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神保町の魚料理の老舗「魚玉」の二階に、小さな出版社をつくりました。 名前を、方丈社(ほうじょうしゃ)といいます。 名前のとおり、面積そのものはまことに小さなところですが、深くて、豊かで、明るい会社をこしらえました。 縮小しつつある出版業界のなかで、無謀ともいえる船出かもしれません。 けれど、「出版の原点とは何か。本をつくるというのはどういうことか」を、ずっと考えています。 答えは、簡単には出せないけれど、思っていることはあります。 「深くて、豊かで、明るい本をつくる」 その一念のみで、本づくりに精進するつもりです。 おおげさなことをいうつもりはありません。 ただ、本を手に取ってくれた人の、生活や、人生を、ほんのちょっとだけでも幸せにする。 そんな心映えの一冊を、ていねいにつくっていきたい。 「サバ塩定食」が名物の店の二階で、毎日そんなことを考えています。 方丈社はいま、海原にこぎ出た小舟に
第一回(2017.03.14) 49歳と8か月――。私が結婚した年齢です。50の大台に乗る一歩手前で、ようやく嫁に行けました。20代の頃から結婚願望を強く持っていましたから、苦節20数年。それはそれは苦しく険しい道のりを歩んでまいりました。 40代以降で結婚できる確率は、1~2%と言われています。有名人が40~50代で「大人婚」したなんてニュースを見ると、「いつか私も」という希望が湧いてくるかもしれませんが、現実はそんなに甘くはありません。実際、私の周囲でも40歳を過ぎて結婚にこぎつけた人はとても少ない。結婚したくてたまらないのに、恋人すらいない人がゴロゴロいます。ですから、50歳目前での私の結婚は、奇跡といってもいいでしょう。 47歳と1か月。崖っぷちどころか、崖から指一本でかろうじてぶら下がっていた私の目の前に突如現れたのが、夫でした。彼は崖下に落ちんばかりの私を救い上げ、結婚してくれ
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