「踏み字」で自白強要の元警部補に執行猶予付き判決 鹿児島県議選をめぐる冤罪事件の捜査で、親族の名前を書いた紙を踏ませて自白を強要したとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元警部補に、福岡地裁は、懲役10カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。 判決によると、鹿児島県警の元警部補・浜田隆広被告(45)は選挙違反の取り調べ中、川畑幸夫さん(62)に家族の名前などを書いた紙を無理やり踏ませ、自白を強要しました。検察側は、浜田被告の供述に沿って、「踏み字の回数は1回だった」と指摘。一方、川畑さんは「10回前後、踏み字を強要された」と証言していました。福岡地裁は「少なくとも1回踏ませたことは明らかだが、それ以上の認定は困難」としました。そのうえで、「踏み字を使った取り調べは、常軌を逸した違法性の強いもの」と認定し、懲役10カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。 [18日22時24分更新]