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衆院選
hiro1957x.cocolog-nifty.com
村上春樹がこうした散文を書くのは実に珍しい。今回は、自身が被った生原稿の流出がテーマだったため、やや感情的と思える行が多く、村上春樹らしからぬものだと感じた。 とりわけ、既に故人となっている安原氏が、必死の思いで小説を書き、村上春樹にも読ませた行では、「そのたびに当たり障りのない感想を述べていた。悪いことはひとことも言わなかったと思う。良い部分だけを取り上げて、そこを集中して熱心に褒めた」と書いている。これは、プロの文筆家に対する最大の侮辱である。悪い部分を言わないということは、見下した態度に示していることにほかならないからだ。 ほかにも、世界的な作家になっている村上春樹には、背伸びしても、飛び跳ねても届かない編集者上がりの作家、安原顯の苦渋がにじみ出る言動が、村上の筆によって次々に暴露されている。安原氏が村上春樹の自筆原稿をわがものとして売りさばいていたというだけで、ここまで故人を責め立
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