◇壁画や陶器製、十二支像100点 平城遷都1300年を記念した春季特別展「大唐皇帝陵」が24日、県立橿原考古学研究所付属博物館(橿原市畝傍町)で始まった。中国・唐の皇帝陵などから出土した壁画や陶器製の十二支像など貴重な考古資料約100点を展示。初日から多くの人が訪れ、迫力のある展示品に見入っていた。6月20日まで。 見どころの一つは、3室のうち1室の壁2面を使って展示されている青龍と白虎の巨大壁画の模写(各縦3・3メートル、横7メートル)。中国の皇帝陵の多くは、山全体を利用しており、スケールの大きさがうかがえる。 名古屋市の自営業、矢澤泰三さん(71)は「唐の陵墓の貴重な資料が一堂に集まった展示で、ゆっくり時間をかけて楽しめた。会期中にまた来たい」と話していた。【高島博之】