復元建築、根拠は色々 同一の資料から異なる解釈 2007年04月24日17時18分 博物館や遺跡公園で、縄文〜古墳時代の竪穴式住居などの建物を見かけたことはありませんか? 発掘された柱跡などをもとに、当時の建物を推定・再現したものなのです。いわゆる「復元建築」。でも実は、研究者によっては、復元案にもバラツキが――。こうした現状を踏まえ、複数の案を示すケースも出てきました。 5人の研究者が復元を競った島根県立古代出雲歴史博物館の常設展示=島根県出雲市で 復元された吉野ケ里遺跡の主祭殿=佐賀県吉野ケ里町で 島根県出雲市に先月オープンした、県立古代出雲歴史博物館。常設展示の目玉の一つが鎌倉時代の出雲大社本殿を復元した五つの模型だ。00〜01年の発掘調査で鎌倉期の巨大柱が出土したのを踏まえ、東北芸術工科大教授の宮本長二郎さん、神戸大准教授の黒田龍二さんら建築史の研究者5人からさまざまな復元案が出さ