サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
買ってよかったもの
by740.hatenadiary.org
『ラブライブ!』2期のOPアニメは、色々な見どころがあると感じています。 まず、東映アニメーションが担当する3DCGは、セルルックもさることながらアニメ作画的なタイミングの付け方に違和感が全然ない。 それに、多分作画部分とタイミング付けをしっかり合わせているタイムシート使いの徹底も感じます。 そういったコントロールは、京極尚彦監督が3DCGを扱う部署の出身というところが出ているのかなと思います。 もう一つ、この京極監督の出身から見える特色があります。 それは、京極監督がCGエフェクト出身という部分です。 これは、以前書いた京極監督のカメラワークの記事とも関わってくる、監督のフィルムの流れへの意識を感じさせるものでもあります。 では、「それは僕たちの奇跡」までに連なる京極監督のCGエフェクト演出を、「snow halation」、「夏色えがおで1,2,Jump!」といったアニメPVから見て行
先日『風立ちぬ』を観てきました。面白かったです。 久しぶりにスタジオジブリ作品で映画なるものを観た気分になれました。 以下、そのネタバレありの感想です。 堀辰雄の小説『風立ちぬ』は個人的に、不思議な感覚をもった作品でした。 この小説は、堀自身の婚約者との日々を下地にした私小説的な内容でもあり、 作中でも触れているようにノートにそれを記述している形式のため、基本的に過去形で進行します。 一方で、そうした記述の中、ある時から現在形の文体が現れてきます。 それは「冬」の章、記述に日付が加えられだしてからの、十一月二日の記述で初めて現れます。 十一月二日 夜、一つの明りが私達を近づけ合っている。その明りの下で、ものを言い合わないことにも馴れて、私がせっせと私達の生の幸福を主題にした物語を書き続けていると、その笠の陰になった、薄暗いベッドの中に、節子は其処にいるのだかいないのだか分らないほど、物静か
『ガッチャマン クラウズ』楽しく視聴しています。 今作はまず、ガッチャマンシリーズの新作でありつつ、個性派・中村健治監督による自由なイメージの刷新にやはり驚かされます。 一方で、個人的に『つり球』に続いて中村監督と組む、シリーズ構成の大野敏哉さんにも注目していたりします。 今回はそのお話。 ・前作『つり球』と前前作『スイートプリキュア♪』 まず私はプリキュアシリーズのファンなので、大野さんといえば『スイートプリキュア♪』のシリーズ構成でアニメ畑に入ってきた方。 そんな『スイプリ』を終えて参加された『つり球』も、その二つの仕事を踏まえると面白い図式がたつなと感じました。 『スイプリ』は、主人公・北条響が妖精ハミィと出会いプリキュアになる一方で、友人らに支えられながら音楽を再び愛せるように変わっていくお話でした。 そして『つり球』は、主人公・真田ユキが宇宙人ハルと出会い釣りを始め、友人ができて
記事を書くのが久々になってしまいましたが、今回は作品ごとや各話ではなく、ここ最近地位を確立しつつある5分枠のショートアニメという括りを見ていこうと思います。 その中でもとくに音響の一部分、アフレコ周りについて。 扱うのは前期の『あいまいみー』と、今期の『あいうら』です。 まずは『あいまいみー』の話から。 『あいまいみー』は放送後、ロフトプラスワンのイベントの配信や、ニコニコ生放送での番組など*1で、いまざきいつき監督が出てくることが結構あり、そこでの制作の話が興味深いものでした。 【天津向】俺達の生コメあいまいみーナイト!【いまざきいつき】 - 2013/05/13 19:30開始 - ニコニコ生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv137122493 生あいまいみー 【大坪由佳&内田 彩】 - 2013/05/31 21:30開始 - ニコニコ生放送 h
せっかくコメントのほうでご要望をいただいたのに、時間のやりくりが下手なため記事が遅れてしまいました。申し訳ありません……。 さて、TVアニメ『ラブライブ!』第12話、もう一波乱あるとは思っていましたが、恐るべき出来でした。 圧縮された展開で穂乃果のアイデンティティを揺るがす流れは、クライマックスでの谷に相応しい構成ですね。 構成という点でみると、映像と絡めてみても見逃せないものがあります。それは本作に一貫してある、視点の置き方に大きく関わってくる部分です。 まず見てもらいたいのがこの画像群です。 左が第8話Bパートで、穂乃果が絵里に手を差し伸べるカット。右が第12話Aパートでの、絵里が穂乃果にCDを手渡すカットですね。 画面外から腕の伸びてくる位置、方向が同じになるよう、意識されているようなカットです。 それぞれの場面を見ると、前者が絵里を迎え入れる場面で、後者が穂乃果に目標であったラブラ
『ラブライブ!』第8話が素晴らしい出来だったので、このエピソードの演出の良さと、この作品の良さについて考えていきたいと思います。 まずやっぱり、このエピソードの肝として一番語られているのは「僕らのLIVE 君とのLIFE」のライブシーンですが、しかしながらそれだけのエピソードではないと思います。 当然、彼女たちのひとつの達成として、そのピークに置かれているのがあのライブですが、ゴージャスなライブさえ配置してくれれば感動するといったことはありません。 では、『ラブライブ!』第8話にこうも揺さぶられるのは何故なのか。 まず、見てもらいたいのが上に貼った3枚の画像です。1枚目が「僕らのLIVE〜」PVの中のカット。2枚目がOP「僕らは今の中で」の中のカット。3枚目が第8話の中のカットです。 多少レイアウトに変化はありますが、どれもカメラとの距離(机の数から)や背景の構成要素を同じくしています。
というわけで『スタードライバー THE MOVIE』を観ました。 再構成なので大きくこちらの予想を外すということはなかったですが、TV版が好きなら描写の差異だとか楽しめる部分が多いと思います。 パンフレットでの榎戸洋司さんのテキスト及び五十嵐卓哉監督との対談インタビューも、補完の助けになるのではないかと。 で、以下は突っ込んだネタバレ感想となります。TVシリーズのファンの感想なので、TVシリーズの方のネタバレも当然入ります。ご注意を。 ・「今年も来た」季節の風が示す『STAR DRIVER』の反復性 再構成にあって、まず四方の巫女が各々季節の風を感じる場面を各章の冒頭に見せるという構成が目に留まる。 「今年も来た」というように、季節は移り変わるが、毎年必ず繰り返し訪れるものである。 さて、TVシリーズの『STAR DRIVER 輝きのタクト』においては、繰り返し――反復が数々の場面で用いら
『ラブライブ!』、とても面白く観ています。 前回の記事でそのスピーディな展開の圧縮ぶりに注目していたら、あの3話でのライヴの客席。 クラスの数人の団結でしかなかったことを、がらんとした客席で見せる、その視点の置き方自体がとてもツボでした*1。 今回の記事は、その場面のことも見ていくんですが、少々迂回して京極尚彦監督の演出として特徴的だと感じる部分から見ていこうと思います。 まずはTVアニメ以前のPVから。注目したいのは、ズームやPANを多用しているところです。 歌い出しのことりをPANで見せたら、カメラがそこでズームアウトし、全員のダンスを見せる。 そこでドラマパートのことりにカットが切り替わったと思ったら、今度はPANでダンスに戻ってきて、更にカットはそのままでズームアウト。 その後も場面転換にPANが使われ、キャラに寄ったカットでもじわじわとしたズームやPANを使ったり、背景を引いたり
はい。今年もやろうと思います。 <ルール> ・2012年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上限1話。 ・思いついた順に掲載。順位は付けない。 <リスト> ・『戦国コレクション』COLLECTION-19「Vengeful Fang-IS」 ・『スマイルプリキュア!』第19話「パパ、ありがとう!やよいのたからもの」 ・『ヨルムンガンド』#10「Dragon Shooter phase.2」 ・『謎の彼女X』第6話「謎のステップ・アップ」 ・『TARI TARI』第5話「捨てたり 捨てられなかったり」 ・『境界線上のホライゾンII』第10話「劇場の咆哮者」 ・『ゆるゆり♪♪』第10話「修学旅行R」 ・『ToLOVEる ダークネス』第10話「Past 〜明日につながる記憶〜」 ・『遊☆戯☆王ZEXAL II』ナンバーズ77「デュエルの乱れは
※2012-12-29追記訂正 結構こういった記事を見るので、自分でもやってみようと思います。 とはいえ、自分だと10選ぶと間延びしてしまうのでOPからは6選、EDは3選という形にします。 【OP6選】 ・『遊☆戯☆王ZEXAL II』「折れないハート」 基本的に順位は考えてませんが、今年一番気に入っているOPはこれですね。このOPを紹介するのが一番の目的なほど。 加藤寛崇さんが作画監督をしていて、サブキャラクターまで細かく芝居を考え、大所帯のカットも空間をしっかり作り出している作画が最高です。 奈須川充さんなのか、カイトの瞳アップが加々美高浩さんのラインの激情を感じさせるものになってるのもケレン味があって良い。 演出も良くて、アオリや俯瞰の尖ったパースの一枚絵を多用する小気味よさを生むために、 基本的に主人公側は右に配置されて左を向き、敵であるバリアン側は左に配置されて右を向いています。
POVとは「Point of View」、作中の視点の存在がはっきりしたショットのことで、主観的な映像として用いられるカメラワークを指します。 例えば作中にいる登場人物自身から見えている映像を直接、あるいは手持ちカメラのような視点で映す、というような映像ですね。 作中にカメラ等の視点がはっきり存在するように意識されるので、このPOVを効果的に用いると、より感情移入しやすくなったり、臨場感が増したりします。 ここ最近、アニメを観ていてこのPOVを使った演出を目にする機会が増えたので、気になるものをいくつか見ていこうと思います。 ・『ガールズ&パンツァー』 まずは『ガールズ&パンツァー』のこのインパクトのある第1話ファーストカットから。 戦車砲塔の下程に備えたカメラから撮ったようなこの画面は、作品内に「カメラ」が存在するような意識を与えます。 第1話においては俯瞰、アイレベルに近い水平なアング
以前に映像的なテーマをひとつの話の中で追っていく演出について書きましたが、今回はシリーズ全体を通して描かれるテーマ的な映像について追っていこうと思います。 作品はいよいよ終わりも近づいている『戦国コレクション』です。 本作において注目したいのは度々現れる(全話通底ということはないですが)シンメトリーな構図のカット。 それらが描くものが何なのかを追って行きましょう。 ・COLLECTION-1 「Sweet Little Devil」 最初は信長から。現代で出会った太田のところで一宿一飯に預かる場面で、ちょうど一飯と一宿なところでシンメトリーなカットが描かれていますね。 そんな中で現代も良いところだと思う信長ながら、彼女は太田のもとを去り、戦国世界へ帰るための旅に出る。 この記事で取り上げるシンメトリーは背丈も一致してなければならないということではなく、人物配置によるものです。 ・COLLE
毎週面白い絵コンテワークで楽しませてくれた「謎の彼女X」もいよいよ最終回です。 そこで本作の絵コンテの魅力の一つを、映像内のテーマに即して演出が為されていた第11話からちょっと追っていこうかと思います。 第11話「謎の文化祭」においては、「窓」がテーマをもって扱われています。 まず最初に「窓」が意識的に出てくるのがサブタイトル直後のシーン、早川が椿の腕を組んで椿が「そんなにくっつかなくても」と言うカット。 その前のバストアップのカットからカメラが反対側に移り、窓の外から2人を捉えたカットに変わり、観ていて「窓」が意識されます。 そこで早川が「だって、どこで前の彼氏が見てるかわからないもの」と言い返します。 いきなり窓の外に移ったカメラとともに、誰かが見ている、という視線を意識する効果として用いられたのか、とここでは連想させます。 次に「窓」が現れるのがメイド喫茶でのシーン。丘の写真を撮った
「スマイルプリキュア!」第19話の境宗久さんの演出が素晴らしく、何度観ても涙腺にくるので、今回はその話を。 今回の第19話は本作の中では珍しく5人でのイベント等ではなく(名前の由来をきくというイベントではありますが)、 やよい個人にフォーカスした話で、演出的にもやよいに感情移入をしていくものでした。 「やよいが父との思い出を取り戻す」という体験がクライマックスに配置されており、 それに向けて映像と音楽(音響)で道筋を作って盛り上げていく演出が印象的でした。 では、その両面から今回の演出について迫ってみましょう。 ・音響面から 「父の日」にちなんだ今回は6月の話なので、梅雨という時季を活かして雨等の環境音がまず印象的に響きます。 こうした環境音はやよいの心象とリンクするものであり、また視聴者に対してBGMのかかるシーンとの対比を印象づけるものでもあります。 BGMのかかるシーンのうちには、「
「戦国コレクション」がなかなか個性が強くて気になる今期。 どうも各話で別々な脚本家の方が担当しつつ映画を元ネタに話を作っているみたいですね。 ・参考 ちなみに1話はローマの休日、3話はベルリン天使の詩、4話は女囚さそり、5話はボウリング・フォー・コロンバインが元ネタになっている https://twitter.com/#!/gigir/status/198688272518623232 なるほど言われてみると、と。第4話と第5話が分かりやすかったですね。 第2話は「THE IDOLM@STER」でシリーズ構成をされていた待田堂子さんによるアイドルモノな印象が強くて映画が元ネタかわからないですが……。 でもそんな待田さんもTwitterでちょっと意味深なことをつぶやかれてたりしますね。 ・参考 「戦国コレクション」、今週木曜日から始まります。ちょっとおもしろい作りをしているので、是非、1話か
という訳で行って参りましたので、備忘録も兼ねて書いていきます。 パート紹介もあり人名が多いため今回は敬称略にて失礼します。 録音禁止であるので発言も簡潔にしてニュアンスは拾っていないのでその辺りもご了承を。 全てを拾えているわけではなく、分かりやすさ重視で流れも前後しているところも多々。 当然皆さん敬語だし、かなり熱く語っておられましたよ! <登壇者> 小西賢一 押山清高 森田宏幸(司会) 原田征爾(学生団体COROMO代表) <第1部> イベント開催の経緯から。JAniCAによる協力が大きく、理事である森田が本作の原画にも参加していたので橋渡し役に。 イベントはパートをピックアップし、各シーン語っていく形式で進行。 ・シーン1「アバン、幼いジュリアが起きてからアシュレイを追って部屋に入るまで」 森田の原画パート。作監は小西。 小西「アニメーターとしての森田は田辺修等のように、派手さはない
かなり久しぶりの投稿になりますね。皆様お元気でしたでしょうか。 最近はTwitter(X)の方でもTVアニメの各話に感想をつけることが多く、 今年は記事を書けるだけの話数がぱっと浮かんだので書いてみることにしました。 今は本企画の集計は「aninado」様が行っているそうです。 企画趣旨も「aninado」様から引用させていただきます。 ■「話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選」ルール ・2023年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上限1話。 ・順位は付けない。 ・集計対象は2023年中に公開されたものと致しますので、集計を希望される方は年内での公開をお願いします。 ■『山田くんとLv999の恋をする』Lv.08「もしそうならそれはすごく」 脚本/中西やすひろ 絵コンテ/澤井幸次 演出/熊野千尋 作画監督/竹内杏子、唐澤雄一、宮
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『DayTimeDreamer』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く