広島大の山脇成人教授(精神神経医科学)らの研究グループがうつ病の診断に、脳細胞を活性化するたんぱく質の遺伝子の働き具合を指標とする新しい方法を開発した。 採血から2日後にほぼ確実に診断できるという。うつ病の診断は、医師の臨床所見による主観的判断で行われているが、客観的な診断が期待できるという。31日付の科学誌プロスワン電子版で発表する。 山脇教授らによると、このたんぱく質は記憶や神経細胞の発達に必要な「脳由来神経栄養因子(BDNF)」で、うつ病患者の血液中には相対的に少ないことに着目した。 中程度のうつ病で、59~30歳の男女計20人の血液を採取し、BDNFを作り出す遺伝子の働きを調べた。その結果、遺伝子が働き出す初期の部分をみると、20人全員の血液で、ほとんど機能していないことを確認した。山脇教授は「症状の早期発見や投薬治療の効果を調べる指標としても役立つ」と話す。
津波被災の石巻・大川小調査 教師証言メモ、市教委廃棄 東日本大震災の津波で、全校児童の7割に当たる74人が死亡、行方不明になっている宮城県石巻市大川小をめぐり、市教委が生き残った男性教師ら関係者に震災当時の状況を聴取した際の証言メモを廃棄していたことが20日、分かった。「メモを基にした」という報告書はあるが、証言がどう反映されたかを検証できず、調査の信頼性が問われそうだ。 河北新報社が情報公開請求で入手した報告書によると、男性教師への聞き取りは3月25日、市教委の男性職員2人が行った。男性教師は当時学校にいた教職員11人の中で唯一助かったが、現在は休職中。現場の状況を知る数少ない大人の一人だ。 市教委学校教育課によると、聴取は20~30分間行われ、職員は教師の発言をメモ用紙に書き取った。「大川小事故報告並びに聞き取り調査記録」と題した報告書が5月に完成した段階で、メモを全て廃棄したとい
江戸期「福島邸」保存へ 惜しむ声に当主移築へ 2011年8月31日 00:26 カテゴリー:九州 > 宮崎 江戸期のはりなどが確認できる福島邸の建築様式を見学する北海道大学大学院の小沢丈夫准教授(右)玄関と土間部分を解体した福島邸 江戸時代中期、約300年前の建築物と伝えられ、解体が決まっていた宮崎市中村西の古民家「福島邸」が移築保存されることになった。当初は取り壊す予定だったが、解体を惜しむ市民の声が広がり、当主の福島順一さん(82)が「歴史的評価や惜しむ声を聞いて、やはり残すべきだ」と決断した。母屋を可能な限り現在の形を保ちながら、隣接する土地に移す計画だ。 保存のきっかけになった同邸の見学会を6月下旬に開いた宮崎県景観会は、宮崎市の景観重要建造物指定を目指す。 家屋の移築工事は7月上旬に開始。高い技術と資材の調達などが必要で、工期は1年に及ぶ見通し。シロアリの影響で土台や柱、梁(
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