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2016年07月05日10:40 カテゴリ社会時評 テロ犠牲者出迎えの羽田空港での式典中継で感じたこと 今朝のNHKテレビは、バングラディシュでテロの犠牲となった7名の遺体の出迎え式典を、羽田空港から中継していた。特別機が横付けされた近くに、白布で覆われた七つの柩が台の上に並べられ、出迎えの政府要人たちが丁重に頭を下げていた。同乗して来た遺族・関係者も参列しているらしかった。追悼の式典はいずれ行われるだろうが、空港への到着がこのような形になるとは、やや意表を突かれた感があった。 海外での尊い犠牲者たちである。痛恨の心情を表すために政府要人が空港まで出迎えるパフォーマンスは、わからぬではない。その場で演説があったわけでもなく、儀礼の範囲であると言われればそうかもしれない。しかしこのような場面を作ってテレビ中継させた発想は、どこから出たのだろうと考えてしまった。この事件を痛ましく感じた国民は多
2016年04月21日12:15 カテゴリ社会時評 報道の自由低下を報道する自由 今朝の朝日新聞の第7面に、ぽつんと孤立したような記事があった。第1面の目次欄にも紹介はなく、パリ駐在員からの報告の形をとっている。「国境なき記者団」(本部・パリ)が20日に発表したランキングで、報道の自由ついての日本の順位が、前年より11下がって72位になったというのだ。 これは世界の180国を対象にしていて、日本の下には主要国としてはイタリア、ロシア、中国ぐらいしかない。上位には北欧諸国が並んでいて、日本も2010年には11位だったものが、毎年つづけて順位を下げ、下げ止まらずにいるわけだ。2010年と言えば日本では民主党への政権交代が実現した翌年だった。そう言えば政権への要望や批判を、当時のマスコミは活発に書いていたような気がする。世の中の風通しがよかった。 今年の上記の報告書では、「東洋の民主主義が後退し
2015年01月07日14:36 カテゴリ政治・政党 戦争の悲惨が戦争を止める力にならないという逆説 元記事は神奈川新聞の元日号に掲載されたもののようですが、ネット上で読んだ「過ち繰り返さぬために『火垂るの墓』高畑監督に聞く」という記事が印象的でした。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150101-00119041-kana-l14 何度見てもつらくなる戦災孤児の物語を伝えるアニメ映画の傑作ですが、これを監督自身が「反戦映画とは思っていない」と語っているのが衝撃的でした。悲劇ではあるが反戦ではない。言われてみて思い出すシーンがありました。 主人公の少年が戦災に追われて絶望的な孤児になってからも、心の支えになっていたのは、父親が乗っていると信じる重巡洋艦・摩耶(帝国海軍の新鋭で、その美しい姿が広く知られていた)の存在でした。いつか必ず帰ってきてくれると
2014年09月02日11:21 カテゴリ社会時評 新宿焼身自殺事件の続報が出た 今年2014年6月29日に新宿駅南口の横断歩道橋上で、一人の男性が集団的自衛権容認に反対のスピーチをしてからガソリンをかぶり、焼身自殺をはかった事件があった。抗議の自殺と思われたが、日本のマスコミはその後関連の続報を全くしないのが異様だった。背景を調べようとする記者が一人もいない筈がないと思っていたが、きょうの朝日新聞社会面に、かなりくわしい記事が出ていた。 それによると、この男性は元タクシーの運転手だったが、白内障で働けなくなり、路上生活を経て生活保護を受ける身の上だった。さいたま市のワンルームマンションに一人で住み、家族からは縁を切られていたという。警察が自宅を調べても、記者が周辺の人たちの話を聞いても、政治的な主張をしていた様子はうかがえなかったということだ。背広にネクタイという事件時の姿も、本人の最近
2014年07月26日11:05 カテゴリ世界・国際 国連人権理事会のイスラエル非難決議に賛成できない日本の「積極的平和主義」とは あまり大きなニュースにはならなかったが、国連の人権理事会は、この23日にイスラエルのガザ侵攻を非難し、調査委員会を派遣することを決議した。この委員会は47の理事国で構成されており、決議は29カ国の賛成で採択されたが、アメリカ1国のみが反対し、日本はEUなど西欧諸国とともに棄権したということだ。日本はアメリカが反対する決議には賛成できない。棄権するのが精一杯で、それは度重なる核兵器禁止決議などでも同様に繰り返されてきた。 国連人権理事会は2006年に創設された常設機関で、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)がその事務局機能を担当している。国連加盟国における組織的で深刻な人権侵害事件などに早急に対応するために設けられた。理事国は地域別に定数を決めており、アフリカ
2014年05月04日16:48 カテゴリ読書・評論 吉原毅の「原発ゼロで日本経済は再生する」を読む(1) 角川新書(oneテーマ21)の新刊で、著者は城南信用金庫の理事長です。異色の金融人として注目されていますが、原発ゼロに積極的なビジョンを描いています。ネットの紹介記事などに「原発ゼロでも……」と「も」を入れている例を見ますが、これは誤りで、原発ゼロだからこそ発展できるとする、積極的な原発ゼロ化提言なのです。 内容は以下の通りですが、大別して①原発ゼロ構想の提言、②信用金庫と銀行との違い、③人間とっての金融とは何かという三部からなっており、これまでの脱原発論の類型とは一味ちがって、社会、国家、人類の未来を展望する深さと広がりを持っているのが魅力です。著者ご本人の高潔な人がらが感じられる著作です。 はじめに 世の中の「不思議」が見えてきた 第1章 原発ゼロでも日本経済は揺るがない 第2章
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