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セキュリティ
blog.goo.ne.jp/uujiteki2009
超就職氷河期がやってきているらしい。未だに内定がもらえない哀れな就活生の苦悩ぶりが報じられている。しかし、内定がもらえないことに、どうしてそこまで苦悩するのだろう。要は厳しい競争を前に敗れ去りそう、それだけのことだ。そんなことなら、世界のどこにでもある日常の風景だ。 就職を目の前に、ようやく社会の厳しさを目の当たりにして打ちのめされたりするのは、それまでの人生の処世術が全く通用しないからである。そうして、価値観が根底から覆されるからこそ、深い苦悩の底に叩き落とされるのだ。この日本で幼稚園から大学生までを生き抜く最も強力な処世術とは何か、それは「人並み」である。 日本では「人並み」であることが、最も有効な戦略である。とにかく周りといっしょ。同じような連中があつまる学校に通い、陳腐なカリキュラムに従順に従って学び、似たような友だちと付き合い、ありきたりなクラブ活動に打ち込み、変わり映えのしない
「自分の限界を知る」という表現に、後ろ向きなニュアンスが漂うのはなぜだろう。そこには、「自分の能力をあきらめている」「努力による成長の可能性を否定している」といった意味を感じるからだろう。みんな、「がんばれば、きっと何とかなる」と信じたいのだ。 でも、がんばっても、無駄なものは無駄であることを知ることこそが、大人というものだ。 中年の仲間入りをして、つくづくそう思う。そして、若かりし頃の自分を振り返ると、自分の非力さに焦り、無意味な努力をしたものだと、思わず苦笑いしてしまう。 「やってみなければ、きっと後で後悔する(=やってみれば、失敗しても悔いはないはず)」というのが、若者を駆り立てる殺し文句だが、何のことはない。大人になってみると「やりもしないが後悔もしない」という素晴らしい選択肢が転がっていることに気づく。 「自分にできること」「自分のやりたいこと」を無限の努力によって永遠に追求する
小説家という職業 (集英社新書)森 博嗣集英社このアイテムの詳細を見る 個人的に好きな作家。森博嗣を好きな人や、小説家になりたい人でないと手に取らないようなタイトルの本だけど、このエントリのタイトルに選んだ文言に触れて、思わず考えさせられてしまった。 私ことこのブログの筆者は、10年以上もサラリーマンをしているにも拘わらず、サラリーマンという仕事の本質をさっぱり理解していなかったということを、恥ずかしながら今更思い知らされたのだ。日本のサラリーマンたちは、まさに「人間関係の軋轢の中で、何とか自分の立場を守ること」を第一に仕事をしているのだった。 「こうした方が仕事の効率が上がるのではないか」、 とか、 「別のやり方に切り替えれば、コストが下がるのではないか。」 といった風に、単純に会社の利益向上や社員の負担軽減につながればと思って、至極穏当な意見を言うと、思わぬ反発を招き対応に
すっかりブログをほったらかしにしていた。 気づいたら、既に10万PVを超えていた。ブログ立ち上げから1年2ヶ月ぐらいか。ささやかであるが、文字ばかりの無名の匿名個人のブログとしては、まずまずではないかと思う。アクセスをいただき、読者の皆様には感謝感謝である。 さて、ブログ更新を怠っていた間、何か日本が劇的に変化する兆しでもあればよかったのだが、世の中とは面白いことは起きないもので、どうやら目だったことは何も起きなかったようだ。相変わらずの閉塞ぶりである。しかし最近、筆者個人は、この閉塞感も、実はそんなに深刻な問題ではないのではないか、という気がしてきた。 無意味な受験勉強、空虚な就職活動、無慈悲なサービス残業、年功序列の果ての、やがて哀しき部下なし管理職と、このまま同じことを続けていても未来はないとわかっていても、ガチガチの型にはまったコースでしか、多くの人が生きられない。 かといって、お
「上の人」が一向に出てこようとしない日本のウェブの現状にガッカリしたという趣旨の梅田望夫氏の発言等に関する拙ブログ記事「日本のウェブに「上の人」が出てこない理由」は、なかなかにインパクトがあったようだ。該当ページに、通常よりも多くのアクセスがあった。しかも、他の方のブログ記事上で拙ブログに触れていただくという初体験をした。(「ぱんちらす」さん、ありがとうございます)。筆者の考えと近いご意見の方々もいることがわかり、非常に面白かった。 この味をしめて、という訳でもないが、この件に関連して実はもう一ついっておきたいことがあった。 日本の「上の人」「ハイブロウな人」「既得権を持っている人」は、海外からの評価、すなわち外国人に賞賛されることに飢えているようなところがあるのだ。 筆者が「第一のグループの成功者」と以前定義付けした、日本の「上の人」たちが、唯一思うようにならないことがあるとすれば、それ
少し旬を過ぎてしまった感はするが、「ウェブ進化論」の著者である梅田望夫氏が、かつてウェブに対し知的エリート層の社会的インフラとしての役割を期待していたのに、それとは程遠い日本のウェブの現状に失望したという趣旨の発言をして、話題になっていたことを知った。インタビューでの発言を引用すると、 …素晴らしい能力の増幅器たるネットが、サブカルチャー領域以外ではほとんど使わない、“上の人”が隠れて表に出てこない、という日本の現実に対して残念だという思いはあります。そういうところは英語圏との違いがものすごく大きく、僕の目にはそこがクローズアップされて見えてしまうんです・・・ コテコテ「下の人」に違いない筆者ごときが、「上の人」について論じるのは些か恐縮だが、「上の人」が出てこない理由について、筆者は思うところがある。筆者は以前、このブログで、成功体験には二種類あるということを書いた。繰り返しになるが、
今年の人気就職ランキングを見た。相変わらずの企業郡が並んでいるが、予想通りJALは下位に沈んだ。それでも100位以内に入っているのは驚きである。無名の会社に入るぐらいだったら、倒産するJALに入りたいということだろうか。 今年の傾向は、「大手安定志向」だそうだ。安定を求めるのは悪くない。冒険ばかりするのが人生ではない。身の程をわきまえ、要らぬ野心を燃やさないのも、人生を渡って行く上では重要だ。 しかし、就活生の皆さんにちょっとアドバイスしたい。「大手」と「安定」は関係がないのですよ。JALの墜落から、何も学んでないのですね。「安定」がほしいのであれば、「競争」がまったくない業界をめざすべきです。具体的には、中小企業だが、その分野でのシェアはほぼ独占しており、ニッチ産業なので利益率はそれほどでもないため、どの会社も新規に参入しようとしてこない。さらに非上場で、創業者がオーナー兼経営者。そうい
日本企業は、アジアの優秀な人材には、なかなか相手にしてもらえないらしい。 筆者が暮らしている、ここ中国においても、さもありなんという感じがする。 中国企業の経営層は、上から「総経理」、「副総経理」、「経理」などと呼ばれるのだが、日系企業の現地法人の場合、ほとんどが本社から出向でやってきた日本人で占められている。 では、そういう日本人たちが優秀かというと、微妙なところである。能力的なところはともかく、仕事へのモチベーションがいま一つな方々が多い。だいたい、人事のローテーション上、渋々来ているケースが多い。3年ぐらいの任期が過ぎるのを、指折り数えて待っている。最大のエネルギーを注いでいるのが、本社からのVIP出張者のおもてなしである。 中国人スタッフも、その辺りを見透かしていて、一時日本人に面倒なことを言われても、3年もすればいなくなるのだから、と、適当にやり過ごす術を心得ている。日本人は「あ
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