被災者の仏像などは段ボールごと持ち込まれ、収蔵庫でしばらく保管される=福岡県朝倉市甘木の甘木歴史資料館 写真を見る 九州豪雨で被災した個人宅や寺院などに残る古文書や掛け軸、刀剣などを守ろうと、福岡県朝倉市甘木の県立甘木歴史資料館が一時的に預かる「文化財レスキュー」の活動を始めた。個人で所有する古文書などは歴史的価値が不明なケースが多く、濁水に浸ったり、破損したりした場合、がれきと一緒に廃棄される恐れがある。同資料館は「片付けなどで古いものを見かけたら、とにかく連絡を」と呼び掛ける。 文化財レスキューは、自治体が把握する未指定文化財や市民から通報された古い史料などを廃棄前に保護する取り組み。1995年の阪神大震災以降、全国の被災地で行われ、熊本地震では自治体が把握していなかった文化財も多数見つかり、熊本藩の御用絵師が手掛けたとみられるびょうぶなどもあった。 九州豪雨の被災地では、今のとこ