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「検察は不起訴の理由を明らかにしていない」ー。そんな決まり文句の付いた記事が激増している。不起訴になれば、公開の刑事裁判は開かれず、殺人などの凶悪犯罪であっても(検察審査会への申し立てなどがない限り)事件捜査の実相は水面下に潜ってしまう。不起訴の理由は“謎”――。この状況を放置していいのだろうか。 ◆「嫌疑なし」と「起訴猶予」は天と地ほどの差 不起訴には主に「嫌疑なし」「嫌疑不十分」「起訴猶予」という3種類がある。 「嫌疑なし」は文字どおり、犯罪の容疑そのものがなかったという判断だ。捜査機関が集めた証拠には犯罪を証明するものがなかった。容疑者は無実であり、捜査が間違っていた可能性がある。 「嫌疑不十分」は、裁判で有罪を立証する証拠を十分に集められなかったケースなどを指す。 「起訴猶予」は、証拠に基づいて有罪を立証することは十分に可能だが、検察官の判断で起訴しないことを指す。罪の軽重や容疑者
『監査法人トーマツに自己粉飾疑惑』のスクープが公開される! 監査先3000社が“監査漂流”の事態も? 2022.03.11 ◆切実な内部告発、膨大な資料とともに 「監査法人トーマツ及び監査法人業界を更生させる手段は、これより他にはもうありません」――。 われわれのもとにこんな切実な文面とともに送られてきたのは、トーマツに関するある重大な問題の概要を説明する文書と、それを補足する膨大な資料だった。それらは内容ごとに3つのフォルダに分けて収められ、さらにその中に資料の種類ごとにフォルダやファイルが階層的に収められ、さらにその中に……といった具合に極めて体系立てて整理されている。 資料の中身は、監査法人トーマツが自身の決算を粉飾していた疑いを濃厚に示唆する、にわかには信じがたいものだった。その送り主はトーマツに所属する匿名の公認会計士である。 そんな本文で始まるスクープが、阿部重夫責任編集の新メ
【スクープ】問われる「中立公正」県議会自民党から千葉日報社へ政務活動費が毎年4000万円超 新聞社が広報業務 2022.02.7 ◆報道の「中立公正」に影響はなかったか? 千葉県の地方紙「千葉日報」を発行する千葉日報社が、千葉県議会の最大会派「自由民主党千葉県議会議員会」(県議会自民党)および自民党県議の計30人から政務活動費を原資とする広報業務を請け負っていたことが、フロントラインプレスの取材でわかった。広報業務の内容は、議会リポートの作成・発行とホームページ更新で、その金額は2020年度だけで計約4700万円に上っている。同社は2021年度も県議会自民党と所属の県議から継続して広報業務を受託しているとみられる。 会派・政党や議員は取材・報道の対象であり、報道機関側には厳正な公平性が求められる。千葉県議会最大会派の自民党と各議員との資金・業務面のつながりが明るみに出たことで、千葉日報社は
個室の監視カメラには、どんな映像が記録されていたのか―。名古屋出入国在留管理局でスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が収容中に亡くなる直前のビデオ映像。それを見た衆参両院の野党議員7人が21日、報告会を参院議員会館で開いた。「救急搬送していればウィシュマさんの命は助かったはず」「これは入管による緩慢な殺人だ」などと入管の対応を批判した。7人の報告を重ね合わせれば、より実態に近づけるのではとの思いから、報告会の詳細をお伝えする。 ◆うめき声を発し続けているのに入管は「朝まで待て」 入国管理庁は昨年2月22日からウィシュマさんが死亡した3月6日まで、13日間の約295時間にわたるビデオ映像を約6時間半に編集。昨年12月下旬に衆参の法務委員会に開示した。 「2月24日の午前4時から4時59分までの映像にすごい真実がある」―。衆院議員の階猛氏(立憲)は冒頭、そう指摘して話を始め
名古屋出入国在留管理局で収容中に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)。亡くなる直前の監視カメラには、どんな映像が映っていたのか。編集済みのビデオを見た衆参両院の野党議員7人による報告会の詳報【下】をお送りする。 【上】の『入管が見せたもの、隠したもの』はこちら ◆「被収容者は詐病を使うというストーリーが支配」 医師でもある衆院議員の米山隆一氏(無所属)の入管職員に対する見解は、他の議員とはややニュアンスが異なっていた。 「みなさんとちょっと違うかもしれませんが、おそらく入管職員に加害の意志はなかったように見えました。意図的に何か悪いことをしようという気持ちがあったわけではないように見えた。ただ、今まで指摘されているように、明らかに体調が悪いウィシュマさんに対して職員は『平気、平気』と言い続けているんですね。全く医療の知識も介護の知識もない人が、『大丈夫』と言い続
「なぜこんな冷酷なことができるのか?」。ニュースを知ったとき、多くの人はそう思ったのではないか。名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが今年3月、施設内で餓死した事件である。それをテーマに掲げた集会「なぜこんな冷酷なことができるのか? 外国人の人権からみた日本」が東京で開かれ、指宿昭一弁護士が講演。「救急車を呼べば命は助かったかもしれないのに。これは未必の故意の殺人のようなもの」と指摘した。講演での語りを通して見えてきたものとは? ◆検査で餓死寸前が判明 「救急車を呼べばよかっただけなのに」 ウィシュマさんは2017年6月、留学生として入国して日本語学校に入学した。1年後に日本語学校から除籍され、19年1月には在留資格を失った。同居していたスリランカ人男性からDV被害を受け、20年8月に警察に行ったが、DV被害者として保護されず不法在留で逮捕された。その翌日、
誰も知らない世界を 誰もが知る世界に ニュースをより深く知りたい人と、届けたい取材者のための 調査報道ポータルサイト オリジナル記事 「第45回 講談社本田靖春ノンフィクション賞」に『黒い海 船は突然、深海へ消えた』 同賞はフロントラインプレスのメンバーが2年連続で受賞 2023.07.22 調査報道グループ「フロントラインプレス」のメンバー、伊澤理江さんの調査報道ノンフィクション『黒い海 船は突然、深海へ消えた』(講談社、2022年12月刊行)が、第45回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞しました。『黒い海』は、すでに「大宅壮一ノンフィクション賞」「日本エッセイストクラブ賞」「日隅一雄・情報流…
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