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体力トレーニング
little-happiness.hateblo.jp
無の数日だった。身体的な疲れもあったけどもっと別のところがあれな感じだった。 飛行機に乗った。 左隣の2席に親子が座っていて私は窓側に座っていた。外を見てると勝手に時間が流れて天にでもいるような気持ちになるからいつも窓側を選ぶ 親子は身体を乗り出して小さな窓から外を何度も覗き込んではスマートフォンで沢山写真を撮っていた。 私にはその親子の姿も、窓から差し込む光も全てが眩しくてクラクラした。 安全ベルトの解除サインが出たので「もし良かったらお子さんとお席を交換致しましょうか」と声を掛けてみた。 たった1回のフライト。飛行機は色んな人の色んな思いを乗せている 私にとっては眩しくて嫌になる日差しも途方もなく続く空の広さや青さも、誰かにとってはかけがえのないキラキラした思い出になるのかもしれない そう思ったら自然と口から言葉が出ていた。 女の子は照れくさそうに首を振って、お母様からトイレにすぐ行け
お客さんがお店にいる中、足りない物が発生して必要なものを買い出しに行く機会が増えた。 店長も私もそれを「お散歩」と勝手に呼んでいる。 ちょっとお散歩行ってくるわ~と言って買い出しに行く。 仕事中にお散歩に行けるというのはかなりの気分転換になる。 何よりも買い出しに前にお客さんに「行ってらっしゃい~」と言われて、買い出しから帰ってくると「おかえりなさい」と迎えられる。 ここが私の帰ってくる場所だ。 帰ってきても許される場所なんだなあ… と言い様のない安心感に包まれる。 見送ってくれたお客さんが、また出迎えてくれる安心感。 ただただ時間が過ぎ去っただけかもしれないけど、しょぼい喫茶店のドアを開けた時にお客さんの声が聞こえてくるとその度にどうしようもなく感動してしまう。 帰ってきても良い場所、居てもいい場所、存在していても許される場所。 誰かにとってそういう場所になれば良いなあって思っていたけど
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