「基本的には漫才ですよ。(中略)その中でキャラ同士がそいつらしさを守った上での最良の一手をボケツッコミみたいな感じでバンバンかぶせていくんです。そんで論理展開させてってー、最後は主人公がそのずっと上をゆく解(オチ)を打ち出す! そんな感じです」 これは村田雄介先生の描かれた「ヘタッピマンガ研究所R」の中の、冨樫義博へのインタビューの一節です。 この記事では、この冨樫先生の言葉を起点に、ハンターハンターについて普段考えてることを書いてみようと思います。 ※もちろんネタバレあり 始めに、ハンターハンターは徹底的に論理的で、これ以上ないほどにリアリティラインの高いフィクションであるという話を、色々と例を挙げながらしたいと思います。 まず、冒頭で紹介したインタビューの内容ですが、これってそのまんまヘーゲルの弁証論ですよね。 弁証法 - Wikipedia ざっくり説明すると、ある命題(テーゼ)とそ