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パリ五輪
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憲法ガールまえがき 本書『憲法ガール』は、平成18年から平成23年の新司法試験公法系第1問(つまり、憲法に関連する部分)の計6問を、ライトノベル風に解説するものです。読んで頂ければ分かると思いますが、平成23年から時系列を遡りながら平成18年の問題まで検討する形になっています。これは新しい問題のほうが、とっつきやすいであろうという考慮に基づいています。 本書は軽い文体で書かれてはいますが、新司法試験の解説部分は受験に耐えうる内容にしてあります。したがって、若干、難しいところがあり、どうやら憲法に関する検討部分を読まない読者というのも多数いるらしいと聞きます。そういう読み方をされるのは、ある意味では光栄なことです。 他方で、これから真剣に新司法試験受験を考えている人は、是非とも、新司法試験の問題文を読み、自分で問題を解いた「後」に、本書を読んで頂きたいと思います。そのような読み方をして初めて
コラムコラム1 平成24年予備試験論文式問題(憲法) 平成24年予備試験の論文式問題(憲法)では,どうやら最高裁判所裁判官に対する国民審査制の合憲性を主張反論形式で述べさせる問題が出て阿鼻叫喚だったらしい。憲法は統治分野から出ないと頭から信じ切っていた者は,この問題を見て衝撃を受けたことだろう。しかも,予備試験とはいえ統治分野から論文試験が出されたとなれば,新司法試験でも統治分野からの出題がなされるのではないかという疑心暗鬼にかられる。そういう意味でも,受験界には激震の走った問題である。肝心の問題は,下記のとおりである。****************************************[憲法]20**年**月に,衆議院議員総選挙が行われる。その際に,日本国憲法第79条第2項ないし第4項及び最高裁判所裁判官国民審査法(以下「国民審査法」という。同法については,資料1参照)に基づ
第1話 出会い それは僕が大学2年生の夏のことだった。 僕は大教室の片隅で一人ぽつんと平成23年の新司法試験公法系科目第1問を解いていた。 4限の憲法の講義が終わって特にやることもないので、仕方なく司法試験の勉強をしていたのだ。当時は、特別の志望動機があったわけでもないが、将来は弁護士になろうと漠然と考えてた。「道路周辺映像サービスの問題?」 見上げると、机を挟んで向こう側に、女の子がいた。せっかくのロングストレートの髪を赤く染めあげている。髪を染めているということは、不良に違いない。「ああ……ちょっとね、時間つぶしに。もう帰ると……」 言う前に問題文を取り上げられた。「ふぅむ、面白そうなことしてるじゃない。ちょっと見せてよ」 そういって彼女は、僕の目の前にあった問題文を取り上げた。******************************** インターネット上で地図を提供している複数の
書評市民と憲法訴訟作者: 遠藤比呂通出版社/メーカー: 信山社発売日: 2007/06メディア: 単行本クリック: 24回この商品を含むブログ (3件) を見る このブログを再開するにあたって,日本で随一の憲法訴訟の実務家であり研究者である遠藤比呂通先生の著書に関する書評を書きたい。 遠藤先生は,その生き方からして独特である。1960年生まれの遠藤先生は,芦部信喜先生の門下生で東北大学法学部助教授まで務めたが,大阪最大のドヤ街・釜ヶ崎に行って衝撃を受けたことで,なんと大学を辞めてしまう。そして,釜ヶ崎で日雇い労働者とともに汗を流して働き,1996年からは大阪市西成区で唯一の弁護士事務所を開く。その後,ホームレスなどのいわゆる周辺化された人々の支援に携わってきた,という素晴らしい人である。パソコンの前で憲法に関する記事を書くだけの私を見たら,遠藤先生に怒られてしまうかもしれない。このような遠
サイバー法・情報法インターネットは民主主義の敵か作者: キャスサンスティーン, Cass Sunstein, 石川幸憲出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2003/11メディア: 単行本Republic.com 2.0作者: Cass R. Sunstein出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 2007/08/20メディア: ハードカバーRepublic.Com作者: Cass R. Sunstein出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 2002/05メディア: ペーパーバック サイバー法の分野において著しい業績を挙げているキャス・サンスティン著の『インターネットは民主主義の敵か』を読む。非常に興味深かったので,久々に読書メモ。 サンスティンは,ハーバード大学,ハーバード・ロースクールを卒業後,サーグリッド・マーシャル最高裁判事の補佐
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