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都知事選
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新しい酒は新しい革袋に盛れの解説 【読み方】 あたらしいさけはあたらしいかわぶくろにもれ 【意味】 新しい酒は新しい革袋に盛れとは、新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要だということ。 【注釈・由来】 『新約聖書』マタイ伝第九章の一節に、「新しき葡萄酒を古いき革袋に入るることは為じ。もし然せば袋張り裂け、酒ほとばしり出てて袋もまた廃らん。新しき葡萄酒は新しき革袋に入れ、かくて両つながら保つなり(新しいぶどう酒は古い革袋には入れない。そんなことをすれば革袋が破れて酒が漏れるし、袋もだめになる。新しいぶどう酒は新しい革袋に入れれば、ぶどう酒も袋も両方が保たれる)」とあるのに由来する。 ここでの「新しき葡萄酒」は、それまでのユダヤ教に代わるキリスト教の教えをさす。 「革袋」は「皮袋」とも書く。 【出典】 『新約聖書』 【例文】 新しい酒は新しい革袋に盛れと言うが、あの組織は
溺れる者は藁をも掴むの解説 【読み方】 おぼれるものはわらをもつかむ 【意味】 溺れる者は藁をも掴むとは、困窮して万策尽きた人は、まったく頼りにならないものにまで必死にすがろうとすることのたとえ。 【注釈・由来】 西洋のことわざ「A drowning man will catch at a straw.」の翻訳。 溺れた時に藁を掴んでも助かるはずなどないが、非常に困ってしまってどうにもならなくなったとき、人は役に立たないものにでもすがって何とか助かろうとするという意味。 【出典】 - 【例文】 ・あんなにケチだった人が、大病をしてからあやしげな健康食品に大金を費やすようになった。溺れる者は藁をも掴むという状態だ。 ・あの時は溺れる者は藁をも掴む思いで彼に相談したが、今となっては何であんな奴に相談したのか、自分でも不思議なくらいだ。 ・溺れる者は藁をも掴むものだから、占いなどという怪しげな商
郷に入っては郷に従えの解説 【読み方】 ごうにいってはごうにしたがえ 【意味】 郷に入っては郷に従えとは、風俗や習慣はその土地によって違うから、新しい土地に来たら、その土地の風俗や習慣に従うべきだということ。また、ある組織に属したときは、その組織の規律に従うべきだということ。 「郷に入れば郷に従え」ともいう。 【注釈・由来】 「郷」とは、村里の意味。 『童子教』の「郷に入りては而ち郷に随い、俗に入りては而ち俗に随う」から。 【出典】 『童子教』 【例文】 ・自分の価値観とは違ったところがあったとしても、郷に入っては郷に従えで自分たちがこの町に合わせて規則を守っていくべきだ。 ・移住するのであれば、まず郷に入っては郷に従えと意識しなければいけません。 ・多様性が叫ばれている今でも、組織に属する以上、郷に入っては郷に従えは大前提です。 【注意】 「入って」を「はいって」と読んだり、「行って」と
角を矯めて牛を殺すの解説 【読み方】 つのをためてうしをころす 【意味】 角を矯めて牛を殺すとは、小さな欠点を無理に直そうとして、かえって全体をだめにすることのたとえ。 【注釈・由来】 「矯める」は、矯正する。曲がったものをまっすぐにするという意味。 曲がった牛の角をまっすぐにするために叩いたり引っぱったりすると、牛は弱って死んでしまうことから、わずかな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうことをいう。 【出典】 - 【例文】 ・ほんの単純な計算ミスをそんなに責め立てたら、勉強する意欲自体をなくしてしまうよ。角を矯めて牛を殺すことになる。 ・何事もほどほどにしよう。それ以上は角を矯めて牛を殺すようなものだ。 ・角を矯めて牛を殺すように、自分という個性まで失うくらいなら、少々の欠点は直さないほうがいい。 【注意】 「角を溜めて牛を殺す」と書くのは誤り。 角を矯めて牛を殺すの関連語
殷鑑遠からずの解説 【読み方】 いんかんとおからず 【意味】 殷鑑遠からずとは、いましめとなる手本は、古いものや遠くのものを捜さなくても、ごく身近にあるということのたとえ。また、身近にある他者の失敗例を、自分のいましめにせよということ。 【注釈・由来】 「殷」は中国古代の王朝。 「鑑」は「鏡」のことで、手本という意味。 殷の紂王が滅びたのは、殷の前代の夏の桀王の悪政を戒めとしなかったからだという故事に由来する。 【出典】 - 【例文】 殷鑑遠からず、自分は絶対に兄と同じあやまちは犯さない。 【注意】 - 殷鑑遠からずの関連語 【類義語】 殷鑑不遠/商鑑遠からず/人こそ人の鏡/人を鑑とせよ/人を以て鑑と為す/人の振り見て我が振り直せ/人の上見て我が身を思え/上手は下手の手本、下手は上手の手本/他山の石/他山の石以て玉を攻むべし/前車の覆るは後車の戒め/覆轍/後車の戒め/覆車の戒め/覆轍の戒め
人口に膾炙するの解説 【読み方】 じんこうにかいしゃする 【意味】 人口に膾炙するとは、詩文や名文句が広く人々の共感を呼び、口にされること。世間の人々に広く知れ渡り、もてはやされること。 【注釈・由来】 「膾炙」の「膾」は、なますのことで、細かく切った肉や魚のこと。 「炙」は、あぶった肉のこと。 なますも炙り肉もごちそうで、誰の口にもおいしく感じられ、もてはやされることから。 唐の林嵩の『周朴詩集序』に「一篇一詠、人口に膾炙す(どの編もどの詩も、人々の口にのぼる)」とある。 【出典】 林嵩『周朴詩集序』 【例文】 あの作品は、純文学作品の中でも、最も人口に膾炙しているものだろう。 【注意】 「人工に膾炙する」と書くのは誤り。 人口に膾炙するの関連語 【類義語】 人の口に膾炙する/人口膾炙/膾炙人口 【対義語】 - 【英語のことわざ】 - 【索引語】 人口/膾炙/する/人/口/膾/炙 【分類
縁なき衆生は度し難しの解説 【読み方】 えんなきしゅじょうはどしがたし 【意味】 縁なき衆生は度し難しとは、人の忠告を聞き入れようとしない者は救いようがない。 【注釈・由来】 「縁」は、仏教とのつながり、仏縁の意。 「衆生」は、すべての生物のこと。 「度す」は、仏が悟りの境地に導くという意。 すべての生物に慈悲深い仏であっても、仏の教えを聞く機会がない者、信じようとしない者は、救うことができないことから。 【出典】 - 【例文】 本人が拒絶しているならどうしようもない、縁なき衆生は度し難しだ。 【注意】 - 縁なき衆生は度し難しの関連語 【類義語】 善人は能く尽言を受く/木、縄に従えば正し 【対義語】 - 【英語のことわざ】 - 【索引語】 縁/無い/衆生/度し難い/度する/難い 【分類】 ・学問・才能・能力 > 愚か・能力がない
昔取った杵柄の解説 【読み方】 むかしとったきねづか 【意味】 昔取った杵柄とは、若い頃に身に付けた技量や腕前のこと。また、それが衰えないこと。 【注釈・由来】 「杵柄」とは、脱穀や餅つきに用いる杵の握る棒状の部分のこと。 若い頃に身に付けた餅をつく腕前は、年をとっても体が覚えているため衰えないことから。 「昔操った杵柄」とも書く。 『上方いろはかるた』の一つ。 【出典】 - 【例文】 ・昔取った杵柄というやつで、野球なら得意だから任せておけ。 ・さすが昔取った杵柄で、少しも危なげなところがない。 ・その道にかけては昔取った杵柄で、若い子たちがやっているのを見ていられない。 【注意】 - 昔取った杵柄の関連語 【類義語】 - 【対義語】 騏驎も老いては駑馬に劣る/昔千里も今一里/昔の剣今の菜刀 【英語のことわざ】 ・Utilizing one’s experience of former
禍を転じて福と為すの解説 【読み方】 わざわいをてんじてふくとなす 【意味】 禍を転じて福と為すとは、自分の身にふりかかった災難や失敗を上手く利用して、逆に自分の有利になるよう工夫する。 【注釈・由来】 『戦国策』には「聖人の事を制するや、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」とあり、『史記』蘇秦列伝には「臣聞く、古の善く事を制する者は、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」とある。 失敗を元に成功を収めるという意味。 「災いを転じて福となす」とも書く。 【出典】 『戦国策』『史記』蘇秦列伝 【例文】 事件に巻き込まれたことで非常に嫌な思いをしたが、禍を転じて福と為すよう、今回学んだことを活かしていきたい。 【注意】 「禍を変じて福となす」とするのは誤り。 禍を転じて福と為すの関連語 【類義語】 禍を転じて幸いと為す/転禍為福/失敗は成功のもと/失敗は成功の母/失敗は成功を教える/しく
求めよさらば与えられんの解説 【読み方】 もとめよ、さらばあたえられん 【意味】 求めよさらば与えられんとは、与えられるのを待つのではなく、自ら積極的に努力すれば、必ずよい結果が得られるということ。 【注釈・由来】 「さらば(然らば)」は、「そうすれば」「それならば」の意味。 ひたすら神に祈れば、神は必ず正しい信仰心を与えてくれるだろうの意味から転じて、何事も進んで行動する姿勢が大切であることをいう。 『新約聖書‐マタイ伝』の山上の垂訓にある「求めよさらば与えられん、叩けよさらば開かれん」に由来する言葉。 【出典】 『新約聖書』 【例文】 ・求めよさらば与えられん。ただじっと待っているだけじゃ何も好転しないぞ。 ・求めよさらば与えられん。必ず努力をすればした分だけの成果が得られる。 ・求めよさらば与えられんいうように、結果は自分の手で掴むもの、夢は見るものではなく叶えるものだ。 【注意】
軌を一にするの解説 【読み方】 きをいつにする 【意味】 軌を一にするとは、考え方や方向を同じくする。また、世の中や国が統一されていることのたとえ。 【注釈・由来】 「軌」は、車輪の跡、わだち、車の輪と輪の間隔の意。 考え方や方向を同じくする意味は、車輪の通った後を同じにするところから。 国が統一されていることは、各地の車の両輪の幅を同一にするの意味から。 【出典】 考え方や方向の意は、『北史』 国の統一意は、韓愈『秋懐詩』其一 【例文】 ・同じ目標に向かって軌を一にする。 ・彼らの考え方は軌を一にしている。 ・日米が軌を一にして経済対策を打つ必要がある。 【注意】 「気を一にする」や「機を一にする」と書くのは誤り。
待てば海路の日和ありの解説 【読み方】 まてばかいろのひよりあり 【意味】 待てば海路の日和ありとは、今は状況が悪くとも、あせらずに待っていれば幸運はそのうちにやってくるということのたとえ。 【注釈・由来】 海が荒れても、じっと待っていれば出航にふさわしい日が必ず訪れることから。 「待てば甘露の日和あり」から派生した句。 「甘露」は、古代中国で、王者の仁政に感じて天が降らせるという甘い露のことだが、「甘露の日和」の意味が分かりづらく、実感として捉えにくいことから、日常生活に結びつく「海路の日和」という表現に変わったと考えられる。 【出典】 - 【例文】 ・ようやくチャンスが訪れた。待てば海路の日和ありというものだ。 ・待てば海路の日和ありというもので、じっと我慢して待っていれば、そのうち幸運は訪れます。 ・待てば海路の日和ありと言うが、日に日に状況が悪化しているから、さすがに焦りも出てくる
いずれ菖蒲か杜若の解説 【読み方】 いずれあやめかかきつばた 【意味】 いずれ菖蒲か杜若とは、どちらもすぐれていて、選択に迷うことのたとえ。 【注釈・由来】 菖蒲も杜若もよく似た美しい花で、区別するのが困難なことから。 『太平記・二一』に「五月雨に沢辺の真薦水越えていづれ菖蒲と引きぞ煩ふ(五月雨が降り続いて沢辺の水かさが増したため、真薦も水中に隠れてどれが菖蒲かわからず、引き抜くのをためらっている)」とある。 源頼政が怪しい鳥を退治した褒美として、菖蒲前という美女を賜るときに十二人の美女の中から選び出すように言われて詠んだ歌。 【出典】 『太平記』 【例文】 いずれ菖蒲か杜若で、美女揃いの職場ですね。 【注意】 - いずれ菖蒲か杜若の関連語 【類義語】 いずれ菖蒲/菖蒲と杜若/春蘭秋菊倶に廃すべからず/兄たり難く弟たり難し/双璧/伯仲の間/伯仲 【対義語】 - 【英語のことわざ】 - 【索
渡りに船の解説 【読み方】 わたりにふね 【意味】 渡りに船とは、困っているときに、ちょうどよく助けになる人や環境に恵まれること。 【注釈・由来】 どうやってこの川を渡ろうかと考えていたときに、都合よく目の前に船が漕ぎ寄せてきたということから。 「渡りに舟」とも書く。 【出典】 『法華経‐薬王品』如子得母渡得船 【例文】 ・リストラされた私にとって、彼からの誘いは渡りに船だった。 ・人手不足で困っているときに、職を探していた友人と偶然再会した。互いの条件も合って、渡りに船というものだ。 ・渡りに船とばかりにその話に飛びついたが、契約書をよく読み返すと、とんでもない罠が仕掛けられていた。 【注意】 - 渡りに船の関連語 【類義語】 渡りに船を得る/渡しに船/渡りの船/干天の慈雨/日照りに雨/闇夜の提灯/地獄で仏に会ったよう/大海で浮木に出会う/願ったり叶ったり 【対義語】 - 【英語のことわ
五臓六腑に染み渡るの解説 【読み方】 ごぞうろっぷにしみわたる 【意味】 五臓六腑に染み渡るとは、腹の底までしみる。身にしみて深く感じる。 【注釈・由来】 五臓六腑とは、伝統中国医学(漢方)においていう五つの内臓と六つのはらわたのこと。 五臓は心臓、肝臓、肺臓、脾臓、腎臓。 六腑は大腸、小腸、胃、胆、膀胱、三焦。 六腑にある三焦は、上中下の三つに分かれ、上焦は横隔膜より上部、中焦は上腹部、下焦はへそより下部にあり、呼吸・消化・排泄をつかさどる器官といわれた。 「五臓六腑に沁みわたる」とも書く。 【出典】 - 【例文】 ・三日ぶりにありついた食事は、五臓六腑に染み渡る美味しさだった。 ・やっぱり仕事の後のビールは五臓六腑に染み渡るね。 ・私を救ってくれた人の優しさが五臓六腑に染み渡った。 【注意】 - 五臓六腑に染み渡るの関連語 【類義語】 身に染みる/身に染む/身に入る/胸に釘打つ/身にも
虎穴に入らずんば虎子を得ずの解説 【読み方】 こけつにいらずんばこじをえず 【意味】 虎穴に入らずんば虎子を得ずとは、危険を避けていては、大きな成功も有り得ないということのたとえ。 【注釈・由来】 虎の棲む洞穴に危険をおかして入らねば、虎の子を捕らえられないことから。 後漢の班超が匈奴との戦いで危機に陥ったとき、部下に言った言葉。 「虎児に入らずんば虎子を得ず」と書いたり、「虎穴に入らずんばこしを得ず」ともいう。 【出典】 『後漢書』 【例文】 ・もし失敗したらすべてを失うかもしれないが、このチャンスを逃せば大成功も有り得ない。虎穴を入らずんば虎子を得ずの気持ちで、一か八かの勝負に出よう。 ・虎穴を入らずんば虎子を得ずと言うから、ここは危険を承知でやってみるしかない。 ・挑戦しなければ始まらない。虎穴に入らずんば虎子を得ずというものだ。 【注意】 「虎口に入らずんば虎子を得ず」や「虎穴には
案ずるより産むが易しの解説 【読み方】 あんずるよりうむがやすし 【意味】 案ずるより産むが易しとは、始める前はあれこれ心配をするものだが、実際にやってみると案外たやすくできるものだというたとえ。 【注釈・由来】 お産する前は本人も周囲の人も色々と心配することが多いが、終わってみると案外たやすく済んでしまうものであるということから。 出産に限らず、物事は事前にあれこれ思い悩むよりも、実際はそれほど難しくないということ。 あまり取り越し苦労をするなという意味で使われることが多い。 「案ずるより生むが易し」とも書く。 【出典】 - 【例文】 ・不安に思うこともあったが、いざ始めてみたら案ずるより産むが易しだった。 ・リスクもあるが、とにかく挑戦してみるべきじゃないか?せっかくのチャンスでもあるんだし、案ずるより産むが易しと言うだろう。 ・私自身も不安だったが、本人はもっと不安だろうと思い、「案
獅子身中の虫の解説 【読み方】 しししんちゅうのむし 【意味】 獅子身中の虫とは、内部にいながら害をもたらす者や、恩を仇で返す者のたとえ。 【注釈・由来】 獅子の体内に寄生しておきながら、獅子を死に至らせる虫の意味から。 もと仏教語で、仏教徒でありながら仏教に害をもたらす者のことをいった。 『梵網経』に「獅子身中の虫、自ら獅子の肉を食らい、余外の虫に非ざるが如し。是くの如く仏子自ら仏法を破り、外道・天魔の能く破壊するに非ず(獅子は自身の体内に巣食う害虫に食われて死ぬのであり、外からの虫に食われるのではない。これと同じように悪い仏徒が自ら仏法を破壊するのであり、外道や天魔が仏法を破壊するのではない)」とある。 【出典】 『梵網経』 【例文】 ・獅子身中の虫を駆除しなければ、この組織が潰れるのも時間の問題だ。 ・彼はチームのために心血を注いでいるが、結果的に獅子身中の虫になっている。 ・経営陣
立つ鳥跡を濁さずの解説 【読み方】 たつとりあとをにごさず 【意味】 立つ鳥跡を濁さずとは、立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒め。また、引き際は美しくあるべきだということ。 【注釈・由来】 ここでの「立つ」は、「飛び上がって去る」「飛び立つ」という意味。 水鳥が飛び立ったあとの水辺は、濁ることなく清く澄んだままであることからいう。 【出典】 - 【例文】 ・立つ鳥跡を濁さずというように、部活最後の日は部室を綺麗に片付けて、気持ちよく卒業したいと思っている。 ・彼は立つ鳥跡を濁さず姿勢で、丁寧に引き継ぎを行い退社しました。 ・同棲中は喧嘩が絶えなかったが、最後くらいは立つ鳥跡を濁さずで別れたいと思っている。 【注意】 - 立つ鳥跡を濁さずの関連語 【類義語】 飛ぶ鳥跡を濁さず/立つ鳥跡を汚さず/鷺は立ちての跡を濁さず/鳥は立てども跡を濁さず/飛ぶ鳥も跡を見よ 【
李下に冠を正さずの解説 【読み方】 りかにかんむりをたださず 【意味】 李下に冠を正さずとは、誤解を招くような行動はすべきではないという戒め。 【注釈・由来】 スモモ(李)の木の下で曲がった冠をかぶり直すと、スモモの実を盗んでいるのではないかと誤解を招く恐れがあることから。 「李下に冠を整さず」とも書く。 【出典】 『古楽府』君子行 【例文】 ・李下に冠を正さずだ。あの業者の接待を受けるのは遠慮したほうがいいだろう。 ・李下に冠を正さずというように、反社会的勢力との繋がりを疑われるような行動は慎んでください。 ・疑う方が悪いかのように言ってるが、李下に冠を正さずで、疑われることをした方が悪いのだ。 【注意】 - 李下に冠を正さずの関連語 【類義語】 李の下に冠を正すな/李下の冠/瓜田に履を納れず/瓜田李下/李下瓜田/李下の冠瓜田の履/人の畑に入るな/君子危うきに近寄らず 【対義語】 - 【
引かれ者の小唄の解説 【読み方】 ひかれもののこうた 【意味】 引かれ者の小唄とは、どうにもならない状況に陥った者が、負け惜しみを言ったり、平気なふりをすることのたとえ。 【注釈・由来】 「引かれ者」とは、罪人や処刑のために刑場に引かれていく者のこと。 引かれ者が内心ではびくびくしながらも、強がって平気なふりをして、小唄を歌うという意味から、絶望的な状況にあっても無理して平静を装うことをいう。 【出典】 - 【例文】 いまさらそんなに理屈をこねたって、引かれ者の小唄にしか聞こえない。 【注意】 - 引かれ者の小唄の関連語 【類義語】 引かれ者の鼻歌/引かれ者の歌/嫌われ者の小歌 【対義語】 - 【英語のことわざ】 ・Many a one sings that is full sorry.(本当は後悔しているが、歌ってみせる人も多い) 【索引語】 引かれ者/小唄/引く/者 【分類】 ・人間関
据え膳食わぬは男の恥の解説 【読み方】 すえぜんくわぬはおとこのはじ 【意味】 据え膳食わぬは男の恥とは、女性のほうから言い寄ってくるのを受け入れないのは、男の恥だということ。 【注釈・由来】 食べてくださいと差し出された膳に手をつけないのは、男の恥であることから。 「据え膳」とは、すぐ食べられるように支度が整えられた食膳のこと。転じて、女性から持ちかけられた情事のことをいう。 【出典】 - 【例文】 ・据え膳食わぬは男の恥と来る者拒まず受け入れていたら、ハニートラップに引っかかって恥をかいた。 ・女性から誘われているのに断るなんて、据え膳食わぬは男の恥というものだぞ。 ・彼は据え膳食わぬは男の恥と言って浮気を繰り返しているが、自分から女性に言い寄っているじゃないか。 【注意】 - 据え膳食わぬは男の恥の関連語 【類義語】 据え膳食わぬは男の内ではない/据え膳と河豚汁を食わぬは男の内ではな
人の噂も七十五日の解説 【読み方】 ひとのうわさもしちじゅうごにち 【意味】 人の噂も七十五日とは、世間で人があれこれ噂をしていても、それは長く続くものではなく、やがて自然に忘れ去られてしまうものだということ。 【注釈・由来】 どんな噂が立ってもそれは一時的なものに過ぎず、二、三カ月も経てば消えていくものだから、放っておけば良いという意味が込められている。 「七十五日」になった理由は所説あるが、もっとも一般的で有力な説として以下の説が挙げられる。 昔は、春夏秋冬の他に、土用の丑の日を含めた五季節という考え方があり、一年の365日を5で割ると73になる。 また、昔の暦は春夏秋冬の期間が、年によって70~75日あったことから、七十五日はひとつの季節を表すという。 【出典】 - 【例文】 ・人の噂も七十五日だから、時が解決してくれるよ。 ・人の噂も七十五日というもので、悪い噂が流れた店も、今では
情けは人の為ならずの解説 【読み方】 なさけはひとのためならず 【意味】 情けは人の為ならずとは、人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでなく、やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる。人には親切にせよという教え。 【注釈・由来】 「人の為ならず」は、「人の為なり(古語で断定で「人のためである」の意味)」の全体を打ち消しの「ず」で否定しているので、「人のためである+ということではない」。つまり、「人のためばかりではいない」の意味となる。 【出典】 - 【例文】 ・彼を助けたのは、自分自身のためでもある。情けは人の為ならずというように、いつか自分にも報いが来てくれれば幸いだ。 ・困っている人がいれば、情けは人の為ならずと思って助けてあげよう。 ・世界中の人々が情けは人の為ならずと考えて行動しなければ、明るい未来はないでしょう。 【注意】 「情けをかけることは、その人のためにならない」の
勝てば官軍負ければ賊軍の解説 【読み方】 かてばかんぐん、まければぞくぐん 【意味】 勝てば官軍負ければ賊軍とは、何事も強い者や最終的に勝ったものが正義とされることのたとえ。 【注釈・由来】 「官軍」とは、時の朝廷や政府に味方する軍勢のことで、明治維新で敗れた幕府は賊軍の汚名に泣いたという。 「賊軍」は「官軍」の反語で、朝廷や政府の意思にそぐわないとされた側の軍のこと。 たとえ道理にそむいていても、戦いに勝った者が正義となり、負けた者は不正となる。物事は勝敗によって正邪善悪が決まるということ。 【出典】 - 【例文】 ・勝てば官軍負ければ賊軍で、不眠不休でがんばってきた者も皆左遷されたらしい。 ・勝てば官軍負ければ賊軍となる世の中、正義を通しても勝たなければ意味がないことを知っておいた方がいい。 ・この世はすべて弱肉強食ですから、勝てば官軍負ければ賊軍は自然の摂理なのです。 【注意】 -
紺屋の白袴の解説 【読み方】 こうやのしろばかま 【意味】 紺屋の白袴とは、他人のためにばかり働いて、自分のことに手が回らないこと。 【注釈・由来】 「紺屋」は、染め物屋のこと。 白い袴を紺色に染める紺屋が仕事に忙しく、自分は染めていない白色の袴を履いていることから。 「紺」と「白」との対比によって、強調したことわざになっている。 一説には、紺屋は仕事中に染める液を自分の白袴には一滴もつけないという、職人の誇りを表すともいわれている。 「紺屋」は「こんや」、「白袴」は「しらばかま」とも読む。 【出典】 - 【例文】 ・彼は頼まれると断れないタイプだから、紺屋の白袴で毎日残業している。 ・有名な高級料亭で働いていたとき、まかないがお茶漬けや塩むすびばかりだったのには驚いたよ。紺屋の白袴とはよく言ったものだ。 ・責任感が強いのはいいことだけど、紺屋の白袴になっていたら一人前とは言えないよ。 【
火中の栗を拾うの解説 【読み方】 かちゅうのくりをひろう 【意味】 火中の栗を拾うとは、自分の利益にはならないのに、そそのかされて他人のために危険をおかすことのたとえ。また、あえて困難なことに身を乗り出すことのたとえ。 【注釈・由来】 十七世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌが『イソップ物語』を基にした寓話で、ずるい猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾ったが、栗は猿に食べられてしまい、猫はやけどをしただけだったという話から生まれたフランスのことわざ。 【出典】 - 【例文】 ・今そんな仕事を引き受けるなんて、火中の栗を拾うようなものだ。会社からいいように利用されているだけじゃないか。 ・このまま行けば安泰なのに、自ら火中の栗を拾いに行く必要はないだろう。 ・うまく彼を利用するつもりが、まさか自分が火中の栗を拾う羽目になるとはな。 【注意】 - 火中の栗を拾うの関連語 【類義語
泣く子と地頭には勝てぬの解説 【読み方】 なくことじとうにはかてぬ 【意味】 泣く子と地頭には勝てぬとは、道理の通じない者や権力者には、どうやっても勝てないから、無理を言われても従うしかない。 【注釈・由来】 聞き分けのない子(泣く子)や横暴な権力者(地頭)とは、いくら道理で争っても通じず、どうにもならないことから。 「地頭」とは、平安・鎌倉時代に荘園を管理し、税金を取り立てていた役人のこと。権力を振りかざして横暴を働いていた。 【出典】 - 【例文】 あんなに厳格で頑固な彼が、孫に甘えられるとどんな無理でもきいてしまうらしい。泣く子と地頭には勝てぬということだ。 【注意】 「泣く子と地蔵には勝てぬ」というのは誤り。 泣く子と地頭には勝てぬの関連語 【類義語】 泣く子と地頭には勝たれぬ/童と公方人には勝たれぬ/泣く子には千人の武者も叶わず/地頭に法なし/勝たれぬものは主と病/主人と病気には
鬼籍に入るの解説 【読み方】 きせきにいる 【意味】 鬼籍に入るとは、死亡する。 【注釈・由来】 鬼籍の「鬼」は死者の意味で、「鬼籍」とは死者の姓名や死亡年月日などを記入する帳面、過去帳のこと。 死ぬと過去帳に記入されることから、死亡することを婉曲な表現で「鬼籍に入る」という。 【出典】 - 【例文】 志なかばにして鬼籍に入る。 【注意】 「鬼籍にはいる」とは読まない。
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