ある時、実家を出ていくように宣告されました。 大学生の頃でした。 キャリーケースなんて持ってなかった自分は、段ボールに着替えを詰めて車に積み込みました。 あぁ、どうしよう。 一抹の不安を抱えながらも、実家をあとにしました。 行くところがないとりあえず、行くところはないけど、車があったのは助かりました。 全然座席の倒せない車(RX-7:わかる人にはわかる狭い車)を公園に停めて寝ていました。2日に1回はネットカフェ。 これ、ホームレスじゃないか? なんてうすうす感じながらも、違うと自分に言い聞かせていました。 たまに友人宅にもお世話になるようになりつつ、一か月が過ぎようとしていました。 救世主現る普通に友達の家に遊びに行った時のことです。 友達「お前家ないんでしょ?うちに来ないの??」 自分「えっ?!」 あとから聞いた話ではありましたが、逆になんでうちに来ないのかわからなかったと言われました。