小山田古墳周辺の3D画像。中央やや下の白くなった部分が、方墳の名残を示す高まり=県立橿原考古学研究所提供 ◇橿考研 明日香・小山田など3か所 ◇土地開発前の写真活用 規模や形状知る手がかり 県立橿原考古学研究所(橿原市)は、終戦直後に米軍が撮影した航空写真を基に、開発で失われる以前の古墳の姿や周辺の地形を再現した3D(3次元)画像を製作した。写真さえあれば測量調査なしに3D画像化できる最新技術で、考古学研究への応用は初めて。7日、奈良市の奈良女子大で開かれた日本文化財科学会で発表した。(夏井崇裕) 3D化したい地点について、角度を変えた3枚以上の写真があれば、自動的に撮影位置や対象物の立体的な形状を推定し、正確に画像化できる技術。地図の作成などに使われている。 高度成長期などに、住宅や道路、鉄道の開発で壊された古墳は多い。ところが地形図や写真では、古墳の立体形状や詳細な地形まではわからなか
