年齢を重ねるにつれ、体内時計の進みが遅くなる。 お年寄りが、10年前のことをまるで昨日のことように話すのは、この体内時計の進みに問題があると思っている。 これは、体感しないとわからない現象で、探せば研究している学者もいるのかもしれないが、ともかく若いと言われる人にはなかなか理解しにくい現象だ。 時計の進みが遅くなる、という点だけで考えると、それが体内時計であることは置いておいて、時の進みが遅くなる=速度がより光速に近づいている、と言える。光速度不変の法則だ。 いきなり突拍子のない話で恐縮である。 また、私は理系でもなんでもないので、詳しくは身近な理系にお訊ね願いたい。 では、何が光速に近付いているのか。 それはおそらく、老いる速度であり、精神の時を進む速さだ。 恐縮だが、そのまま話を続ける。 生物は、老いてくると若い頃のように機敏な動きが出来なくなってくる。仮に同じ速度、テンポで動いたら、