茅ケ崎市は21日、同市本村(ほん・そん)の「居村B遺跡」で、県内で最大の平安時代の木簡が見つかったと発表した。記された約70文字から、行事の際、有力者へ支給された食事の帳簿とみられる。分析をした木簡研究の第一人者、平川南・国立歴史民俗博物館長は「平安時代の東国社会の支配体系や、行事の実態を伝える貴重な資料」としている。 木簡は長さ45・8センチ、最大幅7・8センチ。9片に割れていたのを接合し、赤外線投射で分析した結果、9世紀の「貞観」という年代や「勾村」「秋村」という地名、「市田殿酒一斗」などが読み取れた。近くには相模国高座(たか・くら)郡の郡衙(ぐん・が)(役所)の遺跡があり、役人が地域の有力者を集めた行事の後、「市田殿」らに、酒や食事を振る舞った宴席の存在をうかがわせるという。 市教委によると、当時、紙は貴重品で、公式文書以外では木簡が使われた。腐食しやすいため、県内での発見はまれ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く