新潟県胎内市教委は15日、同市内にある古墳時代前期(4世紀前半)の「城(じょう)の山古墳」から国内最古とみられる弓の装飾品「両頭金具」が見つかったと発表した。 このほか東日本で出土するのは珍しい「盤龍鏡」と呼ばれる鏡も見つかった。 同市教委によると、両頭金具は約2センチで、鉄製とみられる。これまで、長野市の大星山3号墳から出土したものが国内最古とされていた。同古墳の副葬品などと比較し、両頭金具の年代が数十年遡ることが判明したという。 また、盤龍鏡は直径約10センチの銅鏡。中国の後漢(1世紀後半~2世紀前半)か魏晋代(3世紀中頃)に作られたものとみられる。近畿地方や西日本で多くの出土例があるが、東日本での出土は珍しい。新潟大の橋本博文教授(考古学)は「大和政権からもたらされた可能性が高い」と指摘する。 城の山古墳からは、銅鏡や勾玉(まがたま)など、近畿地方でよくみられる副葬品がそろって出土。
24日午後7時35分頃、岡山市北区金山寺(かなやまじ)、天台宗寺院「金山寺」から出火し、国指定重要文化財の本堂が全焼した。 出火から約1時間後に火の勢いは収まり、同市消防局がさらに消火に当たっている。同局によると、けが人はない模様。岡山西署と同局が出火原因を調べている。 現場はJR岡山駅の北東約6キロの山中。同局によると、近くに住む女性が火災に気付き、「寺が燃えている」と119番したという。 金山寺は、奈良時代の創建と伝えられる寺院。1575年(天正3年)に再建されたとされる入り母屋造りの本堂は桃山時代の豪華な様式が残る。戦前には国宝に指定されていたが、1950年の文化財保護法制定時に重文指定された。 近所の60歳代の女性は「外に出た際、瓦が崩れる音が響いたので見上げると、炎が高く上がっていて驚いた。地元で大切にしてきたお寺なので残念」と話した。
コンピューターウイルスからパソコンを守る“必需品”のウイルス対策ソフトだが、健全なサイトを「危険」「詐欺」などと誤検知し、パソコンで閲覧できなくしてしまうケースが多発している。 激増する新種ウイルスに対応するため、数年前から導入され始めた自動判定システムが主な原因で、対策ソフト会社は「未知の脅威に対抗するには誤検知も仕方ない」と主張する。だが、誤検知された側からは「ネット社会で信用を失ってしまう」との困惑の声が上がる。 ◆長年人気でも◆ 「何度、苦情を申し立てても改善されない。もう疲れた」。さいたま市のシステムエンジニア矢吹拓也さん(33)は10月、10年以上続けてきた新作ソフトの無料提供を中止した。パソコンの処理能力を高めるソフトなどを開発しては公開していた矢吹さんのサイトは、毎月、数万件がダウンロードされるほど人気だった。 ところが、今年5月から急に、「アクセスしようとすると『詐欺サイ
国の文化審議会(宮田亮平会長)は14日、信州大繊維学部資料館・守衛所(上田市常田)と旧伏見屋(下諏訪町原東)の2か所計5件の建造物を登録有形文化財とするよう文部科学相に答申した。登録されると県内の登録有形文化財は143か所427件になる。 信州大繊維学部資料館は、旧上田蚕糸専門学校の倉庫として1910年(明治43年)に建設された。 れんが造り2階建ての寄棟造桟瓦ぶきで、れんがの長い面と短い面が、段ごとに交互に見えるように積まれているほか、周囲の装飾や開口部、基礎に色が異なるれんがが使われており、外観にアクセントを付けている。 一昨年に同学部が設立100周年となったことを記念して、資料館として整備され、同学部の関連資料約500点を展示している。 守衛所は1912年(大正元年)に建てられた木造平屋建て寄棟造鉄板ぶき。室内は事務室と休憩室からなり、八角形の屋根が特徴だ。 いずれも、旧上田蚕糸専門
京都市が1月に始めた世界遺産・二条城(京都市中京区)の修復で、事業費に当て込んだ寄付金が不足し、工事が遅れ始めている。 目標では既に6億円が集まっているはずだったが、現状は1割止まりで、同様に寄付で復元・改修を進める名古屋城や姫路城に比べ、著しく低調だ。特に地元の協力が薄く、市の担当者は「他に身近な文化遺産が多く、注目されなかったか」と困惑する。 徳川家康が建てた二条城は、絵師・狩野探幽らの障壁画で飾られ、年間150万人の観光客が訪れる。老朽化が進み、管理する市は総事業費約100億円、20年がかりの大規模修復を計画。半額は国の補助、残りを寄付で賄おうと、2010年10月から募り始めた。 100万円以上の寄付で非公開部分に入れる「一日城主」体験などの特典を設け、年3億円を目指したが、2年間の総額は約6600万円。資金不足から工期の1年延長が必至という。 寄付は名古屋城の49億円(10年間、目
地上34階建て、高さ180メートルで、総事業費は400億円を見込む。新ビルの名称は、地元に定着している現在の名称を引き継ぐ。 新ビルは2010年に発表した建て替えイメージと階数は同じだが、高さは10メートル低くした。 背後のホテル、ロイヤルパークイン名古屋を含めた再開発で、敷地面積は約9150平方メートル、延べ床面積は約14万7000平方メートルだ。地下1階~地上4階が商業施設で、7階~33階は事務所スペースとなっている。 新ビルの完成は15年10月で、名古屋駅周辺では名古屋ルーセントタワーに並ぶ5番目の高層ビルとなる。 また、東海・東南海・南海の三連動地震にも備え、建築基準法の規定の1・5倍の耐震性を持たせた。可動式防潮板を設けるなど、ゲリラ豪雨による地下街の浸水対策も充実させる。 三菱地所は、東京駅前の「丸の内ビルヂング」の建て替え以降、「ビルディング」という表記に改めてきた。だが、大
出雲市西部を中心に江戸~明治時代、大規模なたたら製鉄が行われた国史跡・田儀櫻井(さくらい)家たたら製鉄遺跡(出雲市多伎町)を地域づくりに生かしていく取り組みが動き出している。採掘から製鉄、積み出しまで一貫した遺跡群が残る全国的にも重要な遺跡で、市の整備検討委が今月、基本構想をまとめた。市は今後、具体的な計画作りに着手する。(高田史朗) 田儀櫻井家は、奥出雲でたたら製鉄を営んだ櫻井家の一族で、江戸時代初期に奥田儀に移り、約250年間、たたら製鉄を行った。近世の出雲を代表する鉄師。 同遺跡は、同市多伎町奥田儀の山林に広がる「宮本鍛冶山内(みやもとかじさんない)遺跡」を中心にした約20ヘクタール。田儀櫻井家の住居や鍛冶場跡などがあり、映画「もののけ姫」の舞台を彷彿(ほうふつ)させる。周辺にも同市佐田町から大田市まで、20か所近い関連たたら跡が点在している。 2006年に史跡指定されており、市は1
国の文化審議会(宮田亮平会長)は、6世紀末~7世紀初めの円墳・国富中村古墳(出雲市国富町)を国史跡に指定するよう文部科学相に答申した。史跡指定は県内で50番目。埋葬後に石棺を意図的に破壊するなどの独特な儀礼が見られる点が評価された。 同古墳は2002年、道路工事中に偶然石室の天井の一部が壊れたことで発見された。後世の土砂崩れなどで墳丘(直径約30メートル)は原形をとどめていないが、内部の横穴式石室は未盗掘で、地域の首長級の人物が埋葬されたとみられる。 石室は全長9・3メートル以上。家形石棺を収めた玄室や前室、外部と玄室などを結ぶ羨道(せんどう)があり、入り口は石で完全に閉じられている。 出雲市などによると、家形石棺は蓋が人為的に割られ、破片が裏返して置かれていた上、太刀や鈴、銅鏡などが石棺の中から外に置き直され、人骨も取り出された形跡があるという。前室でも太刀や馬具を外に置き直すなどしてい
映画ニュース イ・ビョンホン主演映画「王になった男」初日決定 (11月12日) 人気俳優のイ・ビョンホン主演で、韓国での観客動員数が1100万人を超える大ヒット作「王になった男」(チュ・チャンミン監督)の日本公開日が2013年2月16日に決定し、日本版ポスターのビジュアルが公開された。 (11月12日) [全文へ] 映画ニュース 三池監督最新作「藁の楯」のポスター画像解禁 (11月12日) 漫画家、映画監督としても活躍する木内一裕の同名小説を、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也を迎え三池崇史監督が映画化するアクションサスペンス「藁の楯」のティザーポスター画像が公開された。 (11月12日) [全文へ] 映画ニュース 阿部寛、警備員に変装「人をだますのは楽しい」 (11月12日) 俳優の阿部寛と人気芸人の村上ショージが異色の共演を果たした「カラスの親指」の完成披露試写会が8日、東京・TOH
県は7日、財政再建の一環として、横浜市と川崎市にある県立図書館2か所を廃止する検討を始めたと表明した。一般への閲覧・貸し出しをやめ、専門書収集や司書養成などに特化すると、人件費や建物の管理費計約10億6200万円の削減になる。2014年度以降に方針を決定する。 県議会決算特別委員会で、二見研一県教育局長らが、松崎淳氏(民主党・かながわクラブ)の質問に答えた。県によると、都道府県立図書館で貸し出しをやめた例はなく、実施されれば全国初という。 廃止が検討されているのは、横浜市西区の「県立図書館」(開館1954年、約80万冊)と川崎市川崎区の「県立川崎図書館」(同58年、約25万冊)。「県立図書館」は郷土資料や明治から戦前にかけての書籍が充実しており、「川崎図書館」は社史の所蔵で全国最大規模を誇る。 県生涯学習課によると、2か所は現在、一般に対する閲覧・貸し出しに加え、専門性の高い書籍の収集や公
そんな現代のパワハラを想像させるような奈良時代の“念書”が、奈良市の奈良国立博物館で開催中の第64回正倉院展に初めて出展され、来場者の関心を引いている。 出展されているのは「続修正倉院古文書別集(ぞくしゅうしょうそういんこもんじょべっしゅう) 第四十七巻」。ミスをした役人は「角勝麻呂(ろくのかつまろ)」という人物で、経典を書写する役所・写経所に写経生として勤めていたとみられる。 文面では、748年7月28日に「罪」と書かれるほどのミスを犯した勝麻呂が、上司や同僚から約2週間後に「宴を必ず設くべし」と迫られ、親族らしき角恵麻呂(えまろ)が“連帯保証人”として署名。期日までに開かなければ、「堂衆皆悉(ことごと)く率い将(ゆ)き、物を取らん(みんなで押しかけて財産を没収する)」と厳しく念を押す記述も添えられている。 同博物館によると、上司らが上級官庁などにミスを報告しない代わりに宴会を強要したと
市の財政破綻により閉鎖されていた北海道夕張市の「知られざる世界の動物館」が収蔵する哺乳類や鳥類、両生類などの剥製641体が、国立科学博物館(東京都台東区)に一括で無償譲渡されることになった。 希少種の取引規制などを定めた「種の保存法」で、一般の売買や譲渡が禁止されている動物の剥製もあり、市は対応に苦慮していたが、法令で譲渡が認められている科学博物館側から申し出があった。 剥製の譲渡は24日の市議会行政委員会で市が明らかにした。動物館の剥製は、希少動物のトラ、クロサイ、アジアゾウなどで総購入費用は、約9600万円。ただ、現在は高額のものでも1体数千円程度という。 動物館は1983年に開館したが、市の財政破綻で、運営する第3セクターが2006年に破産。07年に民間会社が指定管理者になったが08年には管理が返上され、その後は閉鎖していた。
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