カリフォルニア州フリーモントのテスラ社工場で、「モデルS」の販売第一号を祝うスタッフ(2012年)。同社はモデルSの人気で最近好調だが、中長期的な成長が約束されているわけではない。 (Photograph by Paul Sakuma AP) アメリカ、シリコンバレーの電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズが好調だ。今月発表の第1四半期決算で初の黒字を計上、株価は過去最高の1株あたり97ドルに急騰した。同社の市場価値は100億ドルを超え、フィアットや三菱自動車などの大手を上回っている。 さらに、同社が初めて独自開発したセダン型EV「モデルS」は、「Consumer Reports」誌でごくまれな満点に近い評価を獲得した。 テスラの急成長は、かつて勢いのあったEV分野の新興企業がことごとく失敗している中で突出している。大手自動車メーカーでも、EVの顧客満足度は高いが、販売成績はまち