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キアロスクーロ(明暗法)ができるようになると、対象の立体感を出したり、劇的な画面構成ができるようになります。 また、キアロスクーロを使った描写はうまく見えるため、デッサン初心者にはぜひ取り入れてほしい技法です。その仕上がりにあなた自身も高揚すると思います。 キアロスクーロは、光と陰影を整理して描くことで画面に統一感を与える技法なので、陰影をつけることが大前提です。 そのため、浮世絵や一部の漫画など、輪郭線だけで描画するものに比べると、立体感やドラマ性が生まれやすくなります。その反面、陰影があるとかえって不明瞭になるテクニカルイラストレーションなどには向きません。 キアロスクーロの定義 「キアロスクーロ(伊:chiaroscuro)」は明-暗という意味です。 ルネサンス初期には、色の着いた紙に明るい色(白色)と暗い色を使って描画する技法のことを指していました。 そして時代が下るにつれて、「明
写実的に描く時に、ヴァルールを合わせることはとても重要です。それさえあっていれば、細部を描き込んでいなくても写実的に見えます。(FIg.1) Fig.1 ワイエス※1の水彩画 しかし、「ヴァルールと言われてもピンとこない」という方が結構いると思います。私もそうでした。言葉の意味は知っていても、扱い方というか、イメージが湧きにくい言葉でした。 このテキストではヴァルールがどんなものか、できるだけイメージしやすいように説明していきます。 ヴァルールの意味 「ヴァルール(フランス:valeur)」は美術分野では色価と訳されます。英語ではvalueとなり、一般的には価値という意味です。 価値とは、どれぐらい役に立つのかという程度を表す言葉です。つまり色価とは、画面内で役に立つ色のことを指していおり、「ヴァルール(色価)が合っていない」というときは、画面内に役に立っていない色がある状態です。 例えば
一般的に、輪郭という言葉の意味は「ものの形および縁」といった程度の意味合いです。「縁取りとしての線」というようなニュアンスになります。 しかし、輪郭線は状況に応じて主に3つの用法が考えられます。それは「観念を表す線」「外郭線」「立体のピークを表す線」です。 日常的には3つの線すべてが混同され、中でも「観念を表す線」「外郭線」がよく使われています。そして、デッサンにおける輪郭線に関しては概ね「立体のピークを表す線」を使います。 そのため、デッサンをする人はそれぞれの輪郭線の違いを知り、特に「立体のピークを表す線」を使えるようになる必要があります。 観念を表す線 「観念を表す線」は、一般的にイメージされる輪郭線のことです。 例えば、幼児が描く親の顔が典型例です。彼らは象徴的で単純な線を使って目を描きます。まぶたの上と下のライン、瞳の外形、本数を省略したまつげなどです(Fig.1)。 Fig.1
デッサンでは直線をよく使います。直線のもつ極めて単純な性質は、対象を比較したり正確に把握したりするのにとても便利だからです。 直線を下地にデッサンをすすめることで、人体や風景、動植物など、複雑なかたちをしている対象をより正確に描写することができます。 その理由は直線の明快さにあります。直線はまっすぐで、そうでなければすぐにそれは直線でないとわかります。また、曲線を直線に置き換えることで、対象の形の角度なども計測できるようになります。 そんな明快な直線を基準に比較することで、形のずれや間違いが簡単に明らかになるのです。 直線を使って計測する 直線を基準にして、画家は複雑な対象のかたちをまずは単純化して捉えます。さらに、垂直線や水平線に対して、それらがどのぐらい傾いているかを観察、計測します。 Fig.1-a 計測のために必要な直線を引き、徐々に線を絞っていく Fig.1-b 例えば、Fig.
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