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衆院選
bsk00kw20-kohei.hatenablog.com
「山田さん、うちくる?」 マモちゃんはそうキラーワードを放って颯爽とタクシーに乗り込み、「世田谷代田まで」と運転手に告げる。そして窓越しにおいでおいでのサインを受けたテルコは、エサに飛びつく犬のようにタクシーへと吸い込まれていく。 呼び出された瞬間からまるでマモちゃんの家へと終着することが運命付けられていたかのようなテルコの自然な身の運び。同じように、呼び出されて追い出される冒頭シーンにおいても、缶ビールというエンジンを手にして夜の街を歩きながら、その道の果てしなさに滅入ったテルコはついに葉子へと電話をかけ、葉子の指示どおりに高井戸方面へとタクシーを向かわせる。このようにして他人に依存しながら移動するテルコの姿はある種、自我が欠落しているようにすら映る。そう、山田テルコという女性は常に自らのコンパスを見失い、“アシ(足)がない”存在として描かれているのだ。彼女はいつまでも、ひとりでに歩き出
ポン・ジュノ大監督のNetflix配信限定映画。 今作『オクジャ/okja』は、青春友情映画から始まり、スパイアクション、クライムアクションを経て家族映画へと向かう、全編にコメディとラブストーリーが充満した最強の多ジャンルスーパーエンタメ映画。約30分ごとに作品の雰囲気が変わっていくので飽きない、とにかく面白い。 そして驚いた。「オクジャ」という巨大な生物(豚)と一人の少女「ミジャ」が森の中で独自のコミュニケーションを交わしながら暮らしている。ポンジュノらしからぬ完全にファンタジーの世界のお話で、ハートフル且つめちゃくちゃ笑える作品だと肩の荷を下ろして見ていたら、実のところは凄まじい社会風刺が繰り広げられているのである。笑えるのに笑えない、心温まるけど怖い、というごちゃまぜの感想を生み出してしまうところが堪らない作品だ。 好きな点を挙げていくとキリがないので1つだけに絞る。「ミジャが英語を
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