青森県八戸市は19日、国の重要文化財指定を受けている縄文時代の是川遺跡出土品のうち土器や土偶計11点と、国の重要有形民俗文化財に指定された明治~昭和期の漁具など7点の計18点を紛失したと発表した。 11点は是川縄文館所蔵で、土器6点と土偶5点。7点は八戸市博物館所蔵で、明治から昭和期にかけて漁業者が使用していたイカ釣り漁の漁具など。 土器6点は平成23年の縄文館開館時に紛失を確認していたが、市教委へは報告していなかった。土偶5点と漁具など7点は、八戸市立図書館所蔵の古文書紛失を受けた昨年の調査で紛失が判明した。いずれも紛失の時期や経緯は不明という。 是川縄文館と八戸市博物館では、定期的に所蔵品の点検をするなどの再発防止策を取るとしている。