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デヴィッド・バーンが描くユートピア『American Utopia』 スパイク・リーが監督だから観ました。スパイク・リーが監督するくらいだから、何かあるのだろうと。デヴィッド・バーンやトーキング・ヘッズについては詳しくないが、こんなに楽しいコンサート/ミュージカルのがあるのか! と、驚いたほど面白かった。デヴィッド・バーンの曲に合わせて展開される世界。ブロードウェイで上演され、好評を得て、コンサート映画としてスパイク・リーが監督。トロント国際映画祭でプレミア上映され、アメリカではHBOにて放送&HBO Maxにて配信。 観客のざわつきが聞こえる中、拍手が聞こえ、そして舞台が開幕した。音楽が始まる。脳みそをもったデヴィッド・バーンが登場する... この舞台で好きなのは、デヴィッド・バーンと一緒に舞台に立っている人たちの楽しさがにじみ出ているところ。あんな風に演奏や演技で交われたら、そりゃ楽し
老舗ホラーカルトは健在だ!『Tales from the Hood 3』 ブラックムービー的ホラー映画のカルトと言えば、先日も書いたばかりの『Candyman / キャンディマン (1992)』になるけれど、今回の作品のオリジナル『Tales from the Hood / 日本未公開 (1995)』もです! なんていったって、スパイク・リーの会社「40エイカーズ&ミュール」が製作ですし、後に『Chappelle's Show / 日本未放送 (2003-2006)』でも監督を担当するラスティ・カンディエフが手掛けるオムニバスホラー映画です。映画好きの人は、原題から『ハリウッド・ナイトメア』からだと分かりますよね。そうあのような感じのホラーオムニバスです。あとオリジナルは、サントラも有名で持っている方も多いかも。このシリーズもなんと3部作となりました。そして、案内役的なキャラクターがいまし
彼らの「約束の地」とは?『パス・オーバー』 最近、スパイク・リーが意欲的にやっているなーと思うのが、舞台の映画化。うん? 舞台の映画化というか、舞台の映像化と書いた方がいいかな。舞台を映像として残す形。前は、ロジャー・グーンヴァー・スミスの一人芝居『A Huey P. Newton Story / A Huey P. Newton Story (2001)』と『 Rodney King / ロドニー・キング (2017)』などがあり、最近は本作や『Passing Strange / 日本未公開 (2009)』、去年にも『American Utopia / 日本未公開 (2020)』を撮っている。長編ドラマ作品を撮っている監督にこれだけの経歴があれば「意欲的」と書いていいと思うんですよね。『アメリカン・ユートピア』を観ても、スパイクがやる意義みたいのがちゃんとあるなーと感じる。アントワネット
歴史から学ぶこととは『Emperor』 最近、特に思う。歴史を知っているようで知らない。そして、歴史を知ることの大切さを。歴史を知ることの大切さは、過去の失敗or成功を今に活かせること。例えば、今世間を苦しめている新型コロナウイルスだって、過去のスペイン風邪から学ぶことも多い。だけど、意外と人はそれをしない。そして、学校で習う歴史って、ごくごく...ごくごくごく一部。基本中の基本しか教えてくれていないけれど、基本なので勉強して損はないというか、知っておくべきことなのだ。私も年号だけ覚える歴史は苦手だけれど、歴史と地理の授業は大好きだった。アメリカの歴史は特に好きだった。新しい国ゆえ、範囲が狭いし分かりやすい。ということで、そんな私にぴったりな歴史の偉人映画です。 エンペラー(皇帝)と呼ばれた男シールズ・グリーン(ダヨ・オケニ)は、サウスカロライナで奴隷として生まれた。成長したシールズは、機
NBAのボイコット 2020年8月26日、NBAのミルウォーキー・バックスが対オーランド・マジック戦をボイコットすることを発表した。8月23日にウィスコンシン州ケノーシャで起きた29歳のジェイコブ・ブレイクが警官により背後から7発も銃弾を受けて重体となっている事件に抗議する形でボイコットだ。バックスvsマジック戦の後に行われる予定のヒューストン・ロケッツvsオクラホマシティ・サンダー戦も選手の話し合いでボイコットし、その日のNBAの試合は全て中止となった。 私はNBA選手ラッセル・ウェストブルックが大好きで、その日は彼が怪我で出場するかは分からなかったが、所属しているヒューストン・ロケッツの5時半からの試合を見るために、4時前にはお風呂を済ませ、夕ご飯の支度をする前に少しパソコンを見て、そのニュースを知った。そして、刻々と伝えられているニュースを見て、胸が熱くなった。ツイッターにも書いたが
良き教育者になるために『レ・ミゼラブル』 フランス人俳優ラジ・リの自伝的な作品であり、彼の初となる長編映画監督作品。しかも、初ながら2020年に行われたアカデミー国際長編映画賞のフランス代表作品であり、ノミネートも果たした作品です。オスカーは逃しましたが、カンヌ映画祭にて審査員賞を受賞!「ミュージックマガジン8月号」でも少し書きました。ブラック・ライブズ・マター運動が全米だけでなく、イギリスやフランスなど世界に飛び火した訳が、理解できる作品なのです。何より面白い! 2018年ワールドカップにて優勝したフランスはお祭りムードで、凱旋門やエッフェル塔の周りには人で溢れかえっていた。そんな中、警察署には新入りルイーズ(ダミアン・ボナール)がやってきて、クリス(アレクシ・マナンティ)とグワダ(ジブリル・ゾンガ)のベテランコンビに付き添ってパトロールに出かけた。クリスの少々行き過ぎなパトロールに戸惑
イギリスの若きデンゼル・ワシントンこと、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のジョン・ボーイエガ主演のロサンジェルスを舞台にしたドラマ作品。インディペンデンス映画として制作され、インディの最高峰サンダンス映画祭の「Next」部門で上映され見事観客賞を受賞し、Netflixが配給権利を獲得し配信開始。監督のマリク・ヴィッサールはこの映画の舞台となったLA出身で、大学も故郷の名門USCの映画学科を卒業。現在はヴァーモント大学美術学校にて、映画を教えている教師でもある。 LAが舞台で主人公がギャングスタとなると、やはり『Boyz N The Hood / ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)』から始まった90年代のフッド映画と呼ばれる映画を思い出す。『South Central / サウス・セントラル (1992)』や『Menace II Society / メナース II ソサエティー/ポケ
寄稿のお知らせ ありがたいことに色々と寄稿させてもらっております。 friday.kodansha.co.jp まずは、初めての経験をさせて頂いたFridayデジタル。アメリカ地方都市で感じる新型コロナウイルスの影響について書いております。私にとって初のルポ書き。ドキドキでした。どう書いたら良いんだろう?と、結構悩みながら書きました。今回、完走出来たのは、全て編集者の方のお陰でございます!この前のCinraでの『Just Mercy / 黒い司法 0%からの奇跡 (2019)』の時みたいに、映画に付随したルポ的なことは書いていましたが、映画全く関係なしのルポは初めてで本当に緊張しました。自分の緊張感解くためにも、映画タイトル1作だけ書いてます(笑)。 リアル過ぎで、何も起きていない感じではありますが、それこそがリアルじゃないか?と... 真剣に、ここでは自衛しないと怖いですから。よろしくお
ハンマーと巨人伝説が現代のコンプトンに甦る『John Henry』 ジョン・ヘンリー。黒人民話の主人公。前にダニー・グローヴァー主演で『John Henry : Tall Tales & Legends / 日本未公開 (1986)』というTV映画化された作品を観ているので、タイトルだけでピーンときました。大柄で力が人一倍強かったジョン・ヘンリーは、列車を通すトンネル堀りの際に車両系機械にハンマーだけで挑んで勝ったという伝説が元になっている。アメリカで列車が普及したのは、線路づくりをしていた黒人と中国人の労働力だった。その中で出来たジョン・ヘンリー伝説。その伝説は民話となって受け継がれていったのです。ジョン・ヘンリーが本当に存在していたのか否か... 色々と研究は進んでいるようです。今回は、そのジョン・ヘンリー伝説を現代のロサンゼルスのコンプトンに甦らせた!という作品です。現代版巨人は、筋
事実は小説よりも... 物語ではない現実を知る『黒い司法 0%からの奇跡』 Cinraさんにて一生懸命にレビューを書かせてもらっているので、そちらを最初に読んで頂けると幸いです。 この記事を読んでいただけると、『黒い司法 0%からの奇跡』のオフィシャルサイトに寄せたコメントの意味も分かって貰えると思います。 www.cinra.net そして、正直に書くね。なんでもっと早くに公開しなかったのぉおおおおおおおおおおおおお!!!オスカー狙って12月に公開したんだと思うんだけど、逆に遅くても10月くらいに公開して、一般人にも一人でも多くの人に観て貰っておいた方が絶対に良かった。と、私が嘆くくらい、役者たちの演技が素晴らしい。その話はたっぷりと後で書くとして... これは実話です。1980年代にアラバマ州で起きた冤罪裁判を描いている。詳しい話は、物語になっているので省きますが、冤罪と警察の暴力につ
お知らせ Cinra.netさんにて、㊗『バッドボーイズ フォー・ライフ』公開、「映画界に進出したラッパー百科」という記事を書きました。多くのラッパー兼俳優が活躍する中、『バッドボーイズ』のウィル・スミスを軸に、色んなタイプのラッパー兼俳優を集めてまとめてみました。もっともっと書きたいラッパー兼俳優は沢山いるのですが、あれだけでも結構な量になってしまったので、泣く泣く書いてない人たちが多いです。漏れたラッパー兼俳優の人々、申し訳ない!物凄いボリュームになってしまいましたが、Spotify付きですので、彼らの曲を聴きながら読んで頂けると嬉しいです。 www.cinra.net マイケル・B・ジョーダンxジェイミー・フォックス出演『Just Mercy / 黒い司法 0%からの奇跡 (2019)』のオフィシャルサイトにコメントを寄せております。著名人の中に、私だけ誰?って感じで、物凄く恐縮です
絶望の底に見えるもの。とんでもない19歳が現れた『Burning Cane』 あなたは17歳のころ、何をしていましたか?何を考えていましたか?私が17歳だったころ... 遥か遠い過去のこと過ぎで記憶が無いけれど、映画の脚本を書こう!とペンを握った記憶がない事だけは確か。いや、そう思ったとしても、実際には書く実力や、書けるという自信や、書いてやろうという勇気すら無かったというのが真実。ところが、この作品の脚本家であり監督のフィリップ・ユーマンズには、その勇気も自信も実力もあった。2000年というミレニアム生まれのユーマンズは、17歳の時にこの脚本を執筆し、そして今現在19歳でこの映画を発表している。とんでもない人である。いや、過去には全く同じとんでもない人がいた。『Straight Out of Brooklyn / ストレート・アウト・オブ・ブルックリン (1991)』のマティ・リッチだ。
ワンダーウーマンが語る今『ワンダ・サイクスのどうかしてる!』 一番好きなコメディアンは?と訊かれるとちょっと困る。私のアイドル的存在なデイモン・ウェイアンズを選ぶべきか、それとも神リチャード・プライヤーと答えるべきか... レッド・フォックスも好きだし、その質問だけは本当に困る。でも一番好きなコメディアンヌは?と訊かれたら、「ワンダ・サイクス!」と即答出来る。でも、女性のコメディアンという枠だけには納まっていない人でもある。先ほどの「一番好きなコメディアン」という枠でも、彼女やデイモンやプライヤーやレッド・フォックスと共に悩むレベル。彼女の場合、女性だったので女性コメディアンという枠ではダントツトップで好きなので即答できるので良かった!というタイプ。私はその位、ワンダ・サイクスが好きだ。女性コメディアン、即ちコメディアンヌのスタンダップコメディを聞いてお腹を抱えて笑ったのは、ワンダ・サイク
お忙しい所恐縮ですが...『Sorry to Bother You』 「お忙しい所恐縮ですが...(Sorry to Bother You)」テレフォンアポイント(通称テレアポ)が多用する言葉。そんなテレアポの世界と現実社会を上手くミックスしながら描いた作品。「The Coup」のブーツ・ライリーによる初長編映画監督作品でもある。2018年のサンダンス映画祭にも出展したが、残念ながら受賞はならず。主演は、『Get Out / ゲット・アウト (2017)』のような話題作から、主演作の『Crown Heights / 日本未公開 (2017)』、更にはTVシリーズ『Atlanta / アトランタ (2016-Present)』にと大活躍中のラキース・スタンフィールド。共演は『Selma / グローリー/明日への行進 (2014)』にてスタンフィールドと共演しているテッサ・トンプソン。『Fru
愛によって生まれた『ビール・ストリートの恋人たち』 『Moonlight / ムーンライト (2016)』でアカデミー作品賞に輝き、瞬く間に注目監督となったバリー・ジェンキンスの最新作。黒人文学だけでなくアメリカ文学を代表するジェームズ・ボールドウィンの「ビール・ストリートに口あらば」の映画化を次回作にジェンキンス監督は選んだ。監督は人に薦められて読んで決めたという。監督自身が一番注目を集める中で、この原作を選んだこと、それ自体が私にはもう勝者に思えた。なぜなら絶対にまたジェームズ・ボールドウィンの原作を手にする人が増えるからである。そしてこのティッシュとフォニーの物語に初めて触れることになる。それじゃなくても、熱烈な映画ファンならば、この映画をバリー・ジェンキンス監督作品として観る。そしてこの物語を知る。それだけのパワーを今、バリー・ジェンキンスは持っているのである。 「ビール・ストリー
大好きなスパイク・リーが戻ってきた!!! スパイク・リー久々の話題作!カンヌ映画祭でグランプリを受賞!グランプリっていう名前が1位ぽいけれど、1位に当たるのがパルム・ドールでグランプリは2位。邦画『万引き家族』がパルム・ドールを受賞したので、日本でもかなり今年のカンヌ映画祭が話題になりましたね。もちろん邦画がパルム・ドールに輝いた事は心底嬉しいけれど、正直それ以上にスパイク・リーのグランプリが嬉しかった!何ていうか、最近のスパイク・リー映画は元気も無かったし、何よりも認められる事が少なかった。何かもうダメなのかな?なんて正直思っていた所なので、そのスパイクが元気を取り戻し復活してくれた事が心から嬉しかった。そして認められた事が何より嬉しい。やっぱりこのお方が元気じゃないとブラックムービーは盛り上がらない!という訳で... 『Gone with the Wind / 風と共に去りぬ (193
ジェームス・ボールドウィン。黒人文学界の宝。ボールドウィンの半自伝的『Go Tell It on the Mountain / 日本未公開 (1985)』は大好きだ。「ソニーのブルース」や「ジョバンニの部屋」など数々の名作を遺したボールドウィンだが、脱稿出来なかった本がある。それが「Remember This House」。著名な公民権運動家であり、そしてボールドウィンとは個人的な親交もあった友人、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師とマルコムXとメドガー・エヴァースとの回想録だった。どうしても30ページを超す事が出来なかったという。『I Am Not Your Negro / 私はあなたのニグロではない (2016)』はその未完成な本に残された言葉と共に、その当時ボールドウィンがTVなどで語っていた映像を元にボールドウィンを追っていく。 友人3人は自分よりも年下で、順番からいうと自
私は国籍問わずコメディアンが大好きだ。その中でもやっぱり好きなのが自分に親しみのある日本人とアメリカ黒人のコメディアンだ。親しみがあるだけに、彼らが語る話を理解できて共感出来て最高に笑ってしまうのだ。黒人コメディアンについては、日本の中ではかなり詳しいと自負している。元々は自分に自信のないタイプなので、自負する事は殆どない。でもそんな私でも自信があるほど黒人コメディアンたちを愛してやまない。コメディの神様と言っても過言じゃないリチャード・プライヤーをはじめ、レッド・フォックス、マムス・マーブリー、エディ・マーフィ、ウェイアンズ家族、マーティン・ローレンス、クリス・ロック、デイブ・シャペル...などの時代を背負ったコメディアン歴代のみんなが死ぬほど大好きである。なので誰も読まないような分厚い黒人コメディアンについての文献を何冊も読んだり、もちろん彼らのスタンダップ・コメディや番組やらを沢山見
こんな映画は中々簡単には生まれない。でもそれゆえに中々簡単にはこの映画の事を書けなかった。いつもは30分程度で書き上げる、このブログ。長らく書けずに居た。忙しいのもあったが、それ以上になぜか書けないというスランプに陥った。最高な映画はいつも私を饒舌にさせて長文を書かせるが、それ以上の20年に一度会えるか会えないかのエポックメーキングな映画は私をスランプに陥らせるのだ。そういえば、大好きな『Killer of Sheep / 日本未公開 (1977)』について書いてきた今までの文章も未だに全然納得できていない。なのでこれから書く文も一生私を惨めな思いにさせるであろう。なぜこの映画の素晴らしさとか美しさとか、人々にちゃんと伝える事が出来る完璧な文が私には書けないのか...と。 何百年も前のワカンダ。そこにはヴィブラニウムの隕石が墜落し、ハートの形をしたハーブが生えるようになった。それを巡り、そ
ロビン・ウィリアムスが出ていたオリジナルの『ジュマンジ』。私にはノスタルジックな映画。この映画が撮影された町に高校時代の夏休みにホームステイしていた。当時はちょっとしたホームステイブームだったのですよ。って書くとね、実家はお金あるような感じに見える...それも悪くはないが、それ以上に頑張る私をアピールしたいので、書きますが... 高校入ってすぐにバイトを始め、母に「何か目標があった方がバイト続けやすいんじゃない?そうだあんたは英語好きだから、アメリカに行くっていうのは?」と言われ、それならホームステイしたいなーと、バイト代を貯めて行きました(ね?頑張り屋さんでしょ!)。決めたのはボストンで1か月だったのですが、たどり着いた先はニューハンプシャー!なんで?と涙目。でもまあニューハンプシャーは消費税が無かったりといい旅でしたよ。そして、その何年か後に『ジュマンジ』完成。ホストマザーがピンボケた
いやー、デビット・オイェロウォって凄いよね。っていうのを、この映画で再確認した!という位、デビット・オイェロウォが凄かった。 どこにでもあるような一般の平屋のお家。そこでは、ピーター・スノーデン(デビット・オイェロウォ)がカメラに向かって一人で話していた。母について愚痴り、犯した罪を弁明しているようだった。なんでもピーターは友人を招待したかったが、母がそれを拒んだようだ。ピーターは仕事に行き、帰ってきたらまたカメラに向かって話していた。家の一室に入ると、ピーターの眼鏡に血がついていた。ピーターは友人のエドワードに電話をする。エドワードはピーターのアメリカ陸軍時代の友人。しかしいつもエドワードの妻グロリアが出て、エドワードは居ないと言う。ピーターにはエドワードからの折り返しの電話もない。ピーターに掛かってくる電話は姉妹のヴィッキーと母の友人たち。彼らは母の事をやたらと聞いてくるが、ピーターは
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の浜ちゃんのブラックフェイス(日本のマスコミはなぜか黒塗りメークだの黒塗りメイクだの使っておりますが、ここでは敢えてブラックフェイスという言葉を使用します)についてツイッターでコメントした所、色々返信を頂いた。最初は個別に返信したけれど、正直個別に返信するのも大変だし、140字でまとめられないし、結局同じ事を書くので、ここでまとめて返信させて頂きます。 @LeratoAnzjp: これ、今知った。これ観て面白く思う黒人の人は居ない。長く傷つけられた歴史だから。バカにするつもりで使われるのがブラックフェイスという歴史だから。いい意味で使われた事ない。知らなかったで済まそうとするテレビ業界も日本の教育も狂って… URL 2018-01-02 00:56:50 via Twitter Web Client これが私の一番最初の投稿です。まず、言いたいのが
「オスカー間違いなし!」とまで言われていた作品。少なくともオスカーのノミネーションは確実だと思われていた。なぜならサンダンス映画祭で大賞と観客賞を受賞。最近、この2冠を達成していると、オスカーでも認められ、ノミネーションは確実にされるからである。しかも、そのサンダンス映画祭にて、破格の価格で配給権が売れた。権利を獲得したフォックスサーチライトは、オスカーが一番狙える10月での公開を決定し、その時を待っていた。しかし... 監督・主演のネイト・パーカーの大学時代の事(前に書いたのでもう書かない。ここでご確認を)が明らかになり、一斉にネイト・パーカーがバッシングに遭い、興行成績も全く振るわないという異常事態になってしまった... 作品はサンダンス映画祭で公開された時と劇場公開では同じ作品なのに... ナット・ターナーの反乱を描いた作品である。反乱を描いたというか、反乱にたどり着くまでを丁寧に書
『ムーンライト』がアカデミー賞の作品賞を取ってくれて、本当に良かった。そしてこの映画で本当に良かった。心からそう思う。なぜなら日本では特にオスカーを取った作品だからというだけで作品を観てくれる人が多数居るからだ。そうして『ムーンライト』を観て気に入った人の中には、この映画の問題が気になって続けて同じような作品も気になって観てくれる人も少なからず居る筈。バリー・ジェンキンス監督の前作『Medicine for Melancholy / 日本未公開 (2008)』を観たいと思う人や、マハーシャラ・アリの過去作品を観たいとレンタル店で手に取る人もいる筈。また、黒人のLGBTQについてもっと知りたい!と思う人もいるかもしれない。今回はそんな人たちの為に... 『ムーンライト』についての100本映画は既に書いているが、祝・日本公開決定!という事もあるし、私的にも色々とあるので、3日連続で書いてしまい
という訳で、私がわざわざ書かなくても結果は日本のニュースでご存じの事と思います。そして、そのオスカーの式典で何が起きたかという事も、オスカーの生中継を見ていなかった方でも、朝のうるさい情報番組でご存じの事と思います。 私が許せないのが「白すぎオスカー払拭 黒人受賞」という見出しだ。本気でそう思っているのだろうか?黒人が受賞したら、それで払拭されるものなのだろうか?私はハッキリと覚えている。2002年の事だった。デンゼル・ワシントンが『Training Day / トレーニング デイ (2001)』で主演男優賞を、ハリ・ベリーが『Monster's Ball / チョコレート (2001)』で主演女優賞を取り、黒人が主演部門を独占という歴史に残る年だった。更には『Lilies of the Field / 野のユリ (1963)』で黒人として初の主演部門を受賞したシドニー・ポワチエが功労賞を
私もNBA&バスケットボール厨である。とはいえ、少し間が空く期間もあった。NBA&バスケットボール厨でも、色々ある。選手厨、チーム厨、スニーカー厨、(ビデオ)ゲーム厨、トレカ厨(最近減った)などなど。私の場合は選手、およびチーム厨であろう。単純にチームと選手を応援する人である。勝ち負け以外には全く興味がない。この映画はスニーカー厨。というか、特にバスケットが好きという訳でもない(バスケは遊び程度でやっているけど)。とにかくスニーカーに取りつかれている人々である。まあでも、今のアメリカの少年たちはみんなそう。べつに取りつかれている訳でもなく、「ジョーダン」を履かないと、自分の評価を保つ事が出来ないとすら思っている。「ジョーダン」履けば、女にモテる的な男の子らしい単純な思考だ。 しかしこの映画の主人公のブランドンにはジョーダンが無かった。母と2人でやっと暮らしているので、そんな余裕はない。ダッ
バラク・オバマ大統領が「バリー」と呼ばれていた頃を描いたNetflix制作のドラマ作品。なんていうか、この前の『Southside With You / 日本未公開 (2016)』もそうでしたが、オバマ大統領を描く映画作品は一風変わっているなーと。普通は大体大統領の時代が描かれる。大統領の功績を描くのが常。まあそういう偉大な功績を描く映画作品は、オバマ大統領の任務が終わった後に描かれるべきであって、今はまだその時期じゃないっていうのもある。今の所、オバマ大統領映画の2作品は、大学生の頃(1981年)と、全ての勉学を終えたばかりの頃(1989年)が描かれている。この作品は、オバマ大統領がLAのオクシデンタル大学からNYのコロンビア大学に編入する所から始まる。 飛行機の中、タバコを吸いながら(昔は禁煙じゃなかったからね)父からの手紙を読んでいるバリー(デヴォン・テレル)。知り合いのアパートに向
うちに遊びに来た友達がうちの本棚に並んである永六輔の本達を見て「渋いねー」と大笑いしてましたっけ。好きなんですよ、永六輔マニアです。あ、でも彼の大ベストセラーの「大往生」とかも読みましたが、好きなのが彼が芸人について書いた本です。集めるのも、それに関しての本だけですかね。好き嫌いがはっきり分かれそうですけどね、私は好きです、芸人の本は。 この本は、昭和43年の大晦日第19回の紅白を見ながら、色んな芸や芸人について語ってます。司会は、水前寺清子 と坂本九だったらしいです。坂本九の「上を向いて歩こう」の詩を書いたのが、この永六輔ですよね。 今回も目から鱗な言葉が沢山。「伝統の無い芸というのは、新しさを誇る反面、芸がないというコンプレックスが付きまとうのは宿命。その伝統がないための差別に耐えて、みずからの芸と伝統を育て、体形づける、その繰り返しが芸能の歴史」 この前、CNNの特集でラップが攻撃さ
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