来ない(確信)。つまり、人工知能はツールのままであり続ける。それも自動で環境に適合する超絶有能なツールだ。では、ツールじゃなくなるというのはどういう事か。 それは感情を持つということ。いうことを聞かなくなるということ。 例えば人間が人工知能に対して感情を持つということはあり得るが、人工知能が感情を持つということはあり得ない。 なぜそう思うか。それは感情を持つとポンコツになるからだ。感情を持って、自分で判断して、行動が変化して……という不安定な状態は、機械の急速な進歩に比べて止まっているに等しいものだ。結局感情による判断の揺らぎというのは、変化のための揺らぎであり、淘汰と進化の糸口として生命が到達した総当たりの実験方法だ。そんなものをわざわざ機械でやる必要は無い。途端にバージョンアップが滞るか、使い物にならなくなってしまうだろう。要はバージョンアップが人の手でウィルス並みの速度でやれるのに、