その後「チリンの鈴」についていろいろ調べてみたのだが、『チリンの鈴』のオリジナルは、究極にはサンリオ出版の『十二の真珠-ふしぎな絵本-』に行き着くことがわかった。そう、あのアンパンマンのプロトエピソード(アンパンマンが人間)が収録されている「トリビアの泉」でも紹介されたあの本だ。 「チリンの鈴」の原型は、こういう感じになっている。 子羊チリンは、牧場で父母に大切に育てられていた。牧場のそばの岩山にはウォーという狼が住んでいて、母羊たちは「いいこにしていないとウォーがくるよ」と子供たちに諭していた。 ある日牧場近くの岩山に住む狼ウォーが牧場を襲い、チリンの母もチリンをかばって死んだ。 その後チリンは岩山に登りウォーに会いに行く。そしてウォーが好きだ、ウォーに弟子入りしたいという。 ウォーはチリンを気に入り、弟子にすることにする。 ウォーに鍛えられつつ、チリンは成長し、角も生え、まるでウォーに