いまや国際語ともいえる「Kawaii(かわいい)」を、日本美術を通してひもとく展覧会が最近、注目を集めている。昨年、府中市美術館(東京都府中市)で開かれ話題になった「かわいい江戸絵画」展に続き、いま東京・広尾の山種美術館では「Kawaii日本美術」展を開催中。室町時代の御伽草子(おとぎぞうし)絵巻から江戸絵画、近現代絵画まで、美術における「かわいい」の系譜や多様な展開を探っており、興味深い。(黒沢綾子)◇ 「かわいい」文化の源流としてよく挙げられるのが、平安時代に清少納言が著した随筆集『枕草子(まくらのそうし)』の「うつくしきもの」。子供の愛くるしい表情やしぐさ、スズメの子、ひな人形の道具など、今でいう「かわいいもの」のオンパレードだ。 日本人は幼いもの、小さなものの愛らしさやはかなさを「かわいい」と評価してきた。映画・比較文学研究家の四方田(よもた)犬彦氏は『「かわいい」論』(ちくま新書
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