茨城県立歴史館(水戸市緑町2)が開館50年を迎え、記念特別展「名品、ゾクゾク-歴史館の半世紀-」(東京新聞水戸支局など後援)が開かれている。半世紀にわたって収集してきた古代から現代までの収蔵品や、過去の展覧会で好評だった史資料など国宝1、国の重要文化財32を含む99件を展示している。11月24日まで。(竹島勇) 展示している国宝は、鹿島神宮(鹿嶋市)が館に寄託している「直刀(ちょくとう)」と呼ばれる宝剣。古代の刀では日本最大で長さ2・3メートルあり、奈良時代から平安時代の作とみられる。
国指定史跡「橘樹官衙(たちばなかんが)遺跡群」(川崎市高津区千年など)で復元工事が進められている飛鳥時代(7世紀後半)の倉庫1棟で、屋根のかやぶき作業が行われている。川崎市教育委員会は18日、見学会を開催。好天の中、多くの人が訪れ、いにしえに思いをはせた。(小田克也) 市が遺跡群で整備中の歴史公園は来年5月中旬にオープン予定。倉庫は公園の中心となる建物で、2月までに完成する見通し。市教委によると、飛鳥時代の倉庫は現存せず全国初。既に床や板壁が組み立てられ、かやぶき作業は13日に始まった。12月末までに終えるという。 かやは、ススキなど細長い茎が屋根をふくのに使われる草本植物の総称。市教委の説明では、飛鳥時代、屋根をふくため使われたのは瓦、板、かやのほぼ3種類だが、瓦は現地調査で見つかっていない。また、道具が今ほど発達していない時代、木を切って板を用意するのはかなり労力が必要で、板ぶきは大王
川崎市は二日、二〇一九年の台風で地下収蔵庫が浸水し長期休館中の市市民ミュージアム(中原区)に代わる新たなミュージアムの基本構想案に対するパブリックコメント(意見公募)の結果を、市議会文教委員会で報告した。生田緑地ばら苑(えん)隣接区域(多摩区)とされた開設候補地を巡り、アクセスが不便とする反対意見や「学芸員を市の職員としてほしい」といった趣旨の意見が多く上がった。(竹谷直子) パブコメは今年三〜四月に実施。メールやファクスなどで百十通(意見総数四百五十八件)が寄せられた。市の基本構想案では、新ミュージアムの開設候補地について、市のハザードマップに該当しない場所として、閉園した向ケ丘遊園跡地の市有地(約八千六百平方メートル)とされた。 ただ、JR南武線の宿河原駅や小田急線向ケ丘遊園駅から徒歩で二十分以上かかり、急勾配の坂道があるなど、アクセス面で課題がある。パブコメでは「立地条件が悪いので反
日本で初めての瓦ぶき宮殿が建てられた藤原宮(694~710年、奈良県橿原市)跡に近い日高山瓦窯で新たに窯跡3基が見つかり、奈良文化財研究所が29日発表した。計6基の瓦窯が並び、宮の造営初期に瓦を供給した大規模拠点とみられる。 6基には瓦を入れる焼成部が平らで、日干しれんがを用いた「平窯」と呼ばれる構造の窯もあり最古例。同時代の中国に類例があり、宮の造営に当たり当時の最新技術を取り入れたらしい。 日高山瓦窯は藤原宮の南門・朱雀門から南に約300メートル。藤原宮に瓦を供給した工房は複数あるが、宮の最も近くに立地する。以前に3基が見つかり、同研究所が2021年にレーダー探査を実施。他にも複数の窯があると想定されていた。
国道246号のバイパス「厚木秦野道路」建設に伴う「及川伊勢宮(おいがわいせみや)遺跡」の発掘調査で、公益財団法人「かながわ考古学財団」(横浜市南区)は、厚木市の荻野川流域で初めて古墳時代(3〜7世紀ごろ)の前方後円墳が見つかったと発表した。20日に現地見学会を開く。 財団によると、前方後円墳は全長37メートル、幅は21メートル。昨年の現地見学会では、前方後円墳のうち円形の盛り上がりだけが確認できたため、円墳として紹介していた。現地では他にも、古墳時代のものとして方墳の一部、土器、石器が見つかった。また、近世と中世の塚が各1基、周辺では縄文時代の住居跡1基も見つかっているという。 現地見学会は20日午前10時からと、午後1時半からの2回で参加無料、申し込み不要。現地集合(厚木市及川2)で、最寄りのバス停「松蓮寺」付近に案内人がいる。詳細は同財団のホームページで。(志村彰太)
統一地方選で、議会の勢力図が激変したのが東京都杉並区だ。女性の当選者が男性を上回り、現職や最大勢力の自民党の候補が大量落選。新陳代謝を印象づけた。変化を引き起こしたものは何か。(原田遼)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く