健康な提供者の血液から医療用のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製する「iPS細胞ストック事業」で、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は2日、4月から2種類目の細胞提供を始めることを明らかにしました。都内で開かれた日本医療研究開発機構のシンポジウムで発表しました。 4月から提供されるiPS細胞は、日本人の13%の免疫の型をカバーします。すでに提供され、日本人の17%の免疫の型をカバーしている1種類と合わせ、日本人の3割に相当する3千数百万人の免疫の型をカバーできる見込み。 計画では、その後さらに種類を増やし、2022年度末までには75~150種類のiPS細胞を提供。日本人の8~9割の免疫の型をカバーして、拒絶反応が起きにくい移植ができるようにするといいます。 iPS細胞ストック事業は、拒絶反応が起きにくい特殊な免疫の型を持つ人に協力してもらい、iPS細胞を前もって作製して、再生医療用に