『宮沢賢治の鳥』を読んだ。 購入したのは数か月前で、ずっとブログに書こうと思いながら放置していたため、再読してからこの文章を書いている。 この本、絵本ではあるが、様々な要素を含んでおり、一般的に思いつく「絵本」のくくりとはちょっと違う気がしている。 本の内容はタイトル通り、宮沢賢治の童話や詩に登場する「鳥」に焦点を当てており、舘野さんが描く美しい鳥とともに、宮沢賢治の童話や詩の一節が添えらえている。また、国松さんの鳥と宮沢賢治に関する解説が書かれているのだが、これが非常に面白いのだ。 文を書かれている国松俊英さんは宮沢賢治学会の会員であり、日本野鳥の会の会員でもある。そう考えるとこの絵本は国松さんでなくては成り立たなかったのではなかろうかとも思えてくる。 書かれている中で私が面白いなと思ったのは、はちどりに関する部分である。宮沢賢治の本に登場する鳥は、カッコウ、フクロウ、カワセミなどほとん