空海展 国の重要文化財にしわ 8月18日 15時50分 東京国立博物館で開催されている「空海と密教美術展」で、国の重要文化財の曼荼羅(まんだら)図が、展示作業中に下にずり下がって、作品の一部にしわができる不手際があったことが分かりました。 しわが生じたのは、国の重要文化財「絹本著色両界曼荼羅図」のうちの「胎蔵界」です。文化庁と東京国立博物館によりますと、開催中の「空海と密教美術展」で、今週、博物館の職員と業者が展示作業をしていた際、金具がゆるんで作品がずり下がったということです。この作品は、およそ4メートル四方の紙に絵の具で密教の宇宙観を表す曼荼羅を描いたもので、ずり下がった際に下の部分に5センチほどの長さのしわができました。このため、博物館では、来月6日までこの作品の展示を延期するとともに、展示が終了後、問題のしわを伸ばして、裏に補強の紙を当てる処置を取るということです。東京国立博物館は