日本の世界一を色々見ていて目にとまった遭難死者が最も多い山、谷川岳。 谷川岳は群馬と新潟の県境にある三国山脈の山で、日本百名山のひとつ。頂部は二峰に分かれており、それぞれトマの耳(標高1,963m)、オキの耳(標高1,977m)と呼ばれる。元来この山はトマ・オキの二つ耳と呼ばれ、谷川岳の名は隣の俎嵒(マナイタグラ)に与えられていた。しかし、国土地理院の5万分の1地図の誤記のために、トマ・オキの二つ耳が谷川岳と呼ばれるようになってしまったのだという。 一ノ倉沢などの谷川岳の岩場はその険しさから剱岳・穂高岳とともに日本三大岩場の一つに数えられ、ロッククライミングのメッカとなっている。また、山麓はスキーのメッカでもあり谷川岳天神平スキー場は関東でも有名なスキー場のひとつ。 谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて中央分水嶺のために天候の変化も激しく、遭難者の数は群