奈良市の平城京跡から、「皇太子」と書かれたとみられる奈良時代の木簡が出土し、奈良文化財研究所(同市)が今年の紀要で発表した。木簡に「皇太子」の文字が確認されたのは全国初。即位前の聖武天皇である「首皇子(おびとのみこ)」を指しているとみられ、奈文研は「近くに首皇子に関わる役所のような施設があったのではないか」としている。 昨年2月に奈文研が実施した平城宮跡東側の発掘調査で、木簡や削りくず4369点が出土。うち2点から「二人皇」と「太子」の文字が読み取れた。木目の状態などから元は同じ木簡に書かれていたとみられるという。 ほかの木簡には「養老七(723)年」「神亀元(724)年」と読める文字もあったことから、「皇太子」は首皇子を指すとみられるという。調査した渡辺晃宏(あきひろ)・史料研究室長は「『二人』は首皇子の警護の人数を示していると考えられる。当時の皇太子の日常はほとんど分かっておらず、重要
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