「生産性」という言葉が、悪さをしている。 本社、企画、営業、開発、研究、、、こういったホワイトカラーあるいはナレッジワーカーと呼ばれる人たちの、ほとんどのシゴトで、「生産性を上げようと真面目に管理すればするほど、本当の意味での生産性(成果)が落ちる」という現象が起きている。 生産しているものは何か?――これは、シゴトによっても、シゴトに対する視点によっても異なる。だからやっかいなのだ。 企画の生産性が、1日あたりの企画書のページ数で測れるか?営業の生産性が、お客様の訪問数で測れるか?研究の生産性が報告書のページ数で測れるか? もちろん、すべて否である。誰もがそれはわかっている。 だが、会社では、個人のシゴトのプロセスが評価される。そうすると、個人の生産性を何か代替指標を使って測ることになる。そうすると、皆が「自分自身の生産性」に最大の関心を寄せるようになる。そうすると、企画書を書くのに忙し