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パリ五輪
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『帝国以後―アメリカ・システムの崩壊』 エマニュエル・トッド著(藤原書店 ¥2500税別)/書評 この不透明な現実の中、あまりにも多くの人々が悲嘆のうめき声をあげているから、何度も本書を読み返していた筆者はもう待ってもらえないのだと覚悟を決めた。力不足をかえりみず、いま書評を書こうとするのは、愛する彼らから聞こえる悲鳴のためである。 数多く出版されてきた現代世界の政治批評に混じって、二〇〇二年九月初旬にフランスで発行された人類学者エマニュエル・トッド氏のこの著作は、噂どうりの、まれに見る名著である。書評を書きだした者を、どこまでその魅力が伝えられるかまるで自信が持てないと逡巡させてしてしまうほど、本書の広くて深い分析と批評には目が眩むような威力があるのだ。しかし世界の現実は、そんな躊躇などあざ笑いつつ進展していく。そして進行方向は、これこそが歴史のDNAに刻み込まれた遺伝情報なのだと証言す
2005年8月21日産経新聞16面【断】より 堀江氏出馬と保守の変成 ライブドア社長、堀江貴文氏が、反郵政民営化・反小泉自民党の総大将、亀井静香氏の地元、広島6区から出馬することが決まった。 当面無所属とはいえ、対抗馬を立てない確約を得、かつ追加公認の含みを残した事実上の小泉自民党の候補者だ。 この「究極の刺客」に関して語るべきことはいろいろあるが、最も深いレベルの指摘をしておきたい。 自民党は郵政造反組を排除することによって、その軸足を新自由主義の方向に大きく移動させた。伝統的な社会共同体重視の保守主義から、アメリカ共和党的な個人の自律と市場競争を最重視する社会哲学にシフトしたといってよい。 これが小泉自民党の政策思想的「純化」の意味である。この保守政治の変成に気付いている人は驚くほど少ない。 ホリエモン出馬はかかる勢力変動と無関係ではない。私は以前から堀江貴文氏こそが日本におけるリバタ
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