本放送時には視聴していなかった『けものフレンズ』を最近視聴してみたので、感想でも。 話題になった本作を今さら視聴してみようと思ったきっかけはいくつかあるが、『魔法少女まどか☆マギカ』(リンクは感想記事)を後発で観た時と同様に、日本SF大賞に複数人から推薦があったと聞いたこと(第38回日本SF大賞エントリー一覧。なお、最終候補5作には漏れたようである)が大きく、私と比較的趣味の合う何人かが推奨していたことも後押しとなっている。 さて、本作の表層的な脚本について語りたいことはあまりない。伏線の設置と回収は丁寧で、綺麗にまとまっていると思うが、仕掛け自体は(誰でも理解できるという意味で)単純で、それ自体を取り立てて語りたいとは思わない。 SF的な仕掛けはあるにしても、舞台装置としての意味合いが強く(後述するが、本作の突飛に思える設定には舞台装置としての重要な意味があると考えている)、仕掛け自体は