語で書かれた専門書籍は実はあまり多くない.90年代の半ばまでには海外の教科書の訳書も含めて数冊出され,その後は総括的なものはあまり出版されていないように思う.書はその空白を埋める書物であり,最新の研究内容も紹介されており内容も充実している. シリーズの他書と同じく,トピックごとに分担して執筆されており,序章を長谷川眞理子先生,結びを長谷川寿一先生が執筆して締めている.これがなかなか味があって面白い.特に結びは秀逸で,それぞれの章についての鋭い批評ともなっている.読

     「行動・生態の進化」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • ■ - nozomimatsuiのみたもの・きくもの・よんだもの

    B級グルメが地方を救う (集英社新書) 作者: 田村秀出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/09/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (18件) を見る昨今の「」を通じた地域振興策の一つともされる,いわゆる「B級グルメ」.「一大ブーム」(16頁)ともいえる現象を俯瞰するうえでは最適な一冊. 星付けの評価はなくとも,田村秀先生御自身で見て,べて,記した,いわば「ミ秀ラン・ガイドブック」ともいえ,第2章から第11章までは,焼そば,餃子,とんカツ,やきとり,おでん,コナモン,麺,ご飯もの等々,各地域において,「B級」としての逸品達を,個々の料理の魅力を凝縮し,手際よく紹介されている.四方や空腹時に読み進めてしまうと,蠕動運動が活性化することは間違いない.例えば,今治市のやきとりの紹介の一文で,「今治やきとりの真骨頂は,なんといっても皮だ.皮は串刺

  • ブログ論壇の誕生 : 大西 宏のマーケティング・エッセンス

    2008年09月18日17:13 ブログ論壇の誕生 カテゴリブログインターネット kinkiboy Comment(0)Trackback(1) 著者の佐々木さんによると「インターネットのことはほとんど知らないし、掲示板やブログでどのような言論が展開されているかも把握していない」団塊の世代に属しているわけですが、2004年から、ブログを書き続け、ブログの世界とつきあってきて、そこで起こった出来事や、また感じてきたことがまるで走馬燈のように思い起こさせてくれる一冊です。 ブログ論壇の誕生 (文春新書 (657)) 献、また佐々木さんが選んだ著名人ブログリストにも、このブログをリストアップしていただきました。ありがとうございます。この場を借りて御礼を申し上げます。 ところで、実際にブログの世界に触れていると、かつてのITの世界に関連する人たちが占めていた時代と、多くの人たちが参加してきたこの

  • 216田辺まりこ著『枯れない男のセックステクニック』 - akamac's review

    書誌情報:KKベストセラー・ベスト新書(194),189頁,体価格705円,2008年8月20日発行 枯れない男のセックステクニック (ベスト新書) 作者: 田辺まりこ出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2008/08/09メディア: 新書購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を見る - ついついタイトルに惹かれて買ってしまった。羽田・松山間の飛行機の中で熟読・完読した。ラーゲ(あえてドイツ語で表記)などの図示部分は他人に見られないようにページを折って読んだ。ここで取り上げてはいるが,こんなを飛行機内で読んでいることを知られたくないという心理が働いたようだ。 中高年男性向けの,女性が教えるセックス狂奔,いや経,いや教だ(以上変換候補順)。外見,内面,ベッドテクニック,愛情とじらし(ジェラシーではない)があれば完璧だそうだ。 少子化問題も突き詰めれば男

    oriono
    oriono 2008/09/10
    やっぱタイトルは重要w
  • 東京は“新名所”ほどつまらない~『新・都市論TOKYO』 隈研吾・清野由美著(評:近藤正高):NBonline(日経ビジネス オンライン)

    去る3月20日、赤坂のTBS社を中心とした再開発地区「akasaka Sacas」がオープンした。ほぼ一年前にオープンした六木の東京ミッドタウンに続き、これで東京都心の再開発は一段落ついたという印象がある。 それにしても、東京における再開発とはいったいなんだったのだろうか? 書ではまさにそんな疑問に答えるべく、建築家の隈研吾とジャーナリストの清野由美が、汐留、丸の内、六木ヒルズ、代官山、町田といった東京の街を実際に歩いてまわりながら、都市計画について考察する。 書の各章は、隈による基調レポートと現地での清野との対話によって構成されている。両者の対話は、しばしば独善的に持論を展開する隈に対して、清野がうまいぐあいに反論や疑問をぶつけたりしており、なかなかスリリングである。 たとえば隈は、六木ヒルズを、真の意味での「都市計画」が実現した稀有な例だと評価する。 六木ヒルズの開発では

    東京は“新名所”ほどつまらない~『新・都市論TOKYO』 隈研吾・清野由美著(評:近藤正高):NBonline(日経ビジネス オンライン)
  • 2008-09-09

    川上弘美、多和田葉子、西原理恵子らの小説を論じる。強引な読解を通じて、小説というたくらみに意識的であるように読者を炊きつける。やや蓮實重彦風の文体だが、この文芸批評家は女性かもしれない(実際のところは知りません)。 川上弘美氏を輩出しながらも3回で終わってしまったパスカル短篇文学新人賞がもう少し長く続いていたら、(私の)世界は変わっていたかもしれません。残念です。 http://www.jali.or.jp/pascal/kouho.html 西洋近代において、パスポート(旅券)という制度を国家がいかに、国民の支配のために利用してきたかを跡付けた歴史書で、類書はあまりない。監視社会論においても、パスポートに的を絞ったは他にないだろう。フランス革命時や、アメリカの移民制限、そしてナチスドイツなどが例として語られる。現在、ヨーロッパ統合によってパスポートなしで国境を越えられる場面も増えている

    2008-09-09
    oriono
    oriono 2008/09/10
    「西洋近代において、パスポート(旅券)という制度を国家がいかに、国民の支配のために利用してきたかを跡付けた歴史書で、類書はあまりない」
  • 【425冊目】景観まちづくり研究会「景観法を活かす」 - 自治体職員の読書ノート

    景観法を活かす―どこでもできる景観まちづくり 作者: 景観まちづくり研究会出版社/メーカー: 学芸出版社発売日: 2004/12メディア: 単行 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 2004年12月に施行された景観法について、導入前の時点で、その活用法を示した。 「景観まちづくり研究会」とは聞き慣れない名前だが、巻末の執筆者略歴を見ると、10名ほどの執筆者のほとんどが建築や都市工学を専攻していることがうかがえる。また、執筆の中心になっている岸田里佳子氏は国土交通省に籍を置く。そのため、ということではないだろうが、書は景観法に肯定的な立場から、その概要と「活かし方」を提示する。 ユニークなのは、すでに行われている各地の景観への取り組み事例を引き合いに出し、景観法を取り入れた場合にどのようになるか、をシミュレーションしているところである。いわば、具体的な適用例を示すこ

    【425冊目】景観まちづくり研究会「景観法を活かす」 - 自治体職員の読書ノート
    oriono
    oriono 2008/09/10
    「全国一律の基準を法が示していない以上、他の自治体や外国の例を安易に模倣するなど論外、自治体にありがちな「横並び」をこそ、景観行政ではもっとも警戒しなければならないように思う」
  • 2008-09-08

    大澤真幸教授の「自由論」。自由を「消極的自由」(他者からの干渉の欠如)と「積極的自由」(自己支配)に分けたのはルッジェロやバーリンだが、「消極的自由」が相当に実現したと見られる現代社会において、なぜ人は自由をさほど感じられないのか、というのが主要なモチーフ。リベラリズムを徹底すると、人々に「普遍的な正義などない」という考えが浸透し、却って「なんでもあり」「狭い共同体の中で何を信じようが自由」という「多文化主義」へと回帰する。リベラリズムの最大の敵である多文化主義は、リベラリズムの徹底が生んだ鬼子であった、という矛盾。ここのところが、一番のよみどころか。オウム真理教なども、その観点から読み解かれている。 さまざまな文学作品や映画などから例を引いている。その選択はある意味恣意的で、「突っ込みどころ満載」とも言える。私は野球はほとんど知らないのだが、江夏と落合の対決の話はおもしろかった(おそらく

    2008-09-08
  • 「場所性」のキャラ立ち - ENDING ENDLESS 雑記帖

    小説系雑誌つまみい 36――「メフィスト」9月号/「小説すばる」9月号) メフィスト 2008年 09月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/07メディア: 雑誌 クリック: 9回この商品を含むブログ (15件) を見る 「メフィスト」9月号に、渡邉大輔が「メフィスト系の考古学――高里椎奈論」という評論を寄せている。そこでは(円堂都司昭「シングル・ルームとテーマパーク」[『謎の解像度』所収]などに触れつつ)次のように書かれている。 このように、八〇年代以降の新格ミステリの傑作群はいわば「場所性」=「空間性」のキャラ立ちによって成立していた。 そう考えれば、ゼロ年代のミステリをはじめとする現代の小説空間とは、言うまでもなくそうした「場所性」の喪失にあったと見ることができよう。 渡邉はこう述べて「ファスト風土化」(三浦展)、「ジャスコ化」(東浩紀)に伴う、かつ

    「場所性」のキャラ立ち - ENDING ENDLESS 雑記帖
    oriono
    oriono 2008/09/08
    「「場所性」のキャラ立ち」/現代のミステリーは「場所性」を喪失した、という話(の紹介)。
  • 【421冊目】田村明「まちづくりと景観」 - 自治体職員の読書ノート

    まちづくりと景観 (岩波新書) 作者: 田村明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/12/20メディア: 新書購入: 6人 クリック: 34回この商品を含むブログ (10件) を見る 田村氏のであるから、景観行政についてもやはり結論は「市民の手で」ということになるのであるが、それはともかくとして、書の収穫は、景観とは何ぞや、という問いに対する自分なりの解答が少し見えてきたことであった。同時に、別のを読んだときにうっすらと感じた、「良い景観」が一義的に決まるかのような印象(よく読めばもっとちゃんと書いてあるのだと思うが)への違和感も、ここで氷解した。 その内容をひとことでいえば、景観とは地方の個性そのものである、ということである。地方分権が叫ばれ、地方の特徴や個性を活かしたまちづくりが求められているというが、その「特徴や個性」をもっともわかりやすく、象徴的にあらわすものが「景

    【421冊目】田村明「まちづくりと景観」 - 自治体職員の読書ノート
    oriono
    oriono 2008/09/05
    「高層ビルが立ち並ぶ景観もアリだし、けばけばしい看板とネオンサインもアリ、ということになる。もちろん、それにはその地方における一定のコンセンサスが必要であり、現状の問題はそれが開発側の論理だけで無秩序
  • 深町秋生の序二段日記

    闇金ウシジマくんはこれまでも何度も取り上げてるが、最新刊12巻を経て、さらにぐっと文学性が増し、なんだか手の届かない高みに達した感があり、びっくりしてしまった。 連載当初こそはトサン(十日で三割)というハッタリ感ばりばりの闇金世界と、コミックらしい味付け濃い目のキャラクター、それにギトギトの暴力描写、倫理や道徳を軽くフライングした世界観で世の暴力グルメの舌を満足させてきたのだが、ついに最近では文化庁メディア芸術祭推薦作品に選ばれるなど(「いかにこの国がダメになっているのかを執拗に描いた作品に、国が優秀作品として推薦してしまうのだからなかなか懐深いというか。まあ別に役人が選んだわけではないんだろうけどかなり喜劇だ)、徐々にこのマンガは変化しつつある。 初期は最低なヤンキーや、怠惰なニート、ショッパホリック(買い物中毒)に陥ったOL、パチンコ狂いのフリーターなどの生態を濃密に描き、彼らに懲罰を

    深町秋生の序二段日記
    oriono
    oriono 2008/09/05
    「戦後、幸福のスタンダードなモデルとされたサラリーマンのファミリー層というのが、現代ではもっとも身動きのとれない最悪の地獄だという真実をこの作品では描かれている」
  • 【417冊目】五十嵐太郎「美しい都市・醜い都市」 - 自治体職員の読書ノート

    美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ) 作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/10メディア: 新書購入: 6人 クリック: 98回この商品を含むブログ (57件) を見る 景観については前に取り上げたものを含め何冊かのを読んできたが、どのに対しても、正論だとは思いつつも違和感を感じざるを得なかった。その最大の原因はやはり、何が「良い」景観で、何が「悪い」景観か、を一方的に決めつける(しかも、多くは決めつけていること自体に無自覚)な書き手の姿勢であるように思う。 そこのところが象徴的にあらわれているのが、書の冒頭で紹介されている実例である。著者が大学の建築学科1年生に対して、自分が美しいと思う建築、醜いと思う建築の例を、実際に町に出て撮影させたのだが、彼らが美しいと思う建築は大手ハウスメーカーの建売住宅や、郊外に建てられたウェディング用のチ

    【417冊目】五十嵐太郎「美しい都市・醜い都市」 - 自治体職員の読書ノート
  • 大阪市立大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『疑似科学入門』池内了(岩波書店)

    →紀伊國屋書店で購入 わたしたちは、科学とどうつきあっていけばいいのか。書を読んで、あらためて自問した。その答えは、わからなかった。 科学的説明を聞いて合理的に理解できて安心する反面、わたしたちは非合理的なことで生活の潤いを得ている。たとえば、サプリメントを飲んで安心しながら、実際の生活では栄養や健康に無頓着に「おいしい」事をして楽しむことがある。「健康にいい」といわれる品に飛びつくのも悪くない。流行というものは、合理的に考えるとつまらないものになってしまう。理屈抜きに流行を楽しむのも、いいじゃないか。しかし、問題は、それを悪用する人たちがいることだ。また、問題が複雑になって、単純に容認することができない事態が生じている。答えは簡単である。前者については、だまされないようにすればいい。後者については、充分な知識をもって対処すればいい。だが、現実には、そう簡単にはいかない。 まずは、い

    大阪市立大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『疑似科学入門』池内了(岩波書店)
    oriono
    oriono 2008/09/02
    フツーの研究者はいろいろな可能性を考えるから断言を避ける。そうした研究者にはメディアからお声がかからない、というあたりを興味深く読んだ。
  • 2008-09-01

    いなべ市で地域情報化政策の取材。いなべ市は三重県北方にあり、員弁郡4町の合併で成立したが、日経の2つのランキング上昇を目標に情報化に力を入れている。元・藤原町役場勤務だった小寺さんにお世話になる。 いつか乗りたいと思っていた三岐鉄道に乗れたことも満足。北勢線の方は冷房もなく超狭軌で狭苦しい雰囲気だった。いなべ市役所の最寄駅は楚原駅だが、さらに終点の阿下喜駅まで行ってみる。駅前に温泉があるので漬かった。ただその後、三岐線の西藤原駅まで歩いたので結局汗だくになった。途中、東海自然歩道の部分もあったのだが、単なる舗装した細い車道なのでがっかりした。三岐線の方は標準軌なのでゆったりしているし、冷房も効いていた。 佐藤優氏が、特に同志社大学神学部時代の思い出をまとめたもの。特に学生運動との関わりを中心に、熱かった時代が語られる。一般の人には謎の多い神学部の教授たちの素顔が書かれているところも興味深い

    2008-09-01
  • 青木幸弘他(2008)『ライフコース・マーケティング』日本経済新聞社(★★★★)

    まじめに研究されたしっかりしたである。編者の青木教授(学習院大)は、相変わらずコーディネーターとしてよく働いている。現代女性の人生行路(ライフコース)を、3つの選択肢、「仕事継続組」「離職組」「復帰組」の間での選択というパラダイムでまとめた研究である。時間資源、経済資源のふたつが、女性のライフコース選択のパラメータである。 メインテーマは、女性の仕事選択とも読める。時間とお金を天秤にかけて、仕事結婚と出産を決める。現代女性は、生きにくい環境の中で生きている。実は男性もそうなのだが、女性のほうが、まじめで能力が高い分、選択肢が多くなって生き様がむずかしくなった。そんなふうに書は読める。男の姿がかすんで見える。 ひと昔前の女性たちは、選択肢が限られていたのである。ある意味で、自分の人生そのものについて思い悩む必要もなかった。たぶん、書が提起した問題設定の背景には、日の社会が生み出した

    青木幸弘他(2008)『ライフコース・マーケティング』日本経済新聞社(★★★★)
    oriono
    oriono 2008/09/02
    青木幸弘他(2008)『ライフコース・マーケティング』
  • こんな日本でよかったね - 池田信夫 blog

    を酷評するのはちょっと気が引けるのだが、『諸君!』10月号で、書評を唯一の業績として誇る松原隆一郎氏がトンチンカンな書評をしているので、つい「反・書評」を書いてみたくなった。 書はブログの記事をつなぎ合わせたもので、著者も認めるようにかなりいい加減なだ。エドマンド・バーク的な保守主義をなぜか構造主義と呼んで、奇妙な「日論」を展開している。しかし私が批判したマルクスの記事もインサイダー取引の記事も削除され、ポパーの誤読の部分も削除されているのは好感がもてる。献も「理解は共有している」というメッセージかもしれない。 問題は、松原氏の無知である。彼は「構造改革」を否定し、「世の中を使えるように維持する」内田氏のピースミール社会工学を絶賛するのだが、これは私が指摘したにもかかわらず、内田氏が訂正していない誤解である。ハイエクがポパーを批判したように、社会をデカルト的合理主義で制御し

    oriono
    oriono 2008/09/01
    「ハイエクがポパーを批判したように、社会をデカルト的合理主義で制御しようとする社会工学という考え方は、社会主義と同じ計画主義(constructivism)なのだ」
  • 「まちづくりの新潮流」 - 絶倫ファクトリー

    まちづくりの新潮流―コンパクトシティ/ニューアーバニズム/アーバンビレッジ 作者: 松永安光出版社/メーカー: 彰国社発売日: 2005/09メディア: 単行購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (8件) を見る 副題に「コンパクトシティ/ニューアーバニズム/アーバンビレッジ」と書いてあるとおり、従来型のモダニズム的都市計画を脱した、新しいまちづくりのプロトタイプを、主に海外の事例をメインに紹介しているである。 主に前半はモダニズム的都市計画の失敗例の紹介になる。アメリカ・ミズリー州のプルイット・アイゴー団地や、イギリス・マンチェスターのヒューム地区などが挙げられている。つまるところ、(思想としての)”コルビジェ”の否定、といえるだろう。「近隣住区」理論によって提示された、歩行者・自動車の分離、地上の密度を下げてスカイクレイパーによる高層・高密度化、クルドサック(袋小路

    「まちづくりの新潮流」 - 絶倫ファクトリー
    oriono
    oriono 2008/08/27
    松永(2005)の書評。はてなには「読みたい本」とかを貼り付ける人が少なからずいるが、このページはすばらしい!/がんがれ!>「図書館で探したら、なんと目星をつけた3冊が3冊とも貸し出し中だった。泣きたくなる」