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中東情勢
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もうすぐ衆議院議員選挙の投票日ですね。有権者が投じる1票には1名の候補者(小選挙区)と1つの政党または候補者(比例代表)しか書けません。情報量としては小さいですが、多数の有効票の統計をとることで、得票率という有効桁数が数桁もある高精度な情報が得られます。小選挙区で当選するのは1名だけですが、得票率という統計量は有権者の意志を示す数値ですので、たとえ落選候補者に投じた一票であっても無意味ではありません。総選挙の票は世論調査とは比較にならないほどたくさんのサンプル数があるので、例えば原発にYes/Noという切り口, 増税or財政再建という切り口, TPP参加の是非など、争点になっている問題について因子分析することで、民意を具体的かつ説得力をもって示すことができます。 なお、せっかくの1票を棄権したり白票を投じたのでは、得票率に影響を与えません。仮にA, B, Cの3名の候補者がいてそれぞれ得票
この記事は、「ランドセルを買ってほしい」とねだる娘に、成長した後に読んでもらうために書いたものです。 小学1年生の娘が通学に使っているのは、登山用品店で自分で選んだdeuterのリュックサック「Madchen 20」です。父親である私は、通学にはランドセルよりリュックサックが優れていると考えているので、娘の選択を支持します。ところがいざ入学してみるとクラスメイトのほとんどがランドセルを使っているためか、娘が「ランドセル買って」と言うようになりました。娘がランドセルを欲しがる意図が、「お友達と一緒じゃないとイヤ」という一時的なものなのか、それともランドセルの方が優れていると考えているのか見極めたいので、「2年生になったときにまだランドセルが欲しいなら考えてやってもいい」と伝えました。 ランドセルに対して登山用リュックサックが優れている点は、楽に背負えるよう工夫された設計にあります。 1. 軽
研究ノート用に、Quiverを使ってみました。 以前に、研究ノートWiki化のススメという記事を書きました。Wikiサーバーが管理されているうちはこの方法はとても便利なのですが、所属が変わってWikiサーバーが利用できなくなったりすると移行しなくてはならず、移行先に同様の環境が構築できるとは限らない、という問題が生じました。そこで、Wikiと併用して、Markdown形式で研究記録が取れる Quiver を使ってみることにしました。Cloud上にQuiverライブラリを保存すれば、いつでもノートを参照したり記録を追加できます。 Quiverの利点 Markdown記法で書きつつ、リアルタイムに表示もできるのでWYSIWYG的な使いやすさを享受できます。Markdownとは文書を整形するためのマークアップ言語で、例えばHTMLやTeXなどもマークアップ言語ですが、よりシンプルな記法で書き下せ
現在、国立大学の授業料は年間約54万円。私立大学に比べれば安いとはいえ、4年間で約240万円の負担(入学料もあるので)は重いでしょう。国立大学の運営には授業料収入以上に運営交付金や科学研究費補助金など国の予算(つまり税金)が使われており、学生一人が4年で卒業するのにかかる経費は約550万円(国立大学法人K大学の場合)です。 先日、「『大学無償化』国連人権規約を協議へ」 (朝日新聞2012年3月17日)という記事を見ました。記事の冒頭を引用すると、 外務省は、大学や高専など高等教育の段階的無償化を求めた国際人権規約の条項について、30年余り続けてきた留保を撤回する方針を固めた。文部科学省などと協議して手続きを進める。授業料の減額や返還不要の奨学金の導入など、条項に沿った施策に努めることを国際社会に示す意味合いがある。ただ、現状で具体策は示されていない。 ということです。日本は1979年に条約
複数枚の画像を重ね合わせて平均化し、画像のS/N(信号雑音比)を向上させるコンポジット処理を行なうRスクリプトを「imageSynth.R」作成しました。GitHubで公開していますので誰でもコードを見たりダウンロードして利用できます。 https://github.com/kamenoseiji/imageSynth 2015年1月23日追記: 彗星の追尾機能を加えました。詳細は d:id:kamenoseiji:20150123 をご覧下さい。 効果と機能 さそり座の球状星団M4付近を180mm望遠レンズで撮影した画像(の一部を拡大)したものです。極軸がずれていたために星像が南北方向に流れているのはご愛嬌。1フレームの画像(左側)に比べて、8フレームを平均化した結果(右側)はバックグラウンドのノイズが低減されていることが分かります。また、星の偽色もほぼ消えて自然な色で表現されています。
自民党は改憲試案をここで公開しているのですね。自民党は綱領で改憲を謳っていながら政権にあった53年間に渡って憲法を守り続けた護憲政党(←皮肉です)ですが、下野したのち政権を奪還できそうになったこの時期に、総選挙前に改憲試案を公表することはよいことです。では早速チェックしてみましょう。しかし縦書きPDFでコピペしづらいなぁ。 第一条 天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。 いきなり「天皇は元首」ですか。辞書によると元首とは国の首長であり、国際的に国を代表する最高機関を云うそうです。天皇を元首とすると、 第五条 天皇は、この憲法に定める国事に関する行為を行い、国政に関する権能を有しない。 と矛盾するのではないでしょうか。国政に関する権能を持たない元首って何でしょう?きっと、第五条を近いうちに削除する意図があるのでしょう
夫婦別姓についての意識調査では賛否が分かれているという報道に触れて、考えてみました。夫婦の姓について私は、「旧姓と同一でなくてもよい、新しい夫婦共通の姓を選べる」方策がよいと考えます。ただしこの案は検討を始めて多くの支持を得るまでには時間がかかると思われますので、それまでつなぎとして「選択的夫婦別姓」を支持します。 名前とは何か 名前とはアイデンティティ、すなわち他者と違う自分を識別するための記号です。アイデンティティの要件はユニークであることと継続的であること。みんなが同じ名前だったら区別しづらくて面倒ですし、頻繁に改名されると同じ人であることを認識するのが難しいです。名前が機能を果たすには、改名がめったに起こらず同一の名前を使い続けられることと、なるべく同姓同名が起こらないよう多様であることが望ましいです。 名前の一部である姓(名字)には、血縁関係の属性を表すという機能もあります。内閣
天文学会のメーリングリストで「うるう秒の改廃に関するご意見の募集」が回ってきました。 ITU(国際電気通信連合)で協定世界時(UTC)とうるう秒の問題が議論される中、IAU Division A でもWorking Group が結成され、 議論が行われています。 UTCは、国際原子時による1秒を単位とし、世界時UT1とのずれが0.9秒を超えないように適宜うるう秒により時刻の調整を行うものですが、 ・うるう秒の不定期挿入が、衛星測位や情報通信に深刻な問題をもたらしているのではないか。 ・UT1とUTCのずれの許容度はいくらが適切なのか。 などの問題意識から1999年頃、IERS(国際地球回転事業)等でのUTC再定義の議論が始まりました。 とのことで、IAU (国際天文連合) の委員の方が、意見を取りまとめて議論に反映して下さるとのことです。 時間は人の生活に直接関わる重要な問題ですし、社会
最高裁判所裁判官の国民審査のための個人的メモ。衆議院選挙と同時に、前回の審査の後に任命された10名の最高裁判事が審査を受けます。衆議院選挙と同様に重要な審査なのですが、選挙公報のようなものはありませんし、投票所では判事の名前一覧が書かれた投票用紙が配られるだけですので、事前に判断材料を調べておきました。個人的な価値観で書いており、当然偏っています。 山浦善樹:保留 2012年3月1日に最高裁判事になったばかりで、まだ重要な判決は出していないみたい。判断材料がないので保留。 岡部喜代子:信任 P2PソフトウェアであるWinnyを作った金子勇さんを、著作権法違反幇助罪として逮捕した事件に対し、最高裁で無罪を確定させた裁判長です。Winnyのユーザーには著作権を侵害した者もいましたが、ソフトウェア作者には罪はないと、正しい判断をしました。信任します。 須藤正彦:× 都立高教諭が卒業式で君が代斉唱
森田耕一郎さんの訃報にショックを受けた。森田さんは国立天文台チリ観測所教授として、ALMAのソフトウェアやデータ解析システム開発のためサンティアゴに赴任していた。報道によると、自宅アパートの近くで倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認されたという。事件か事故か、現時点ではよく分からないが、不慮の死を遂げたことは現実なのだろう。大変残念なことで感情的に混乱しているが、気持ちの整理は後回しにして森田さんの思い出を書いておく。適宜追記するかもしれません。 森田さんに出会ったのは22年前、私が大学院生として野辺山宇宙電波観測所で研究を始めた時期でした。森田さんは野辺山ミリ波干渉計グループのスタッフで、干渉計の原理にとても詳しく、とりわけ像合成の分野で第一人者でした。私はVLBIグループに所属しながら、干渉計の原理を学ぶために干渉計グループのゼミに参加させてもらいました。干渉計の原理は
5月21日の金環日食、6月6日の金星の日面通過など、多くの人が太陽を観察する機会が迫っています。肉眼で直接太陽を見ると失明の恐れがありますので、「太陽グラス」を使って減光し眼を守ることが大切。黒い下敷きや写真ネガフィルムなどでは不十分で、ちゃんと太陽観察を謳ったフィルターを用いるべきです。写真ネガフィルムは可視光は遮光するけど、熱を伝える赤外線は透過するので、網膜がやけどする恐れがあるのです。赤外線が透過する様子を、リモコンとデジタルカメラを使ってチェックしてみましょう。 警告:この記事は定量的な計測をしていません。この記事にある赤外線遮光テストをパスしても、より短波長の赤外線の透過率はわかりませんので「安全」とは言い切れません。この記事は太陽観察の安全に関して責任を負いません。 テストに使うもの リモコン NECシーリングライトのリモコンRL32を使用しました。赤外線LEDがむき出しにな
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