以下のインタビューは2013年7月に創刊準備中の某雑誌のために行われたものである。ゲラチェックの状態で止まっていたものを、当サイトの開設趣旨に合わせ緊急的に転載を許可していただけることになった。快く掲載を許可していただいた岡﨑氏ほか関係諸氏に感謝します。 インタヴュー|われ、またアート・ステュディウムに─第二回:実験モデルによる演習とその手法岡﨑乾二郎 元・近畿大学国際人文科学研究所教授、四谷アート・ステュディウム主任ディレクター ― ■閉じた実験室がなぜ有効なのか ——前半のお話では「可塑性」、そして「実験室」がキーワードでした。要約すれば、工房、実験室をもつことで、生産手段と主体との可塑的な関係が保持される。実験室としての教育装置をもつことが、システムに従属し規定されるだけではない、旧来のシステムが硬化し機能不全を起こしても、あるいはシステムから外に放り出されても、新しいシステムを準備