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日本独自フォーマットも EPUBの親戚だ!? AppleがiPadで採用したことで一躍注目を浴びたEPUBだけでなく、実は、AZW（アマゾンのKindle独自フォーマット）、T-Time（日本のボイジャーの独自フォーマット。iPhone電子書籍アプリで普及）、XMDF（シャープの独自フォーマット）などの電子書籍フォーマットも、XHTMLをベースにCSSによる各社独自の拡張を加えたものだ。日本発のフォーマットが本来EPUBでは不可能な縦書きやルビに対応し、日本語に最適化し、UI、機能ともに高いレベルを実現しているのは、この独自拡張による。 しかし、それら独自拡張はベンダーに依存するため、世界で広く流通させるとことは難しい。電子書籍という巨大なマーケットで、日本だけが蚊帳の外になるようなことを避け、日本の電子書籍を世界で売っていくことが、日本の出版界の一つの解決策になりうるならば、世界標準の

日米の読書フォーマットの違い ここまでのところで、トラディショナルな紙の出版の上に発達したアメリカの電子書籍 vs 紙の出版とは異なる方向に発達した日本の電子書籍という、ふたつの異なる電子書籍の生態系ともいうべき構図が見えてきた。さらに、日本の電子書籍を牽引しているのが、アメリカでは市場規模も小さく、PC（Political Correctness）の問題上、紙はおろか電子でも流通されることが困難な一部のコミック、ティーンズラブ、ボーイズラブ等のジャンルであることも重要なポイントである。 近年、「マンガ」の国際的な認知度は飛躍的に向上しているが、それでもなお海外のコミックマーケットの規模は、日本の市場規模の大きさとは比べるべくもないサイズである。そもそもコミックが読まれない米国では、Kindleなどの読書端末において、日本では爆発的な売上を叩き出すコミックが読まれることはほぼ想定されてい