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TGS2024
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万葉集はわが国最古の歌集であり、世界的にも非常に古い詩集のひとつである。成立したのは、日本史で言えば奈良時代の終わりころであり、西暦で言えば八世紀の末にあたる。その時代に、民族の感性を集約したような歌集=詩集が編まれたというのは、非常に意義深いことである。ある意味で、中国の詩経国風に相当するものと言えなくもない。万葉集に盛られた歌の精神は、以後日本人の感性の原点となって、日本の詩歌の歴史を駆動していく原動力ともなった。万葉集は今日に至るまで、つねに民族の心を舞台にして、日々新しい意味を付与されているとも言える。つまり眠ることのない歌集なのである。 万葉集全二十巻に収められた歌の数は、およそ四千五百首。うち長歌が264首、短歌が4208首、旋頭歌が63首である(ほかに仏足石歌1首)。巻の構成は、大きくわけて、宮廷を中心とした名のある人々の歌を収めた巻(巻一から巻十まで)、柿本人麻呂歌集ほか名
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