サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
cydonianbanana.hateblo.jp
文芸同人:ねじれ双角錐群の第四小説合同誌『心射方位図の赤道で待ってる』を、11/24(日)開催の第二十九回文学フリマ東京(ブース:ク-39)にて販売します。 執筆者および作品内容は以下リンク参照。 nejiresoukakusuigun-kamimachi.tumblr.com 本誌を一言でいえば、神待ちSF幻想短編アンソロジーです!(?) 「神待ち」は、神による救済を待っている状態を指し、近年ではインターネット掲示板の文脈から「家出した女性が自分を泊めてくれる男性を探す」という意味で使われていました。今回、執筆者には「神待ち」という言葉をレギュレーションとして課し、その言葉の具体的な意味までは限定しませんでした。狭いテーマのようにも思われましたが、予想に反しバリエーション豊かな作品が集まったと思います。 全自動ムー大陸氏によるキュートな表紙も健在!マット感のある手触りが気持ちいいので、ぜ
2019/5/6の文学フリマ東京(ス-40)にて頒布予定の雨月物語SF合同誌『雨は満ち月降り落ちる夜』に短編小説を寄稿しました。 www.sasaboushi.net 『雨月物語』の二次創作SF合同誌なのですが、『雨月物語』を知らなくても楽しめる短編集に仕上がっていますので、SF・幻想・怪異などのワードに興味のある方は即買いです!ぼくは「菊花の約」をベースに、温泉旅館で『雨月物語』の二次創作を書こうとしている人物を語り手とした可能世界ナラトロジー時空飛び地幼なじみ貸切露天風呂義兄弟廃城跡SFを書きましたのでよろしくお願いします!
リズと青い鳥の感想を箇条書きで記しておきます。 liz-bluebird.com 最高の一言に尽きる まず演出の密度が濃過ぎて付いていけない。1/10倍速で見せてくれ 劇伴、音響が最高。冒頭のぎこちない音の断片(聲の形を彷彿とさせる)と、少女たちの靴音が混ざり合う感じ、始まる前のふわついた雰囲気、演奏前のステージでチューニングが始まるあの感じ。そこから傘木希美がやってきて徐々に音楽が紡がれていく、果てしない高揚感 鎧塚みぞれが登場してから傘木希美と2人で部室に入るまでに丸々5分間は費やしており、この時点で画面は情報の洪水めいている。必ず傘木希美の後を付いていこうとする鎧塚みぞれと、間違いなくそれを知っていて言葉少なに歩く傘木。急に階段の手すりから笑顔をのぞかせる傘木と、それを眩しそうに、驚いたように見やる鎧塚みぞれ。踊り場に出た鎧塚は階段の上を振り仰ぐが、カメラは階段を斜めに撮る(視点の主
Planckキーボードにおいてレイヤー切り替えキー(Raise/ Lower)は非常に押下頻度の大きいキーであり、できれば親指で押下できるエリアに配置したいものである。ところがMacの日本語キーボードにおけるかな/英数切り替え方法(スペースキーの両脇のかな/英数キーによる切り替え)に慣れ親しんだものにとって、Raise/ Lowerの位置にこそかな/英数キーを配置したいと思うのが人情である。 そこで、QMKファームウェアの”Momentary Switch with tap toggle”機能を使ってこのジレンマに終止符を打ったというのが本記事の趣旨である。 つまり、 LT(layer, kc) を割り当てたキーをタップするとkcが入力され、長押しするとlayerに切り替わるので、Raise/ Lowerキーとかな/英数キーを2つのキーに割り当てることができる。 長押しと判定されるまでの時
この前組み立てたInfinity ErgoDoxのキーマップが固まりつつあるのでご紹介。 ちなみにErgoDox とはオープンソースの左右セパレート型キーボードで、名前の通りエルゴノミクスな設計により肉体への負荷を軽減してくれるキーボードであり、朝起きてから寝るまでキーボードの前に座って腱鞘炎と闘うemacser御用達の素敵アイテムであります。 ErgoDoxの優れている点は、親指という最も強靭な指を効率的に使えるように広大な親指エリアが設けられていること、ファームウェアもオープンソースなので自由なキーマップがプログラムできること、あと左右セパレート型なので肩や手首への負担が軽減できること、などです。 腕を開いて胸を張った自然な姿勢で打鍵していると、これがタイピングのあるべき姿なのだという感慨がふつふつと湧いてきます。ぼくは今から予言しておきますが、今後は左右セパレート型じゃないキーボード
このまえ組み立てたPlanckキーボードに指がだいぶ慣れてきたのでこのタイミングでキーマップをさらす。 ちなみにPlanckキーボードとは、 The Planck is a DIY compact 40% ortholinear (as opposed to staggered) keyboard kit that optimises the use of your hands in a thumb-oriented layout. である。OLKBが設計、最近はmassdropで買える。 このPlanckキーボードは、後でレイアウトを晒すけど、EnterキーやBackSPCキーが親指で押せること、emacsで多用するLCtrlキーまでの距離が相対的に近いことなどから、指や手首への負担を大幅に軽減してくれており、今や人生に欠かせない存在となっている。 そのうえ上掲の写真のとおりキューティク
『劇場版 魔法少女まどかマギカ [新編] 叛逆の物語』を観たので、その感想をまとめておきます。 テレビシリーズのこと テレビシリーズの最後で概念化した鹿目まどかについて、当時ぼくが考えたことは以下のようなことでした。 鹿目まどかの犠牲によって新しい世界ができる過程が美しすぎること。ぼくはあの結末が、不当に美しいと感じた。たしかに魔法少女たちのユートピアが完成し、物語はハッピーエンドを迎えた。しかし、あの鹿目まどかの人間離れした決断はどこからやってきたのか。そもそも一話から鹿目まどかに人間らしいところなんてあっただろうか、という疑いさえ浮かんでくる。鹿目まどかは本当に人間なのか? 少女の殻を被った真空に過ぎないのではないか? そして一方で、そんな鹿目まどかを思い続ける暁美ほむらの人間臭さときたらどうだろうか。二人は対極に置かれているように思える。 暁美ほむらは概念となった鹿目まどかを想い続け
2013-10-28 【ネタばれ】劇場版 魔法少女まどかマギカ 新編 叛逆の物語について 映像 【注意】以下ネタバレを含みます。 はじめに 地形の輪郭を描くのは神だが、そこに血文字で歴史を書くのは悪魔である。 これはぼくの言葉ではなくて、どこかで目にしてメモしておいた借り物の言葉なのだけれど、今となってはどこで読んだ言葉なのかが思い出せない。手元にある目ぼしい本の付箋をたどってみてもそれらしい言葉は出てこないし、googleで検索してもどうやら引っかからない。しかし、『叛逆の物語』について考えるほどにこの言葉が頭にこびりついていくようなので、引用元は不明だけれど、ここに引用しておきたかったのだ。 テレビシリーズの最後で概念となった鹿目まどかを前にしてぼくが考えたことは大きく以下の二つだった。 鹿目まどかの犠牲によって新しい世界のシステムができる過程があまりに美しすぎること。ぼくはあの結末が
だいぶ前に書いた文章をサルベージしたので掲載します。 序 ゼロ年代を代表する作家として知られる覆面作家・舞城王太郎。小説のために小説を書く作家というものがあるのだとすれば、彼は現在、その中で最も意識的な書き手のうちの一人である。ここでさっそく『暗闇の中で子供』の一節を引用したい。 ある種の真実は、嘘でしか語れないのだ。 本物の作家にはこれは自明のはずだ。ドストエフスキーやトルストイやトーマス・マンやプルーストみたいな大長編を書く人間だってチェーホフやカーヴァーやチーヴァーみたいなほとんど短編しか書かない人間だって、あるいはカフカみたいなまともに作品を仕上げたことのない人間だって、本物の作家ならみんなこれを知っている。ムチャクチャ本当のこと、大事なこと、深い真相めいたことに限って、そのままを言葉にしてもどうしてもその通りに聞こえないのだ。そこでは嘘をつかないと、本当らしさが生まれてこないのだ
§ 碇シンジはどこへ行くのか? 最近新装された「走れメロス・おしゃれ童子 ヤング・スタンダード (集英社文庫)」の表紙のメロスはちょっといくらなんでも走り過ぎだよなあとか思っていたんだけど、なんてことはない、本作でシトを受け止めに走る初号機と比べれば、あんなものは全然走っているうちに入っていなかった。あのときの初号機は、なんていうか、とにかく真っ当に走っていた。どっからどう見ても、あれはまるっきりヒーローの走りじゃないか。だからあのシーンを見て、僕はなんとなく、碇シンジは今まさにヒーローになろうとしているんだと思った。 「走る」と言う行為は、人をカッコよく見せるために一番重要な演出の一つで、たとえば「ボーン・アイデンティティー [DVD]」のジェイソン・ボーンなんかは、ホント気持ちいいくらいにカッコよく走ってくれる。いかにカッコよく走りを魅せられるかというのは演出家にとってすごく重要な仕事
以前「音楽と歌詞の関係」で書いたとおり、歌詞は音楽に付随するものだとぼくは思っている。 人声を楽器と捉えれば、歌詞が意味することがらは音楽と直接は関係しない。言葉とは人間の頭にある概念と結びつくべきもので、それは聴覚によって受容されるが、聴覚を楽しませるためにあるわけではないのである。音楽と歌詞を同時に受け取ることで生じる効果について否定しようという気はまったくないけれど、純粋な意味での音楽と歌詞を分離して考えたいという気持ちは思いのほか強い。 人の発声機構は管楽器(中でもリード楽器)に例えられることがあり、管楽器に近いと思っている人は多いかもしれない。管楽器と人声の共通点は、発音体を作動させるのが呼気流であることと共鳴器を変形させる点である。ただし管楽器の共鳴器変形は音高調節のものであるのに対し、人声の場合は音波変形のための機構で、両者はかなり異質なものである。また、音高調整のために発音
当ブログは以下のサイトに引っ越します。 https://cydonianbanana.net/blog/ リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』に参加しました。 リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌というのは、つまり一次元的な文字の連なりだけでは実現できない表現を含んだ小説作品集ということです。 本誌は第三十回文学フリマ東京で頒布を予定していたのですが、文学フリマ中止を受け、以下のサイトで通販を開始しています。部数が限られている上に今後絶対にKindle化しない予定です。急げ! sasaboushi.booth.pm 自分が小説を買う判断基準の半分くらいは装丁や組版の好ましさに占められていて、それでうちの本棚にはもともとリフロー不可能な、紙面上の位置情報込みの表現が組み込まれた本*1がいろいろあって、というか積極的に蒐集していて、だから今回の企画は自分の志向とマッチして
Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション) 作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 207回この商品を含むブログ (124件) を見る 物語に基づかない小説は、具象に基づかない絵画と立ち位置がよく似ている。 前回のエントリを書きながら、ふとこんなことを思った。ここで言う「具象に基づかない絵画」とはカンディンスキーの描く抽象絵画のことを指していて、「物語に基づかない小説」というのはもちろん、今回取り上げることになる円城塔の小説を指している。ひとまずここでは、主題として取り上げる円城塔の小説と、例として取り上げるライトノベルと現代小説との関係性、そしてそれらと対比する形で紹介する抽象絵画の例について書いておく。 § 絵画と小説、具象と物語 一般に絵画とは、具象を平面に描くことによって成立する芸術であ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『鳰のような形をした僕の迂回路』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く