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パリ五輪
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泉谷しげる篇はこちら。 これもまったく意外な話だけれど、村上秀一の「自暴自伝」で、森高千里はほぼ絶賛状態である。ポンタのアルバムにも、彼女はドラムソロのみで参加しているのだ。 俺、ドラマーとしてのチーさま(森高千里)を、冗談抜きで尊敬してるんだ。ドラマーって、かならずフィルの後の二拍目に“情”が入るもんなんだ。 「ドンツッタッタ(一拍目)、ドンツッタッタ(二拍目)、ドンツッタッタ(三拍目)、タカトゥンドンツッ(四拍目のフィル)、ドンツッ、バーン!」って、フィルの後の二拍目は思わず、気持ちが入って大きなアクセントをつけたくなってしまう。 ところがチーさまは「ドンツッタッタ、ドンツッタッタ、ドンツッタッタ、タカタカタカタカ、ドンツッタッタ」っていうふうに、気分の高まりを絶対見せないで続ける。俺と林(立夫)とで「すげえな、おい……」って感心してたもん。真似しようったってなかなかできないよ、あれ
出久根達郎「作家の値段」は、古本の値付けこそ作家の第二の評価であることをクリアに見せてくれる好著。そしてまた、近代文学における(わたしだけかもしれないけど)知られざるエピソードがてんこ盛りのお得な本でもある。トリビア風に、紹介します。 ・作中で何度も母親を“殺した”寺山修司。現実には母親は修司よりも長生きし、息子の思い出を本に著している(「母の蛍 寺山修司のいる風景」)。 ・今でこそ知らない者のない金子みすゞ。ある大学生が岩波文庫の「日本童謡集」の一篇「大漁」にショックを受け、古本屋をめぐって金子の本を収集する過程で彼女の弟とめぐりあい、彼が保管していた未発表原稿が活字化されることで初めてブレイクした。80年代に入ってからのこと。 ・夏目漱石「坊っちゃん」は、最初に春陽堂から出版されたとき、「鶉籠(うずらかご)」というタイトル。 ・日本で初めて文学全集を刊行したのは直木三十五。「トルストイ
実は原作を一度ほっぽり出している。吝嗇きわまりない、プライドをかなぐり捨てた新選組隊士という設定がちょっとつらくなったから。ウチの娘は、なんらかの“ふりをする”登場人物が出てくると、見ているのが耐えられないのか必死で耳を押さえて目をふさいだりしているが、まあ、それと似た対応か。親子です。 しかし、予想されたこととはいえ、主人公の吉村貫一郎が真のラストサムライぶりを見せるラストの大芝居のあたり、涙が止まらなくなる。あざといと言えばこれほどあざとい展開もない。「鉄道員(ぽっぽや)」や「ラブレター」系の浅田次郎らしさ全開だ。クールな脇役が熱血主人公をかばい立てするあたりは、「熱中時代」のイクミ(太川陽介)が泣かせてくれた(「一生懸命のどこが悪いんだよ!」)のとおんなじ定石かな。 冷静になれば、主人公のとった行動は無益の極地。少なくとも、息子には新時代の日本を背負う男になれと命じてもよかったはずな
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