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猫
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■■:アトリエサード 『トーキングヘッズ叢書 特集|魔術的イマジネーション超自然への幻想』 7/31 \1,500 ■■:郁朋社 『双鳥の尸解 志賀姫物語』 泉竹史 7/31 \1,680 ■■:祥伝社 『ダークゾーン』 貴志祐介 8/- \1,260 ■■:祥伝社 『魔界都市ブルース 狂絵師サガン』 菊地秀行 9/- \880 ■■:メディアファクトリー 『鍛える聖地』 加門七海 8/- \1,365
[単行本] ■■■:河出書房新社 『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』 笙野頼子 \1,680 4/18 ((ふと気が付くと私は若く、美しく、有名になっていた――誇り高く野太いブスの八百木千本の身に一体何が?! ブ貌の臨界点を突破せよ。文学の最前線で闘い続ける作家の誇り高きブス小説!)) いま池内版カフカ『変身』をちょうどちらちらめくってたところに、笙野版『変身』のヴァリエーションみたいなこの近刊が。チェックチェック。 [単行本] ■■■:バジリコ 『失われた季節』 パット・コンロイ/竹迫仁子 \2,940 発売中↑発売されてる書籍リストを見ててびっくり。『風とともに去りぬ』やジョン・アーヴィングのような、アメリカ性を背景に家/家族と個/個人を主題とした物語性豊かなアメリカン・グランドロマンの系譜のなかでもまるでメインディッシュだけで構成されたフルコースのようなどっしり感で売っていた『
■■:松籟社 『遠い声 ブラジル日本人作家 松井太郎小説選・続』 松井太郎/西成彦、細川周平編 7/20 \1,995
■■:朝日文庫 『13日間で「名文」を書けるようになる方法』 高橋源一郎 \693 4/6 ■■:岩波現代文庫 『潮風の下で』 レイチェル・カーソン/上遠恵子 \1,029 4/17 ■■:岩波現代文庫 『ファインマンさんは超天才』 C・サイクス/大貫昌子 \1,281 4/17 ■■:岩波文庫 『汚辱の世界史』 J・L・ボルヘス/中村健二 \567 4/17 ■■:岩波文庫 『フィレンツェ史(下)』 マキァヴェッリ/齊藤寛海 \1,323 4/17 ■■:ヴィレッジブックス 『ファミリー・ツリー』 カウイ・ハート・ヘミングス/堤朝子 \840 4/10 ■■:角川文庫 『おそろし 三島屋変調百物語』 宮部みゆき \740 4/25 ■■:角川文庫 『中学生の教科書1 死を想え』 池田晶子 \525 4/25 ■■:角川文庫 『田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら ほか』 西村賢太
■■:水声社 『ナチスのキッチン 料理とテクノロジーの環境史』 藤原辰史 4/- \4,200
■■:朝日文庫 『レジェンド 伝説の男 白洲次郎』 北康利 \630 2/7 ■■:朝日文庫 『死体が泣いた 平成と昭和の切ない違い』 上野正彦 \560 2/7 ■■:朝日文庫 『ねたあとに』 長嶋有 \777 2/7 ■■:岩波現代文庫 『「知」の欺瞞 ポストモダン思想における科学の濫用』 アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン \1,554 2/16 ■■:岩波文庫 『三人の乙女たち』 フランシス・ジャム/手塚伸一 \693 2/16 ■■:岩波文庫 『流刑』 パヴェーゼ/河島英昭 \693 2/16 ■■:岩波文庫 『フランス・プロテスタントの反乱 カミザール戦争の記録』 ガヴァリエ/二宮フサ \1,386 2/16 ■■:岩波文庫 『丘』 ジャン・ジオノ/山本省 \630 2/16 ■■:岩波文庫 『日本倫理思想史(4)』 和辻哲郎 \1,071 2/16 ■■:ファミ通文庫 『修
■■■:ちくま学芸文庫 『「思春期を考える」ことについて』 中井久夫 \1,470 9/7 ■■■:ちくま学芸文庫 『都市への権利』 アンリ・ルフェーヴル/森本和夫 \1,260 9/7 ■■■:ちくま学芸文庫 『概念と歴史がわかる 西洋哲学小事典』 生松敬三、木田元 \1,785 9/7 ■■■:ちくま学芸文庫 『滞日十年(上)』 ジョセフ・C・グルー/石川欣一 \1,575 9/7 ■■■:ちくま学芸文庫 『アインシュタイン論文選「奇跡の年」の5論文』 アルベルト・アインシュタイン/ジョン・スタチェル \1,365 9/7 ■■■:ちくま学芸文庫 『宴のあとの経済学』 E.F.シューマッハー/長洲一二 \1,155 9/7 ■■■:ちくま文庫 『ちくま哲学の森1 生きる技術』 鶴見俊輔、森毅、池内紀、安野光雅 \1,260 9/7 ■■■:ちくま文庫 『文豪怪談傑作選・昭和篇 女霊は誘
■■■:トランスビュー 『イリーナの帽子 中国現代文学選集』 東アジア文学フォーラム日本委員会編/島田雅彦解説/鉄凝、莫言、石舒清、金勲、盧文麗、蘇徳/飯塚容、立松昇一、水野衛子、時松史子、佐藤普美子、桑島道夫訳 12/5 \2,100 ((鉄凝(ティエ・ニン)、莫言(モー・イェン)ら中国の代表的現代作家の自選作品集。5つの短編、1つのエッセイ、1つの詩篇を、作家別6分冊に収める。中国の人々の喜怒哀楽や生活の実像、人物像を描き出す。解説=島田雅彦)) ■■■:トランスビュー 『いまは静かな時 韓国現代文学選集』 東アジア文学フォーラム日本委員会編/中沢けい解説/金愛爛、金衍洙、金仁淑、呉貞姫、殷煕耕、李承雨、李滄東、林哲佑、都鍾煥、崔允/きむふな、神谷丹路、安宇植、吉川凪訳 12/5 \2,940 ((呉貞姫(オ・ジョンヒ)、李滄東(イ・チャンドン)、金衍洙(キム・ヨンス)ら韓国の代表的現
■■■:青土社 『ジャン・ジュネ ユリイカ2011年1月号』 12/27 \1,300 ((生誕百年を迎え、処女小説『花のノートルダム』の新訳も世に問われた私生児を、新たなる還俗の輝きのもとに論じる試みである)) ■■■:青土社 『バッハの暗号 数と創造の秘密』 ルース・タトロー/森夏樹訳 12/下 \2,940 ((バッハの創作法を解き明かすべく、数=音=文字の照合をさぐる様々な研究がなされてきた。カバラのゲマトリアをはじめとする数秘術、聖書の数を表すシンボル・・・・・・。はたしてバッハはほんとうに数象徴を操って作曲したのか?これまでの数象徴説を逐一紹介・検証し、バッハ像をめぐる真相に迫る。巻末付録:「数アルファベット式」多数収録)) ■■■:青土社 『寄生虫のはなし わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち』 ユージン・H・カプラン/篠儀直子訳 12/下 \2,520 ((サナダムシ、マ
■■■:フィルムアート社 『IQ84以下!』 中原昌也 9/- \3,780 ((中は真っ暗だった。窓のない部屋だった。息を潜めてパイプ椅子に座る人間がそこにいた…。音楽家・映画評論家・小説家として活躍する著者による100枚のドローイングと文を掲載。ジャケットはポスター仕様))
■■■:朝日新聞出版 『影恋』 菊地秀行 8/6 \1,680 ((達樹が想いをよせた涼子には、死んでもなお妻に心を残す夫の幽霊が憑いていた。何とか霊と切り離し、涼子を平穏な日常生活に戻らせたいと願う達樹の想いを知りながら、涼子は夫の霊に見守られながら送る静かな生活にも心を断つことができない。達樹が霊の攻撃を受け、涼子が世間と隔絶した生活を選んだとき、この奇妙な三角関係は思わぬ展開に晒されることになった。名手が描く異形の恋、平成版雨月物語)) ■■■:朝日新聞出版 『キマイラ9 玄象変』 夢枕獏/寺田克也 8/20 \945 ■■■:朝日新聞出版 『セゾン文化は何を夢みた』 永江朗 8/20 \2,625 ■■■:朝日新聞出版 『デクノボー宮沢賢治の叫び』 山折哲雄、吉田司 8/20 \1,575 ((宮澤賢治に対する立場が正反対の宗教学者・山折哲雄とノンフィクション作家・吉田司が、対話を
■■■:彰国社 『「マド」の思想』 古谷誠章編著 5/下 \3,780 ((「“マド”をつぶさに観察すれば、その奥底にある建築の精神をもうかがい知ることができる」。この持論をもとに、古谷誠章が現代の名住宅22作品を訪問。設計者からのエピソードや図面から、マドに託された思想を鮮やかに読み解いていく。原図や撮り下ろしカラー写真を多数収録。 【目 次】 1 菊竹清訓 「スカイ・ハウス」、2 広瀬鎌二 「肆木の家」、3 穂積信夫 「穂積自邸」、4 香山壽夫 「千ヶ滝の山荘」、5 石山修武「幻庵」、6 横河健 「トンネル住居」、7 内藤廣「住居No.1共生住居」、8 安藤忠雄 「小篠邸」、9 吉阪隆正 「VILLA COUCOU」、10 室伏次郎 「北峰町の家」、11 山本理顕 「岡山の住宅」、 12 林昌二・林雅子 「私たちの家」、13 阿部勤 「私の家」、14 池原義郎 「松が丘の家」、15 伊
■■■:講談社 『『西遊記』XYZ このへんな小説の迷路をあるく』 中野美代子 12/10 \1,680 ((「西遊記」はただの冒険小説ではなかった。悟空・八戒や怪物たち、あるいはダジャレに秘められたシンボリズムを縦横無尽に読解し、中国的思考の迷宮を踏破する。)) ■■■:光文社 『君がいなくても平気』 石持浅海 12/16 \840 ■■■:神戸新聞総合出版センター 『人間風眼帖 昭和21年〜昭和49年』 山田風太郎/山田風太郎記念館編 12/中 \1,575 ((未発表作品。日記文から風太郎自身が抜粋・改稿し、ノート2冊に書き遺し、新発見「太平洋戦争風眼帖」など収録、単行本化。)) ■■■:集英社 『聖なる幻獣』 立川武蔵/大村次郷撮影 12/16 \1,155 ((ギリシアのメドューサにはじまり、一角獣などの幻獣・聖獣をオールカラーで集大成。古代世界にさかのぼる聖獣たちの誕生の謎を
■■■:講談社 『探偵小説のためのゴシック「火剋金」』 古野まほろ 1/- \945 ■■■:春秋社 『侘び・数奇・余白 連塾 方法日本II』 松岡正剛 12/- \1,890 ■■■:春秋社 『形而上学レッスン 存在・時間・自由をめぐる哲学ガイド』 アール・コニー セオドア・サイダー/小山虎訳 12/- \3,360 ((哲学の基本中の基本、だけど古代から大勢の哲学者が考えつづけてきたのに、まだはっきりした答えを出せないでいる難問中の難問を、分析哲学の手法を用いて、ときにユーモアたっぷりに、ときにできることからコツコツと、読者と一緒に楽しく考える10章。「哲学する」とはどういうことかを学べるとっておきの一冊。)) ■■■:春秋社 『天使はなぜ堕落するのか 中世哲学の興亡』 八木雄二 12/- \5,040 ((古代哲学の遺産とキリスト教の巨大な影響、現代とはまったく違った世界観を背景とし
■■■:岩波書店 『長篇集 美しい夏』 チェーザレ・パヴェーゼ/河島英昭訳 12/22 \6,300 ((1949年、既に自死を予感していたパヴェーゼが自ら編んだ最後の作品集。「孤独な女たちと」は本邦初訳。)) ■■■:河出書房新社 『読む将棋百科』 羽生善治 12/15 \1,785 ■■■:近代文芸社 『泥棒と犬』 ナギーブ・マフフーズ/塙治夫訳 11/30 \1,890 ■■■:早川書房 『ポーに捧げる20の物語』 スチュアート・M・カミンスキー編/延原泰子ほか訳 12/上 \1,680 ■■■:早川書房 『スペード&アーチャー探偵事務所』 ジョー・ゴアズ/木村二郎訳 12/上 \1,890 ((ハードボイルドの名作『マルタの鷹』のルーツがここに。ハメットの遺族公認の前日譚。)) ■■■:早川書房 『パイレーツ 掠奪海域』 マイクル・クライトン/酒井昭伸訳 12/上 \1,995 ■
■■■:みすず書房 『イタリア的カテゴリー』 ジョルジョ・アガンベン/岡田温司訳 1/20 \3,150 ■■■:みすず書房 『完本 ジャコメッティ手帖 1』 矢内原伊作、武田昭彦、菅野洋人 、澤田直、李美那編 1/22 \7,350 ■■■:みすず書房 『アンチ・オイディプス草稿』 ピエール=フェリックス・ガタリ/國分功一郎、千葉雅也訳 1/22 \6,090
■■■:河出文庫 『南方熊楠コレクション1 南方マンダラ』 南方熊楠/中沢新一編 11/10 \1,260 ■■■:河出文庫 『南方熊楠コレクション2 南方民俗学』 南方熊楠/中沢新一編 11/10 \1,491 ■■■:河出文庫 『南方熊楠コレクション3 浄のセクソロジー』 南方熊楠/中沢新一編 11/10 \1,491 ■■■:河出文庫 『南方熊楠コレクション4 動と不動のコスモロジー』 南方熊楠/中沢新一編 11/10 \1,260 ■■■:河出文庫 『南方熊楠コレクション5 森の思想』 南方熊楠/中沢新一編 11/10 \1,491 ■■■:河出文庫 『南方熊楠コレクション 全5巻セット』 南方熊楠/中沢新一編 11/10 \6,993
■■■:左右社 『オープンスペース・アメリカ 荒野から始まる環境表象文化論』 波戸岡景太 10/25 \1,890 ((片岡義男氏推薦――「アメリカの広大な土地スペースは、どこまでもアメリカ人にならねば、という強迫観念の物語の舞台だ」。アメリカの中部。フロンティアの地であり、核実験が行われ、大統領を生みつづける不可解な土地。しかしじつはそこから数々の傑作が生まれてきた。トマス・ピンチョン、タランティーノから、『バグダッド・カフェ』、爆弾魔ユマボマーまで。フィールドワークをもとに浮かび上がらせる、進取的で排他的、民主的で高圧的なアメリカ文化論。)) ■■■:左右社 『本は読めないものだから心配するな』 管啓次郎 10/25 \1,890 ((ヒトの滅びに先行して、文の滅びが待っているーー旅の途上で、満天の星の下で、本を語り、世界に通じるためのレッスンを語るエッセイ集。)) ■■■:青弓社 『
■■■:角川書店 『壊れゆくもの』 ニール・ゲイマン/金原瑞人、野沢佳織訳 10/26 \1,785 ((すべてのページに驚きと感動が詰まった、いまだかつてない短編集!;ホームズがSFに? ベイカー街に住む偉大な探偵が遭遇した緑の血が飛び散る殺人事件の顛末を描くヒューゴー賞受賞作「翠色の習作」の他、空前絶後の想像力を駆使したゲイマンの才能の全てが詰まった、傑作短編集!)) ■■■:角川書店 『或るろくでなしの死』 平山夢明 10/26 \1,575 ((その一線を、超えるべし。狂気の淵にたたずみ惑う人間たちの”その瞬間”。;震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な”死の瞬間”。異能・平山夢明が魅せる、狂気の淵に決して、飲み込まれるな! 驚愕の傑作短編集。)) ■■■:角川書店 『Another』 綾辻行人 10/28 \1,890 ((気をつけて。もう、
■■■:朝日文庫ソノラマセレクション 『吸血鬼ハンターD(21)−月鋼譜』 菊地秀行 9/- \567 ■■■:岩波文庫 『子どもたち・曠野他十篇』 チェーホフ/松下裕訳 9/- \840 ■■■:岩波文庫 『君主の統治について謹んでキプロス王に捧げる』 トマス・アクィナス/柴田平三郎訳 9/- \693 ■■■:岩波文庫 『自由への道(2)』 サルトル/海老坂武、澤田直訳 9/- \903 ■■■:角川文庫 『贖罪の日々(上)』 マイケル・グレゴリオ/羽田詩津子訳 9/- \735 ■■■:角川文庫 『贖罪の日々(下)』 マイケル・グレゴリオ/羽田詩津子訳 9/- \840 ■■■:角川文庫 『受命』 帚木蓬生 9/- \945 ■■■:角川文庫 『女王様と私』 歌野晶午 9/- \630 ■■■:角川文庫 『吾輩はシャーロック・ホームズである』 柳広司 9/- \567 ■■■:角
■■■:松籟社 『帝都最後の恋 占いの手引書』 ミロラド・パヴィッチ/三谷惠子訳 5/28 \1,995
東京創元社 文庫創刊50周年記念 復刊リクエスト募集のご案内ということで、なんともタイムリー。さあトム・フランクリン『密猟者たち』に投票しよう。創元コンテンポラリはこれだけに限らず、ジャンルをはみ出してしまったりオフビートだったりイキのいい現代小説ばかりで、フランチェスカ・リア・ブロック以外が全滅と言うのは本当にもったいない事態であります。 さて、そのほかにリクエストしたいものSF編。P・K・ディックとJ・G・バラードは全部買えるようにしておくべきだろうし、ダーコーヴァ年代記やソヴィエト産スペースオペラのセルゲイ・スニェーゴフ『銀河の破壊者』『ペルセウス座侵攻』『逆時間の環』も、それをいうならヴァン・ヴォクトも全部(とは言わないまでも非Aと武器店ぐらいは…)押さえたい。リチャード・A・ルポフ『神の剣悪魔の剣』なんて復刊されたら喜ぶのはオレ以外何人いるだろうかとか、ブライアン・W・オールディ
まずトータルな印象を言えばクラシックでオーソドックスなホラー、TVシリーズのトワイライトゾーンを思い起こさせる日常に潜む怪異をじわり滲み出させるそのわざは手堅く、要所にチル・ポイントを配した職人的な作品がそろっている。執筆年代順に並べられたこの作品集の前半/割と短めのものはちょっとした佳作ではあるものの、その手堅いというインプレッションを超えるようなものではない。しかしながら中盤以降の収録作の、語りの構造の手堅さがそのままであるもかかわらず物語にもたらされている密度と緊張感の充実はいったい何事だろうと思ってしまう。『マンボー・ジャンボー』は“ホラーならでは”の最後の一撃へ持っていくまでの〆の手際が淡々として効果的。ジェームス・ディーンをモデルにとった俳優にそっくりな青年をめぐる物語『再来』の結末のつけ方においては“どの地点”に着地させるか読み手の思惑をいい様に揺さぶったうえでもっとも悪趣味
ようやくジョン・クロウリー『エンジン・サマー』改訳版が10月か11月に刊行されるらしいので「ほほう」と思い、ふとamazonで検索したらばThe Aegypt Cycleの第4部"Endless Things"のペーパーバックが年末予定になっているのを見、ついカッとなって"The Solitudes""Love & Sleep""Daemonomania"と、ついでにもうすぐ『ライト』が出るはずのM・ジョン・ハリスンのViriconium合本とともに注文したった。こないだは、もう耐え切れなくてKeith Robertsの"Kiteworld"と"The Chalk Giants"も買うた。キース・ロバーツ訳されねえかなあ。 ■■■:講談社 『覇王の番人 上』 真保裕一 9/- \1,890 ■■■:講談社 『覇王の番人 下』 真保裕一 9/- \1,890 ■■■:講談社 『乱鴉の島』 有
■■■:角川書店 『江戸東京怪談文学散歩』 東雅夫 7/- \1,785 ■■■:文藝春秋 『古本蟲がゆく 神保町からチャリング・クロスまで』 池谷伊佐夫 8/- \1,985 ■■■:法政大学出版局 『新しい学3』 ジャンバッティスタ・ヴィーコ/上村忠男訳 6/- \3,675 ■■■:ランダムハウス講談社 『ハバナ奇譚』 ダイナ・チャヴィアノ 6/- \2,520 とりあえず「征たれざる国」を再読していたらそのままアンソロジーをいろいろと掘り返して読みふけっていたということらしい。20世紀SFとかイギリスSF傑作選『アザー・エデン』とか世紀末SF傑作選『この不思議な地球で』とか…年に1冊くらいはちょっとこだわったSFアンソロジーを読んでみたいものだと思ったということだそうだ。 ■■■:白夜書房 『JAPROCKSAMPLER ジャップ・ロック・サンプラー』 ジュリアン・コープ 7/23
■■■:角川書店 『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS』 伊藤計劃 6/12 \1,680 ジェイソン・グッドウィン『イスタンブールの群狼』は謎解きものというより、どちらかといえばホームズものやルパンもののようなエキセントリック・スパイスを利かせた伝奇小説の爽快な傑作。粛清されたかつての最強軍イェニチェリにかかわるとみられる事件を求心力として、オスマントルコのイスタンブールを鮮やかに描きだしたトポグラフィックノヴェルと考えれば久生十蘭の『魔都』を引き合いに出してもいい。短い多角的なカットの多用、文意を正確に写し取るよりも物語が求めている入れもののかたちを重視し、文体と呼ぶよりは口調と呼んでしまったほうがしっくりくる講談的な闊達で軽快な訳文などなど、読んでいるあいだのドライヴ感はもう最高級。
2009年の春から新潮社がピンチョン全集を刊行するらしいですよ、おお!おお!おお!
■■■:角川書店 『壁抜け男の謎』 有栖川有栖 4/- \1,680 ■■■:角川書店 『半島回収』 矢作俊彦 4/- \1,260 縮小営業中。早川書房の4月分は『トールキンのガウン』と『嘘発見器よ永遠なれ』のノンフィクション2つを注目したい。あ、今月の『あなたに不利な証拠として』『アゴールニンズ』(『ドラゴンがいっぱい!』に改題)といい来月の『バースト・ゾーン−爆裂地区−』(←グロ傑作)といいハヤカワも早めの文庫化を進めてるんですかね? それから【集え】文学板―情報―スレッド 2【文殊】で4月の文庫情報を眺めていると、ロマンス色が強い作品と癖が強い作品を併売することでオレ的に有名な3本柱→扶桑社海外文庫&ヴィレッジブックス&ランダムハウス講談社→のランダムハウス講談社文庫が時代小説にも手を出すらしい。そしてそこにシバレンのあの『運命峠』の名が!!…さてエンリーケ・ビラ=マタス『バートル
■■■:筑摩書房 『女子の古本屋』 岡崎武志 3/25 \1,470 ■■■:筑摩書房 『本の本』 斎藤美奈子 3/25 \2,940 ■■■:筑摩書房 『マルクス・コレクションII ドイツ・イデオロギー(抄)哲学の貧困 コミュニスト宣言』 カール・マルクス \3,780 ■■■:筑摩書房 『ディスカバー・マインド! 哲学の挑戦』 ジョン・サール/宮原勇訳 3/- \2,940 筑摩書房の4月刊行分文庫の情報もe-honのサイトに載っています。松岡正剛石川忠司米原万里イーフー・トゥアンアンドレ・ジッドそしてフレッド・アダムズ&グレッグ・ラフリン『宇宙のエンドゲーム』など相変わらず要注目のラインアップ。谷岡一郎『SFはこれを読め!』は中身をチェックしてからね…。
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