(本稿は、昨日投稿した英語版を日本語版に仕立て直し、若干の追記をしたものです) 3月11日に新型コロナウィルス(COVID-19)は公式に「パンデミック(世界的大流行)」状態となりました。ここ1−2週間の欧米でのメディア報道や株式相場の推移はもはや「パニック状態」とも言えるもので、直近の社会的な「恐怖指数」はかつてないレベルまで来た感があります。 「夜明け前が一番暗い」と言いますが、世界的にお先真っ暗感が極まってきているこのタイミングだからこそ、現状を事実に基づきしっかり分析し、将来のシナリオを考えてみたいと思います。 なお、筆者は、医療従事者でも疫学者でも公衆衛生の専門家でもありませんが、ヘルスケアに特化した戦略コンサルタント/マーケットリサーチャー/起業家として長年仕事をしております。本稿に関して開示すべき利益相反はありません。 <「人口当たりの死亡者数」こそが気にかけるべき数値> 分